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【猫】かつて日本では100万匹以上の犬猫が殺処分されていた

1 猫
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かつては年間で100万匹以上が殺処分

なかなかに強烈な見出しであります…

環境省の統計では、1974年度には犬猫の殺処分数が120万匹を超えていたものの、2023年度には、殺処分数9,017匹と、過去最少を更新したとのこと。120万って比較的大きな政令指定都市の人口に匹敵する数です…

思い起こしてみれば、昔、私がまだ子どもの頃は「野良犬」というのが普通に街中をウロウロしていました。今では考えられないことですが、ノーリードどころか、首輪をしていないワンコが小学校の校庭を横切っていったり、休み時間にそんなワンコを撫でたりしたりしていました。(もちろん教員は「触らないように」とは言っていましたが)

犬ですらそんな感じだったので、猫なんかはどこの家も普通に外飼いしていましたし、街を歩けば家の屋根やら塀の上に猫が居るなんてのは当たり前の光景でした。

サザエさん家のタマも外飼いですからね…時代です

年間100万匹を超える犬猫が殺処分されていたのは保健所が車で定期的に巡回して野良犬や野良猫を捕獲していた時代かと思います。120万匹が9千匹とは…50年かけて行政も法律も良い方向へ変わったということでしょう!

殺処分減少への取り組み

50年かけてここまで減った…動物愛護に長くかかわってこられた方々のご努力には頭が下がります。

避妊・去勢手術の普及

「去勢避妊なんて可哀想!」という風潮もありつつも、結果的に野良猫の繁殖抑制に効果があったと思います。かつては家の猫ちゃんが子どもを産んだら、貰い手を探して、貰い手が無かった猫は野に放つというのが普通にあった気がします。

ただ、最近の多頭飼育崩壊は去勢避妊をしていないケースが多いということです。野に放たないまでも、家の中で増えて病気が蔓延したり、パンクしたりするのも問題…

民間団体との連携

行政が助成金や不妊去勢手術費用を一部負担したり、地域猫活動を行うNPOやボランティア団体を支援したりするのも大きいと思います。三兄妹も保護猫の去勢避妊ということで、助成金を貰った記憶が…

動物愛護団体や自治体の譲渡活動の強化

最近は、保健所や保護施設がWebでワンコや猫ちゃんの写真付きで情報発信したりしています。保健所の中の人だって殺処分みたいなお仕事はしたくないでしょう…納めた税金は殺処分よりこうした活動に使われて欲しい!

なかにはこんな「尖った」譲渡会も!

動物愛護法の改正(2012年)

「終生飼養の責務」が明記され、法的根拠をもって保健所が安易な引き取りを拒否できるようになったのも前進です。まあ、一緒に暮らしていた犬猫を保健所に持ち込むような人は、拒否されて改心するとは思いませんが…

50年前、辛い思いをしながら殺処分に携わらざるを得なかった方々に、現代はここまで改善しましたよ、ということを伝えてあげたい…公務員になって、こうした部署に配転になったらと思うとホントにツラいと思います。

犬猫と暮らすのは簡単なことではない

コロナ禍で家のなかに閉じこもる生活に飽き飽きしてワンコや猫を飼うようになった方も多いと聞きますが、残念なことに、動物愛護団体「一度譲渡した犬や猫が戻ってきたケースが例年より多い」とか、ペットショップ「飼えなくなったペットを引き取ってほしいという問い合わせが増加」など「コロナ禍後に飼育放棄が増加した」という悲しい現実。

生まれてペットに縁のなかった私の場合、仔猫三匹を保護してそのまま猫バカライフに突入、看病介護を経て最後の次男猫を看取って四十九日を過ぎてすぐに姫ちゃんをお迎えしたくらいなので、猫の居ない家というものに耐えられない猫依存症になりました。愛猫の看取りは肉親の死よりも辛かった…(亡くなった父親には申し訳ないですが)。

ただ、初めての猫との暮らしは試行錯誤でしたし、三兄妹の長男猫は結構やんちゃだったので、いろんなものを壊されましたし、姫ちゃんだって私の言うことをあんまり聞いてくれない駄々っ子です。今でも腹が立つことだってあります。

大きいワンコになると力も強いので聞き分けのよくないコに育ってしまうと手がかかるでしょうし、体力に応じた運動(散歩)もさせてあげないといけないでしょうから、気軽にお迎えできるものでもないものです。超アクティブな犬種のシベリアンハスキーなどは1回45分~1時間程度の散歩を1日2回、加えて遊びやトレーニングを30分~1時間推奨とのこと。運動不足は破壊行動や脱走のもとだとか。

1日10分程度の猫じゃらしで満足してくれる姫ちゃんとは比べ物にならない…

捨てた理由で棄てられれば良い

ワンコや猫はお金を払えば買えるものではなく、飼い主は終生、その命を預かる義務があるという覚悟をもってお迎えいただきたいものです。

「懐かないから」、「引っ越し先がペット不可だから」、「(犬猫が)病気になったから」、「(犬猫が)年老いたから」

そうした理由でワンコや猫を手放す、遺棄する人を個人的にはにんげんとは認めませんし、そうした理由で家族や社会から見棄てられれば良いのに、と思っています。生き物は病気もすれば歳もとります。懐かないのは飼い主がそういうにんげんだからでしょう!

なんとなく欲しかったから飼いはじめて、要らなくなったから手放す…それで行政や保護団体、保護ボランティアの方々が苦労するのはおかしいですよね…

 

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