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【猫】ペットにもペットロスがある

1 猫
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ペットも悲しくなる?

先月、猫友さんとこの猫ちゃんが亡くなり、その後、同居猫ちゃんも体調を崩して先日虹の橋へと旅立ちました。心よりお悔やみを申し上げます。我が家でも長女猫と長男猫が逝ったあとの次男猫のことを思い出しました。

どうもペットロスというのは、飼っていたペットを失った人間が陥るだけのものではないようで、ペットが同居相手を失った時にも陥るんだそうです。単独行動がメインな猫さんよりも、ワンコのほうがその影響は大きいようですが、私の経験では、猫さんも近しい距離の同居猫が居なくなると精神的にはダメージを受けると感じています。

次男猫の場合、長女猫と長男猫が亡くなってからしばらくはきょとんとしていたものの、姿を求めて探したり鳴いたりというようなことはありませんでした。兄妹猫が闘病している時もそばで見ていたし、彼なりに兄妹の近い将来を嗅ぎ取っていたのかもしれません。

ただ、亡くなってからしばらくすると猛烈に甘えん坊になりました。「構って欲しい」意欲の高い長男猫や、「嫉妬深い」長女猫が居なくなったせいか、ストレートに甘えるようになりました。私の膝のど真ん中がいつでもゲットできると学習したようで、ソファに座ると当然のように私の膝上にやってきたものでした。

膝上を専有してご満悦だった在りし日の次男猫。

喧嘩っ早かった兄妹に少し遠慮するようなところがあった次男猫ですが、遠慮する必要がなくなったという以上に、彼なりに寂しさを感じていたのだろうと思います。

どこかおかしくなった次男猫

ただ、兄妹が居なくなってから、腎臓は急激に悪くなりました。というのも、食べるゴハンの量が急激に減ってしまったから…。それまではなんだかんだと言いながらも腎臓療法食をそれなりに食べていましたし、体重も長期にわたって維持できていました。それが、すとんと体重が落ち始めました。脱水が激しくなったのもこの頃です。ゴハンを食べないと水も飲まなくなるから腎臓にはホントに良くないんですよね…。

あまりに体調が低空飛行になってしまったので、この頃からは療法食のドライだけではなく、高カロリーなウェットやら市販食など、とにかく食べてくれるものを試すようになり…あの手この手を色々と試しました。以前は、兄妹で競ってちゅ~るを食べていた次男猫ですが、ちゅ~るを出しても、競う相手が居なくなったせいか、食べる勢いはかつてほどではなくなってしまったのも寂しかったものです。

当時の次男猫からは、

「何をするにも張り合いが無い」

という言葉がぴったりする空気を感じました。ゴハンを食べるのも、ゴロゴロするのも、なんか物足りない…そういう空気です。

まあ、その気持ちは私も分からなくもないのです。私は美味しいもの好きですが、もう長いこと「アレを食べたい」という気持ちが湧かないのです。空腹感はあるし、味も分かりますし、これは美味しい(あまり美味しくない)という判断も出来ます。ただ、昔のように、「○○が食べたい」という欲がありません。地味に病んでるのかな…。

老いが加速

人間も、配偶者が亡くなったら急激にボケが進む…という話を聞きますが、次男猫の場合も明らかに老いが早まったように思います。

夜鳴きは増えました。長く鳴き続けることはありませんでしたが、訳もなくワオワオと言ってました。ただ、末期になるとそもそも鳴くことが無くなりましたので、鳴かないよりは夜鳴きでも声を聞けてるほうが幸せだったんだと後になって気づきました。

そのうち、爪を引っ込めるのがめんどくさくなったのか、爪を仕舞わなくなりました。なので、フローリングを歩くと、爪の音がカチカチと言うようになりました。また、香箱を組まなくなりました。横向きにどてっと寝てるとか、どろーんとゲル状になってリラックスしている時間が長くなりました。次男猫は美しい香箱を組む猫だったのですが…

関節が痛んだのか、筋肉が落ちたのか…はたまた、なにもかもがめんどくさくなったのかもしれません。

あとはトイレエラーが増えました。脱水による便秘がひどくなったこともありますが、ウンチは催したところで致す、という日々でした。トイレに手をかけたまま、トイレ外にシッコをじょじょーっとするとかは序の口で、いつしか、洗面所が彼のトイレに認定されてしまい、末期の数ヶ月は洗面所にトイレシーツが常に敷いてありました。ただ、乏尿になると、どこでもいいからシッコしてくれ!と願うようになるので、人間というのは勝手なものです。

兄妹猫が先立ってから1年半、頑張り抜いてくれて最期はキチンと彼らしくかっこよく旅立ちましたが、兄妹ロスの影響は大きかったと思います。

老いもあったと思いますが…

次男猫の場合、兄妹に先立たれた時には既に17歳半を超えていましたので、これらの不調は単なる老化現象であったのかもしれません。ただ、兄妹が寝たきりになっても、比較的、次男猫はビシっとしていましたし、波はあれどもそこまで腎臓も悪くは無かったのです。

その頃の次男猫。まだまだ元気だったんだけどな…

兄妹が亡くなって、単に甘えん坊になったなと思っていましたが、ああも病状が進行するとなると、兄妹ロスが病状加速の一因になったのだろうなと今は思っています。可哀想なことをしました…

愛猫やご家族に逝かれたら、飼い主さんは精神的には猛烈にダメージを負います。ただ、もしも同居している猫ちゃんやワンちゃんがいる場合は、その残された猫ちゃん、ワンちゃんにもサポートをお願いします。彼らはきっと飼い主さんを支えてくれるとは思うのですが、彼らもどうやら寂しさを感じているようです。それまで以上に可愛がってあげてください!

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