譲渡会会場は熱気が凄い!
所用があって猫の譲渡会にお邪魔してきました。
天気はイマイチでしたが、たくさんの猫ちゃんとボランティアさん、猫を見に来られた方々、お迎えする猫を探しに来られた方々で盛況でした。次回は12月10日とのこと。上手く行けば年末に猫ちゃんをお迎えできるかも…ですよ!
今回は子猫ちゃんも多く、見ているだけで癒やされました!
最近はホカペの上でトドのようにゴロンとしてでっかい寝息をぐーすか立てて寝ている姫ちゃんを見慣れているせいか、子猫ちゃんの姿は新鮮でした…
え、子猫ってこんなに頭が小さかったっけ?
意外と剛毛な姫ちゃんに比べて細い毛の猫ちゃんは撫で心地もまたたまらんモンがありました。
なかには、「なーん、なーん」と姫ちゃんとそっくりの声で延々と鳴いてる3歳の総柄茶トラ女子もいました!
保護主さんから「いかがですか?」と言われましたが、「なーん、なーん」が二人になるとなあ…体格とか雰囲気は姫ちゃんにそっくりでしたが、この子はマズルまでキレイに茶色!保護された時は妊娠してて、生まれた子猫ちゃんたちは譲渡会でそれぞれ貰われていき、ようやくお母さんの番になったそうです。幸せになって欲しいな…
多頭飼育崩壊の保護が増加?
久しぶりに来た譲渡会ですが、以前よりも保護のきっかけが「多頭飼育崩壊」とか「無責任な餌やり」からの保護が増えてきている気がします。
特に「多頭飼育崩壊」で保護された子猫ちゃんは、どうにも状態がよろしくない状態で保護される傾向があるように感じます。
今回、めちゃめちゃ人懐こくて元気な茶トラ女子姉妹がいましたが、一人は全盲、もう一人は片目がありませんでした。全盲でも片目のきょうだいに寄り添って元気に暮らしているそうです。姉妹で貰われるのが良いと思いますが、「ひかり」「のぞみ」の新幹線姉妹、幸せになって欲しいです。物凄く人懐こくてハンデを感じさせませんでした。
しかし「多頭飼育崩壊」は本当に怖いと思います。私も先代は三兄妹猫でしたので多頭の楽しさはよく知っています。しかし、子猫…特に幼猫はちょっとしたことで体調を崩します。生後2週間で保護した三兄妹もなんだかんだでしょっちゅう動物病院に担ぎ込んでいました。ちょいちょい風邪もひくし、眼が濁ってしまった時はどうなることかと思いました。生後2週間と乳離れが早かったので免疫力が弱かったようです。親猫とどういう環境で暮らしていたのかわかりませんが、お腹に寄生虫が居たので母ちゃん猫は外飼いだったのかもしれません。
しかし「多頭飼育」が崩壊している状態では、幼猫に必要な医療を受けさせてあげられないことになります。伝染病や寄生虫など、衛生状態が悪い多頭飼育崩壊の環境は、下手したら野良猫で居た方がマシ…という現場もあるようで、このあたりは、保護活動をされている方の声を聞くとホントに酷いみたいです。
住宅環境や経済状況などで適正に飼育できる環境を維持しつつ、出産しないよう避妊去勢手術をキチンと行わないと…とにかく人間のエゴで子猫がハンデを負わされて生きていかねばならないのはなんとも申し訳ない気分になります。
譲渡会は保護主さんのお話が楽しい
譲渡会の猫さんにはそれぞれ歴史があります。「猫に歴史あり」です。
猫ちゃんそれぞれの保護の経緯、その猫ちゃんの性格、他猫との接し方、保護した当時から変わり方だとか、保護主さん宅での生活態度など、保護主さんから色々とお話が聞けます。
この猫それぞれの話をじっくり聞けるのは、ペットショップで猫ちゃんを迎えるのと違って大きな利点だと思います。
ペットショップでもスタッフさんがお世話しているとは思いますが、保護主さんは保護してからずーっと面倒を見て下さっているので、健康状態やら性格などハンパなく観察されています。
今日も幾人かの保護ボランティアさんからそれぞれの猫ちゃんの紹介を聞かせていただきました。お忙しいところありがとうございました。
ちなみに当時の譲渡会情報によると姫ちゃんは「野良猫」と書いてありました。野良猫だったんだ…。姫ちゃんの保護主さんいわく、展示会で多くの猫ちゃんがケージの後ろで不貞寝しているところ、姫ちゃんは譲渡会デビューの時からケージの前に出て愛嬌を振りまいていたそうで、「肝が座っていた」そうです。
「二次崩壊」のリスク
私が今住んでるところなどは保護ボランティアさんの活動もあり、外猫や野良猫を見かけることはほぼありません。昔は地域猫とか外猫とかもちょいちょい見かけたんですが、最近はさっぱりいません。不幸な外猫が居ないのは良いことです。
しかし、最近では保護ボランティアさんが次々と保護せざるを得なくなり結果的に飼育許容量を超えてパンクして崩壊する「二次崩壊」もあるとか…
野良猫の捕獲と異なり、多頭飼育崩壊の現場にレスキューすると複数頭の猫を一度に保護する必要があり、二次崩壊のリスクも上がることになります。これでは多頭飼育のオーナーもボランティアも共倒れになってしまいます…多頭飼育崩壊現場の対応には、受け入れキャパがある複数のボランティアさんがチームで当たらないとヤバい気がします。
多頭飼育のオーナーも、ネコ好きであるとは思うのですが…猫好きならば、やはり身の丈にあった適正な飼育数を維持することが重要ですね…猫ちゃんを愛すればこそ。
ネコDK、今年も出ます。毎年売り切れます!
コメント
多頭飼育崩壊ですか。
つい最近もTwitterでひと悶着ありましたよね。
まぁ、多頭になればなるほど崩壊するリスクは増えるんでしょうけど
下僕の都合(病気等)でお世話できなくなった時点で頭数に関係なく、それは「崩壊」なんですよね。
環境、財産、後見人。そんなことを完璧に準備しないと里親になれないのは当然として理解はできるのですが、「万一、自分に何かあった時」にどうすれば?と悩んでしまう私のような下僕にとって「譲渡会」はハードルが高いと感じてしまうのも事実です。
猫乃三時さん、こんにちは。
うーん、「多頭飼育崩壊の現場から」という保護理由は増えてるなあというのが実感でした。
歩道を歩いてたってわけの分からないクルマに跳ねられる時代ですよ…完璧な環境なんてあり得ません!
譲渡には厳しい条件を掲げてますが実際はどれだけの覚悟があるかを
保護主さんに見られているのではないかと思います。判断するのは保護主さんです。
(競争率の高い子猫とかは競争に負ける確率は上がるかも)
まあ一度、どんなもんかと見学の気持ちで行ってみてください!