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【猫】幼猫の可愛さは暴力的ー理屈じゃないっすよ

1 猫
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暴力的に可愛い幼猫

17歳で逝った長女猫と長男猫、19歳で逝った次男猫の三兄妹。

2002年に保護した時はそりゃもう可愛い幼猫たちでしたよ。当時は、獣医師の診立てで生後2週間。ペットショップなんかで見かける猫ちゃんは若いと生後2ヶ月とか3ヶ月だと思うのですが、そういうとこで見慣れた子猫ちゃんよりもずっと小さかったのです。

猫と哺乳瓶

一番大きかった長男猫でも300gくらい。キトンブルーの目は、まだよく見えてない状態です。哺乳瓶と比べてこの大きさですが、びっくりするくらい、でっかい声で鳴きました。

次に大きかった次男猫が250gくらい、一番小さい長女猫は200gくらい。活発なオトコ兄弟に比べて、長女猫はあんまり動かないし鳴かなかったので、ひょっとしたらこの子は育たないかもしれないと思ったくらいでした。ただ、その後の成長を考えると、そういう性格だったようです…

「鳴いたら疲れますやん…めんどくさいし」

当時は名無しだった三兄妹

昔から猫好きだった私でしたが、ペット不可の借り上げ社宅に住んでいたため、猫を飼うのは想定の範囲外。あまりの幼さに勢いで保護してしまったため、早々に動物病院を受診した際も、「飼うつもりはあるか」と聞かれましたが、当時は里親に出すつもりだと答えてます。現に、早々に自作の里親募集ポスターを動物病院に貼らせてもらってました。

健康状態が分からないと里子に出すこともできないため、各種の感染症検査と、検便・検尿検査をして、母猫からの抗体が十分でないということで、しばらくは定期的なインターフェロンの注射をすることになりましたが、初めての猫だったこともあり、各種の医療費の高さに驚きました(特にインターキャットは高かった記憶が…)。しかも三兄妹のため、全てが3倍で…さすがにお財布にインパクトがありました

診察券をつくるにあたって名前を聞かれましたが、里子に出すつもりでしたので、当時は茶色1号茶色2号クロ1号と素っ気ない名前をつけていました。それでも毎日せっせと哺乳瓶で授乳をして、濡れティッシュで排泄促進などをやっているウチに急速に情が移っていきましたよ…

幼名は「クロ1号」でした…すまぬ。

里親になりたいという方も現れなかったので、動物病院に掲出してもらっていた里親募集のポスターも早々に下げてもらい、改めてつけた名前の診察券も再作成してもらうのですが、獣医さんからは「そうなると思ってましたよ」とニンマリした顔で言われてしまいました。しかし、名前をつけると我が子のように思えるというのはホントですね…猫バカが加速していきました。

感動的だった「放物線」

幼猫への排泄促進で忘れられない出来事があります。

幼猫は生後3週間くらいまでは自力で排泄できないため、本来は母猫が局部を舐めることで排泄を促しますが、保護猫の場合は人間が排泄を促進してやらねばなりません。濡れたティッシュとかでお尻をぽんぽんと叩いたり撫でたりすると、ちょろちょろとかぷりぷりと排泄してくれます。

ある日、長男猫を左手で掴んで右手のティッシュでお尻をぺんぺんしていたところ、ちょろちょろではなく、突然、どばーっと放物線を描くように放尿しました。

あれはですねえ…感動的でした。手のひらに抱えた長男猫から、虹のようにおしっこが出て、しばし見とれておりました。今だったら、ゆずの「栄光の架け橋」が脳内BGMでリフレインするような。たぶん、その翌日くらいには自力でウンチもするようになったと思います。弟妹も遅れてそれぞれが自力で出せるようになりました。その後も教えてないのに、しっかりトイレですることを覚えました。あの「栄光の架け橋」は幼猫からの卒業のサインだったのかもしれません。

いっちょ前にじゃれつく幼き日の長男猫

むしろ、シニアになってからの方がトイレエラーが多くなったような…お利口なチビ猫たちだったのですよ。

公園に捨てられていた兄妹

しかし、どうして朝晩はまだ冷える5月に生後2週間の幼猫を捨てるかな…犬やカラスに襲われないように金属製のヤカンに入れて遺棄するとは、気遣うところを間違ってると思うのですが。どうして里親さんを探してくれなかったのかな…

初期の検便で三兄妹のお腹にはそれぞれ寄生虫の卵が発見されましたので、母ちゃん猫は外飼い猫さんだったのかもしれません。気づいたら三兄妹を産み落としていて、パニクって捨てたのかな…と思ったり。

ただ、当時の私は、三兄妹を拾わされた被害者みたいな意識もありました。「捨てた人のせいで、こっちが医療費をかけてわざわざ里親を探さなきゃいけないじゃないか!」みたいな。

ただまあ、今になって思えば、手放してくれて良かったと思います。ウチに来てくれてホントに良かった

若かりし頃の三兄妹。血色が良い!

すくすくと成長してくれる過程を楽しめて、いろんなドラマを見せてくれました。猫は生後1年で人間で言うところの20歳になり、その後は人間の4倍くらいの早さ(1年毎に人間換算で4歳程度)で年をとるといいます。若いころは元気でも、シニアになると色々と健康問題が出てきました。晩年はホントに年寄りらしく暮らしてくれ、看取りも経験させてくれました。私は動物の一生を見届けることができました。見逃したのは生まれてから2週間の間だけです。これって結構凄いことだなと思ってます。

ヨレヨレの晩年。それでも団子になりたがりました。

自分の最期ってどうあるべきか…などとということも、考えさせられます。

【参考記事】子猫ってベビーシェマ(=Baby Schema、ベビースキーマ)の王道ですからね…

 

 

 

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