ハイシニア猫の飼い主さんは尊敬します
弊ブログでアクセス数が多いのは、次男猫の闘病日記がダントツなのですが、その他の特徴としてフードに関する記事へのアクセスが多いです。
どうも、弊ブログを読んで下さる方の多くが、慢性腎臓病を患っている猫ちゃんの飼い主さんや、シニア猫を飼っておられる飼い主さんが多いようです。
私自身、以前は2002年生まれの三兄妹猫と暮らしていて、17歳と19歳でそれぞれ看取りとなりました。三兄妹は私にとって初めての猫でしたので、初めて茶トラ兄妹を17歳で看取った後は、「もっとああすればよかった、こうしてあげればよかった」と嘆くことしきりで、その時の後悔を残された次男猫の看病介護に全振りしたという経緯があります。
シニア猫さんとの暮らしは、それはそれは過去の思い出も相まって濃厚な時間となり、非常に尊いものでしたが、若猫時代には思いもよらなかったことが次々と襲ってきて、一歩間違うと死んじゃうという思いもあって非常に気が張った毎日でもありました。
猫友さんの中には、20歳を超えたご長寿猫さんと暮らしておられる方も少なからずいらっしゃり、もう尊敬しちゃうのですが、そういうシニア猫さんや病猫さんにあるあるが、愛猫がゴハンを食べないという悩みです。
猫がゴハンを食べるのは当たり前ではない
三兄妹は、お皿にカリカリを出しておけば好きな時に食べて無くなったら催促しにくる、という日々でした。特に嫌いなフードはなく、基本的にはロイヤルカナンのライトを出しておけばキチンと食べるというのが成猫期からシニア期にわたって続いていました。
シニア期に入って揃って腎臓機能の低下が見つかり、療法食を与えるようになってからこれが少し難しくなりました。療法食、あんまり食べないんですよね…ロイヤルカナンの腎臓用療法食も、腎臓サポートとスペシャル、セレクションの3種類がありますが、腎臓サポートの食いつきがホントに良く無くて…
ロイカナの腎臓療法食、栄養成分を調べてみると、成分値については腎臓サポートが一番優れてるんです。低たんぱくで低リンで…スペック好きな私としては腎臓サポートをメインに使っていたのですが、慢性腎臓病の初期から中期にかけて体重を減らす結果となってしまい、これが予後に影響を与えたのではないかと思っています。
ロイヤルカナンの腎臓病用療法食は優れています。ただ、猫がゴハンを十分に食べないことは病気の進行よりも悪いことなんじゃないかと思ってしまいます…
総合栄養食でも攻めた製品はあります
ペット用の総合栄養食品には、タンパク質は何%以上、リンは何%以上含まれていないといけないという基準があります。これらの基準を全てクリアしないと「総合栄養食」と名乗れません。
一方、療法食にはその基準が無いのでタンパク質やリンをいくらでもカットしても良いのです、療法食は総合栄養食ではないので。
療法食を製造するロイヤルカナンやヒルズには優秀な研究者さんがたくさんいて、それぞれの目的に合致した療法食の開発や改善に取り組んでおられます。しかしまあそれでも「ウチの猫が食べるか」はまた別問題なんですよね…当時、お世話になっていた動物病院の獣医師さんは「療法食以外を与えるのは止めた方が良い主義者」でもあったので、余計に。
慢性腎臓病にはリンやタンパク質は良くないですが、結局のところ、バランスなんだと思っています。リンやタンパク質は少ないフードの方が腎臓機能に優しいのは間違い無いのですが、食餌量が減って痩せてしまったり筋肉を減らしてしまうのは本末転倒!です。要はバランスかと。
リンやタンパク質を少な目にした総合栄養食は、今では国産メーカーを中心にたくさん作られています。
↓ タンパク質26%、リン0.5%と総合栄養食の下限値!
個人的には、ピュリナワンやシーバ、モンプチなどの海外製品はシニア用でも高たんぱくでリンも多めな印象があります。総合栄養食については、シニア猫飼いが多い日本国産メーカーのフードの方が良いのかもしれません!国産メーカーは小分け包装でフードの酸化がしにくいし、小粒薄型で食べやすいのも特徴です。
ペットフード大国のロイカナ、ヒルズが優れていると長く信じていましたが、最近はシニア用に関しては国産フードメーカーは優れていると思っています。(ただし、ロイカナはいいお値段しますが、オメガ脂肪酸とか良いものが入ってるが多いようです!)
フリカケしたっていいじゃありませんか
まあ、自分が獣医師さんでも「療法食をメインで食べさせてください」と言うと思いますよ。腎臓に優しいので、結果的に病状の進行を遅らせる可能性は高いし。
今のかかりつけ医は「そりゃ療法食の方がいいのは間違いないですよ。でも私は絶対にそれしかダメとは言いません」派ですし、私もその考えです。
脂肪も筋肉もげっそり落ちて痩せ削げるよりも、虹の橋に旅立つその日まで「うまうま」と言いながらゴハンを食べる姿がみたいのが猫飼いの思いではないでしょうか。
今も、長男猫や長女猫が「えー、今日もコレっすか…」という顔で抗議してる姿が今もトラウマになってしまっています…
なので、今は姫ちゃんが「飽きた!」というとせっせとトッピングして食べ過ぎてしまっていますが…。
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