長いこと老猫と暮らしていて、気温や気圧の変動が健康や気分に影響があるのは分かっていましたが、ここんとこの気温差に負けていて…「とうとう自分もか!」という感じです。
私の場合、食欲とか睡眠にはさほど影響はありませんが、「疲労感」、「ダルさ」「やる気が出ない」が顕著。若い時はあんまり気にならなかったんだけどなあ…
身体への影響
自律神経の乱れ
気温が高かろうが低かろうが恒温動物は体温を一定に保とうと、自律神経(交感神経と副交感神経)を切り替えて対応しています。が、この自律神経の切り替えにはそれなりに負担がかかる(そりゃそうだ)ようで、頻繁な切り替えによって自律神経が疲れてしまってバランスが乱れることがあるようです。
この自律神経が疲れてくると、
- 疲労感
- だるさ
- 頭痛
- 寝つきの悪さ
- 胃腸の不調(下痢や便秘)
- ひどくなると「めまい」がしたり…
などが現れてくるのだとか。
天気痛みたいなもんですかね…
にんげんでもそうなので、猫さん、特に高齢だったり持病のある猫さんもやっぱり同じなのだろうと思います。経験上、季節の変わり目の「食欲の低下」はかなりみられるかと。逆に寝つきの悪くなる猫さんはあまり知らない…
血圧の変動
自律神経の働きで血流量を調節して体温を保とうとしますが、これまたやっかいで…
- 「(朝晩)寒い」 → 血管が縮む(血圧が上がる)
- 「(昼)暑い」 → 血管が広がる(血圧が下がる)
こうした急な変化が血圧の乱高下を引き起こします。特に注意が必要になるのが、「高血圧」や、「心疾患」や「脳血管障害のリスクがある」人だとか。気持ち悪くなるくらいなら良いのですが、ひどいと脳卒中とか心筋梗塞とかを起こします。冬場にお風呂に入ろうとしたら…というヤツです。
猫さんに多い慢性腎臓病は高血圧を伴いますが、寒くなるとどうしても血管が縮むので、結果として血圧がさらに高くなってしまうことになろうかと思います。急な血圧上昇は吐き気にもつながるので要注意です。なるべく老猫さんは冷やさないようにしてあげてください。
免疫力の低下
自律神経が乱れると、免疫系のコントロールにも影響が出ます。この時期に風邪をひいたら長引くというのはそういうことかと。
姫ちゃんは以前は春と秋になると「真菌症」でハゲが出ることがありましたが、ありがたいことに最近はほとんどありません。
今でもカビは家の中にあるんだろうと思いますが、免疫力が勝っているんじゃないかなー。
心への影響
気分の落ち込み
猫さんの心情は詳しくは分かりませんが、にんげん的には気温変動による体調不良や不調が続くと心理的にも疲れてきますね。個人的にもいつも以上にやる気が出ないし、外に出かけようという気分にもなりません。
イライラや焦燥感
身体がついていかないことへの無意識のストレスが、イライラや不安感につながるとも言われています。普段なら受け流すような他人の言葉も、この時期は心のなかでモヤモヤしたりすることもあるようです(個人的には今そんな感じ!)。
この時期、そうした気持ちの負けてあーだこーだ言ったり行動したりすると、相手もイライラしている時かもしれませんので取り返しのつかないことになったりするかもしれません。
季節の変わり目はみんなイライラしていると思って、嵐が過ぎ去るのをのんびり待つのが良いかと。
姫ちゃんも季節の変わり目はよく鳴きます。姫ちゃんも季節の変わり目のストレスがあるのかもしれませんが、延々と聞かされるとイラっとします!
対策としてできること
基本的には気温差を小さくすれば負担は小さくなります。
- 薄目の衣服の重ね着等で調整する
- 朝晩に冷えないようにする
この二つが大事かなあ…冷えないように少し暑く感じるくらいの方がいいような気がします。
床に入る時は暑くても朝方は寒いなんてことはよくあるので、寝間着はホントに難しい!あとは「冷たい飲み物を飲み過ぎないこと」(あれ、想像以上に体温を下げますから)、あとは「いつも以上にいい加減に過ごす」くらいの気持ち。
猫さんもすっかり夏毛に替わっていると思いますが、猫さんは着るもので調整できませんので、まだまだフリースなどを仕舞えません。姫ちゃんもまだ夜は毛布の上でご機嫌です。
個人的には、「なんか風邪の引きはじめかも」という程度だと葛根湯が効いたりしますが、「どうにもだるい」とか「やる気がでない」という時は、「人参養栄湯」の力を借りてます。残念ながら、ドリンク剤のようにすぐ効くシロモノではありませんが、数日続けると気にならない程度には改善する気がします。我が家の常備薬です。
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