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【猫】慢性腎不全にカリナール2(1ヶ月経過)

1 猫
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尿毒素吸着剤と便秘

我が家では昨年まで長らく「マイメジン」という尿毒素を吸着する動物用医薬品の活性炭を与えていました。

一時、マイメジンの投与を休んだ時期があったのですが、しばらくすると元気が消失し、血液検査の結果も悪くなったので、かなり効いていたとは思うのですが、どうしても便秘が強めに出てしまいます。

ウンコ2

高齢猫になると、便秘は結構ツライものになります。

我が家の次男猫の場合、排便のたびに激しくいきむので、かなりの割合で嘔吐してしまうのですが、恐らくはこのいきみと嘔吐で血圧が激しく急上昇するとともに、嘔吐することでの脱水のリスクが高まります。事実、排便といきみゲロの後は、くらくらしているような様子を見ることもありました。

尿毒素吸着剤は、もともとは人間の腎不全患者にも処方されているものですが、やはり副作用として便秘があるようです。

ウンチは身体の老廃物を排出するためにも重要です。ウンチを溜め込んでも良いことは何もない…

カリナール2を投与開始

諸々調べた結果、昨年末から、「カリナール2」を与えるようにしました。

便秘が強く出やすい「マイメジン」に代えて、同じく毒素吸着効果のある「ネフガード」にし、それと併用して腸内環境を改善して尿毒素を削減する「カリナール2」を選びました。

カリナール2は、いわゆる「プロバイオティクス」な製品で、リンを吸着する効果を見込めるカリナール1と違って、ちょっと回りくどい作用をします(笑)。

  • カリナール®2の成分は、善玉菌である乳酸菌と、その栄養源となり増殖を助ける物質が含まれています。善玉菌は増殖する時に窒素物を利用するため、消化管内の窒素物が低減します。
  • カリナール®2により善玉菌が腸内で効率良く増加し、消化管内の窒素物を低減します。

つまり、お腹のなかで乳酸菌がわーっと働くと、腸内にある窒素物(尿毒素も窒素物)を消費するため、結果として体内の窒素物を減らすということのようです。端的に言えば、腸内環境が良くなれば、結果として尿毒症にならなくなるというストーリーです。

そもそも、腎不全になると腸における栄養吸収障害が起きており、大腸のなかでも尿毒素が産生されるため、腸活により尿毒素を減らそうとするのは、腎不全におけるQOL向上のなかでも期待できる療法とのことです。

人間の内科学会でも、この可能性は言及されていますが、面白い記事でした。

 慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)では腸内細菌叢や腸管機能が変化しており,この変化は腸内細菌由来尿毒素,炎症反応,免疫制御などを介して腎臓病の病態に影響を及ぼす.

そのため,プロバイオティクスやバイオティクス,緩下剤などにより,腸内細菌を含む腸内環境を是正することが腎臓病の新しい治療介入になる可能性が期待されている.

「見えてきた腸腎連関の存在」 日本内科学会雑誌第106巻第5号

投与開始から1ヶ月

投与前と比較して、言えることと言えば、ウンチが良くなっています!

以前は、カチカチのウンチを2〜3日に1度くらいのペースでなんとか出していたものを、最近ではほとんど毎日くらいのペースで排便してくれるようになりました。また、カチカチではなくて、そこそこ柔らかい、良いブツになってきています。固くないため、割とスルッとウンチがでるせいか、いきみゲロの回数も減っており、これは思ったより効果があるなと感じています。

ウンチがコンスタントに出るせいか、はたまた腸内環境が改善したせいか、食べるゴハンの量も増えてきます。ゴハンを食べる頻度や量が増えれば、ソレに併せて水を飲む機会も増えてきます。そのせいか、強制給餌をすることなく、体重も維持できるようになりました。個人的には増えて欲しいところですが、なかなか筋肉や脂肪が増えるまでにはまだ至っていません。

空カプセルに詰めて与えています

カリナール2は、粉末です。

カリカリやウェットに混ぜて与えるのが通常の与え方のようですが、我が家の場合、ゴハンを完食する機会が減っていますので、ある程度まとまった量をキチンと与えるために、空カプセルに詰めてそれを飲ませています。腸に届けば良いので、カプセルでも問題無いでしょう。カプセルに詰めるのは結構骨が折れる作業ですが…(笑)。でも無駄なく摂ってもらうにはこの方法が良いかと思います。

ゴハンを完食できる猫だと、ゴハンにふりかけるだけで良いと思います。正直、ソッチのほうがラクだと思います。

当面は、この腸内環境改善の「カリナール2」と、尿毒素吸着サプリの「ネフガード」、高血圧対策のおクスリ「フォルテコール」と腎不全のおクスリ「ラプロス」で継続です。あ、あと関節用サプリの「コセクイン」か…

慢性病のクスリは、飲んですぐ効き目を体感できることはほとんどありません。ただ、続けたことで効果を感じられるのは嬉しいものです!

しかし、歳を取るとクスリが増えるなあ…

  

 

 

 

 

 

 

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