コロナの影響はお米屋さんにも
私には行きつけのお米屋さんがあります。
そこのオヤジさんや女将さんとは顔なじみなので、買い物に行くと挨拶したり世間話したりするのですが、先日、お米を買い物に行ったときにオヤジさんにコロナの影響を聞いてみました。
オヤジさん、お米は業務用にも出してますよね?影響ある?
ああ、もうさっぱりダメだね!レストランとかも営業止めちゃってるし、全然出せてないよ!!お店に出せないと量が出ないよー。困ったもんだよ。
ホテルのレストランなどが大口の納入先だったみたいですが、そこも営業を止めているらしく、Go to TRAVELやGo to EATで盛り返すかと思いきや、このコロナの感染拡大でさっぱりの様子。
店内にはでっかい精米機があり、この時期には新米が詰まった米袋が山ほどあるのですが、今年は確かに少ないな…ホテルや飲食店の窮状ばかりが報道されますが、そこへ商品を納めている方々も今年の冬は相当に厳しそうです…
日本人大好きコシヒカリ
戦中から交配して1956年にやっと生まれた「コシヒカリ」。
今では、「コシヒカリ」を親とした「あきたこまち」や「ひとめぼれ」も有名になりましたが、令和元年のお米の作付割合では、断トツの1位がコシヒカリです。
2位から4位はコシヒカリ直系の交配種、「ななつぼし」は「ひとめぼれ」を親とする交配種なので、コシヒカリ系の孫種と言えますが、これらが作付け上位品目の5位までを独占しています。
- 順位 品種 作付割合
1位 コシヒカリ 33.9%
2位 ひとめぼれ 9.4%
3位 ヒノヒカリ 8.4%
4位 あきたこまち 6.7%
5位 ななつぼし 3.4%
出展 : 「令和元年産 水稲の品種別作付動向について」公益社団法人 米穀安定供給確保支援機構
「魚沼産コシヒカリ」がブランドだけど
コシヒカリ「幻の米」
もうずいぶんと昔にもっちりしていて甘みの強い食べ応えがあるお米!という私のリクエストに、お米屋さんが進めてくれたのが、北信州の「幻の米」。
長野県の北の方、地理的にはほとんど新潟に近い地域で栽培されるコシヒカリで、魚沼と同じ水系だとか。生産量は少ないけれども魚沼産よりも安価で味は同等という触れ込みでした。
「お米なんてどれでも同じ」と思ってる方はお試しあれ。
- 炊きあがった時の香りが違う
- 嚙み締めた時の米の粒立ち
- 際立つ甘みとべったりしない粘り
- 冷めても旨い!
新米の時、炊きあがった時の輝きは見事です。
この「幻の米」「みゆき米」(長野県 北信 コシヒカリ)は、過去3年、特A評価を得ています。今年の新米もすでに食しておりますが、今年もイケてます。今年も特A間違いなしですな!
精米技術の進化は研ぎ方にも変化
私も数年前までは上記の「やってはいけない」研ぎ方をやってしまっていましたが、甘みを残すために力を入れて研ぎ過ぎないとかすすぎ過ぎないというやり方に変えてからは、ゴハンの甘みは増したような気がします。炊飯ひとつとっても奥が深いもんですな…
昔は、刈り取った稲を天日干しすることにより、玄米がぎゅっと乾いてお米が固く仕上がったそうですが、昨今のお米は刈り取ってすぐに脱穀するためか、硬度が低いとも何かで読みました。
また、精米したお米は生鮮品です。通販で買うにせよ、注文してすぐに届く某社のプ〇イムサービスは便利なものなのですが、「生鮮品であるお米に関しては」、倉庫から出荷されるものよりも、精米したての新鮮なものをお米屋さんから届けてもらう方をおススメします。
年末年始に美味しいお米はいかが?
私は、食パンのレベルを落としてもコーヒー豆のレベルを落とすことがあっても(笑)、お米だけは好きな「幻の米」を買い続けています。
ここ数年、実家への盆暮れにもこの「幻の米」を送っているのですが、どうも実家のほうもこれを楽しみにしている節があります…お米って贈られても嬉しいもんですしね、買って帰るのは重いし。
外食で食べる楽しみが減っているコロナ禍のこの時期、お米はちょっと贅沢してみてはいかがでしょう?
但し、このお米に慣れてしまうと、外食先でお米に満足することは滅多にありません…、
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