猫を迎える理由は人それぞれ
ペットを迎える理由は人それぞれでしょう。
私のように、拾ってしまった場合もあれば、
寂しさのあまり…というケースもあり、あるいはご家族にねだられて…ということもあるかもしれません。何げなく立ち寄ったペットショップで運命の出会いが…みたいなこともあるでしょう。今、このコロナ禍でペットを迎える人も多いとも聞きます。
私自身は、猫との暮らしは幸せだということを重々承知しておりますし、猫好きな方が猫を飼う、犬好きな方が犬を飼うのは良いことだと思います。個人的にはペットショップでの生体販売は好きではありませんが、保護施設やボランティアさんから譲り受けたりしてお迎えするのは大歓迎です。
しかし、それは住まいがペットが飼えるという前提です。捨て猫を保護してしまったとか一時的にはやむにやまれぬ事情もあるかもしれません。しかしながら猫や犬などのペットを飼うことはすなわち何年もの長い時間を一緒に過ごすことになりますが、ペット不可の物件では、ほんの一時的ならともかく、終生となると不可能です。
これからペットを迎えようと思っている方、猫を保護してしまったがこれから育てていく決心をした方のご参考になればと思います。
ペット不可物件での飼育は疲れる
このネタの法律面についてはいくらでも他サイトに情報がありますのでそちらをご参照ください。「ペット不可 現状復帰」で検索すればいくらでも出てきます。
私のこれまでの経験からすると、バレずに飼うのは難しく、バレないようにするのは何よりシンドいです。
猫はワンコと違って大きな声で吠えないからバレないと思われる方も多いでしょう。確かにワンコに比べればバレにくいとは思いますが、ペット不可の物件で隠れて猫を飼い続けるのは想像以上にシンドイことですよ!
昔は、ゴミ袋も黒だったり色付きのものが使えましたが、今やせいぜい半透明の袋がメイン。キャットフードにせよ、猫のオモチャにせよ、パッケージには可愛い猫ちゃんの画像がついています。これをそのまま捨てると、マンションだったら管理人さんや大家さんの目につくことは間違いありません。キチンと袋を閉めてもカラスがゴミ袋を荒らすこともありますからねえ…
猫缶もラベルがはがせるものが増えましたが、缶にバッチリ印刷されているものも少なくありません。猫トイレやキャットタワーなどを買ったときに出る段ボールにはしっかり商品名が印字されています。
これらを見られにくくすることは可能ですよ…しかし、バレたら追い出されるかもしれないと思いつつ、これを毎回やらねばならないのは相当にストレスになるのです。ただ、管理人さんがゴミ出し等を代行するマンション等だと間違いなくバレるでしょうね。
猫足と言われるように、獲物を狙うときの猫はそろりそろりと足音を殺します。が、興奮した猫がマジで走るときはその限りではありません。
マジ走りの猫の足音は「ドドドドっ」と音がします。高いところにジャンプするときは、踏み切る時の振動音もします。畳や、防音マット等を敷くと響くのは多少誤魔化せるかもしれません。しかし、興奮した猫の足音は相当に大きいです。仔猫時代は気になりませんが、成猫の足音はデカいです。
夜中の運動会や、トイレハイのダッシュ音はマンションだと下の階に響きますよ!
完全室内飼いでも、通院の際には連れ出す必要があります。家に慣れてしまっている猫は、外に出ると不安に感じて鳴きます。
ものすごーく鳴きます…
猫が腹から出す鳴き声はシャレにならないくらいに響きます
私もリュック型のキャリーバッグに猫を入れてエレベーターに乗ってた時、
「にぃやおおおうっ!」
と鳴かれて、同じくエレベーターに乗ってた人を驚かせたことがあります。
大家さんにしても不動産管理会社にしてもプロです。一目みて隠れてペットを飼っていたかどうかはすぐに分かるようです(笑)。
ただでさえ、引っ越しにはお金がかかるものですが、退去した部屋の現状復帰費用がいくらになるか分からない、場合によっては損害賠償を請求されるかもしれないと考えながら過ごすのは本当にシンドいです。
「ペット不可」には理由がある
大家さんが「ペット不可」物件と指定するには理由があります。内装を傷めて欲しくないという意向が一番大きいでしょう。人に貸して生活するには一定の損耗はつきものですが、犬猫が居るとその損耗が激しいのですよ。
貸す家は大家さんにとって財産です。少ない投資で収益を上げる必要があります。そのために、ペット不可の条件で損耗が少ない前提での家賃です。契約に違反した借主のせいで復旧費用が増えたらそりゃ怒りますよね。
大家さんの嘆きのツイートですが、これはひどい…
退去後確認。
女性一人暮らしでペットを飼ってたため壁紙、CFは全滅。
下の部屋はペンキで壁と天井がピンクに…
現状回復費用60万、家賃は3万…
1年半退去。 pic.twitter.com/iR3L6a19Rg— エクセル (@93HKAvncnKuyzvW) September 10, 2020
上記のケースは大型犬がいたことと、勝手に内装にペンキ塗りしたようですが、
現状復帰費用 > 家賃収入
これは大家さんも泣くわ…という事例です。こちらの大家さんはいくらかは店子から取り返せたようですが、こうなると紛れもなく店子は加害者です。
傷が浅いうちに引っ越しを
ペット不可の住宅で猫を飼い始めたら、すぐにでもペットと住める家を探すべきです。猫は悪気が無く内装を傷めてしまいます。そのことでイライラしたり、猫を叱ったりするのは双方にとって不幸です。猫は、叱られたことは理解しますが、なぜ叱られたのかは理解できません。(壁の爪とぎとかは飼い主の注意をひくためにわざとやることもありそうですが)
10年、15年を共に生きることになるので、お互いのストレスを考えても自由に暮らせる物件を探して引っ越すべきです。
私が猫を保護した時はペット可の物件は、相当な不人気物件であることが想像されるものが多く、敷金礼金家賃いずれも高額で、最寄り駅から遠いものばかり。結果として分譲マンションを早々に購入しましたが、猫を飼うことをご近所さんに話してご理解いただいたり、ゴミ出しや通院の自由さに本当に肩が軽くなりました。思った以上にストレスを感じていたようです。
昨今では賃貸マンションのかなり良い条件の物件でもペット可のものが増えてきました。敷金を多めにする物件が多いようですが、退去時の現状復帰費用のことを考えると前払いにするという意味で妥当かもしれません。
ペット飼育が出来る家で、ストレス無く楽しく過ごしましょう!
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