【猫】慢性腎臓病(腎不全)の経過と考察 中等度

1 猫
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慢性腎臓病の初期については、前編をご参照ください。

慢性腎臓病は進行していきます

慢性腎臓病には段階(ステージ)が定義されています。

出典 : 治療に関するIRIS(国際獣医腎臓病研究グループ)からの提言〈 2019年度版 〉

血液検査でCre(クレアチニン)という数値がよく出てきますが、こちらでおおよその段階を見分けることができます。Creが5になるまでは中等度、それを超えると重度の腎臓病になると言われています。最近は、SDMAというバイオマーカーもメジャーになってきています。Creが残存腎機能が25%くらいになってから分かるのに対し、SDMAはもっと早く(残存機能75%)から腎機能の衰えを検知できる優れモノであり、早期の対応が重要となる慢性腎臓病にとってはありがたい項目です。最近では院内で検査できるところも増えてきたみたいです。

ショッキングな腎臓病の急性憎悪

慢性腎臓病になった猫ちゃんは、「なんか調子悪そうだな」と感じた翌日にはぐったりして食欲が全く無い、というようなことが時々起きます。こういう時に病院に担ぎ込んで血液検査をしてもらうと、検査数値がどえらいことになってたりします。

次男猫が元気が無い時、次男猫を今のかかりつけ医に初めて連れて行った時もそうでした。

「ギャー」って言いたくなる数値…(2019年)

2年以上前ですが、この時はBUNが140以上、IP(リン)が15以上と、検出上限を振り切っています。Creは8.4とステージ4の数値です。前のかかりつけ医での輸液量を伝えると「(輸液量が)少ない…とにかく脱水がひどい」とのことで、数日通院してこれまでよりも遥かに多い皮下点滴をしてもらったことで、ステージ3のレンジへと回復しました。

このように、BUNやCreが突然跳ね上がることはたまにあります。「もうおしまいだ」と諦めるのはまだ早いです。この時の次男猫の状態は、最末期の次男猫に比べると、断然元気でした。検査数値に一喜一憂することなく、経過をよくよく知っておくことが重要です。その後の血液検査でも、ステージ3と4を行ったり来たりしていましたしが、血液検査をするのはだいたい調子が悪い時だったので、検査結果はたいてい悪かったんですけどね…

ステージ3は結構幅が広い…

個人的には、ステージ3の前半か、ステージ4に近いステージ3では全身の状況が結構違うような気がします。

ステージ3の前半だと、「昔に比べて元気がない」とか「食べる量が減った」とか、「毛割れが目立つ」くらいの印象です。通院して皮下輸液をすると元気になって、家に帰る頃には身体が潤ってきたのかカリカリをがっつくようなところもありました。

ステージ3の後半で定着してくると、「明らかに痩せてきた」「寝ている時間が長く、活動性が低い」「トイレエラーが増える」というようなイメージです。トイレエラーは三兄妹に共通しましたね…輸液をしても、食欲が期待したほど戻らないことも多くなります。

左から長女猫、次男猫、長男猫(2019年秋)

この写真で言えば、ステージ4に近い長男猫、それに次ぐ長女猫、ステージ3前半の次男猫という感じです。この頃の次男猫は多少の毛割れがあっても毛並みはキレイで、多少の痩せはあるものの筋肉質な身体を維持していて身体の厚みもあります。一方で、腎臓病が進んでいる長男猫は毛並みがぼそぼそになって背中まわりの筋肉もごっそりと削げ落ちています。(それでもまだカリカリを食べてくれてる…)

最盛期は7.5キロを超える立派な体躯だった長男猫が、この頃には既に3キロ程度にまで痩せています。増えない体重、痩せていく身体…この頃から、飼い主としては長男猫の「余命」が頭をよぎることもありました。ただ、その時のイメージは全然湧いていませんでした。

しかし、ココへ来てとんでもない伏兵が現れます。

突然立てなくなった猫

猫トイレで物音がして、びっくりして見に行くと長女猫が倒れていました。老猫になって足腰が怪しくなっていたこともあり、何かに躓いたのかと思いきや、トイレから出してやっても立てない…後ろ足に力が入らなくなってしまい、立たせようとしても立てない。何で立てないのか本猫も理解できずにパニックになってました。病院に担ぎ込んでも原因は分からず…痛みは無かったようなのですが。

その後は、よろよろ立てる日もありましたが、基本的には寝たきり状態に。自力でゴハンも食べられず水も飲めないので、いくら強制給餌+給水してもじゃーじゃー出ていくオシッコには抗えず脱水は加速し、一気に病状は進行してしまいました。やはり、栄養不足+脱水は、腎臓に負担が大きかったようです。そして、後を追うように長男猫も足腰が立たなくなってしまい、兄妹猫揃って寝たきり生活になってしまい、揃って全身状態が悪化していきました。

2週間ぶりに自力で立てた夜。自力でカリカリを食べました

当時は、自宅で輸液をしない主義だったので、せっせと通院して皮下輸液をしてもらっていましたが、翌朝にはほとんど大量のオシッコとして出てしまっていて、脱水を防ぐことはできませんでした。

この頃、文字通り「湯水のようにお金が出ていった」時期です。毎晩、数千円×2猫の輸液が翌朝にはオシッコになって出ていくという…ただ、止めるという選択肢は無かったなあ。当時、自宅で輸液していたら、また違った結果だったかもしれませんが。

こうやって振り返ると、なんとかステージ3の中盤くらいで踏みとどまれれば、元気な猫との猫ライフが送れそうです。ステージ4に近づくにつれて、健康状態が悪化し、いつ何が起こるか分からない状態になり、飼い主としても常にピリピリした気持ちになっていた記憶があります。

いかにステージ3の半ばで踏みとどまるか…これが猫さん・飼い主さん双方にとって重要になりますが、これには飼い主さんの手厚いサポートが必要です。

重度…いわゆる末期は次に続きます。

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