もう5ヶ月か…
次男猫が闘病にピリオドを打って5ヶ月が経ちました。あの時は暑い季節でした。
まだ暑さのピーク前でしたが、移動葬儀車の火葬炉に亡骸を入れる際、急に陽が差してきて、猛烈に暑くなって汗だくになったことを覚えています。
すっかり寒くなっちゃって、暑かった季節のことなんかあんまり思い出さないのですが、次男猫が闘病していたときのことは今でもよく覚えています。次男猫はよく頑張ってたなあ…。
晩年はとにかく食べなかった
慢性腎臓病が進行すると、とにかく食べなくなります。ゴハンを食べなくなると、水の摂取量も減ります。それでいて多尿(次男猫の場合、だいたい、3時間に1回、ジョジョーっと大量に薄いオシッコをしていました)なんですから、脱水にもなろうというものです。腎臓が血中の毒素を十分に濾過することができなくなると、血中の尿毒素(血液検査でBUNという項目ですね)が高くなり、この高い尿毒素のせいで気持ちが悪くなってゴハンを食べる気にならないようです。
猫は症状を訴えてくれませんが、人間が腎臓病になると以下のような症状が出るそうです。
腎臓の働きが低下すると、全身の諸臓器に機能障害が起き、さまざまな症状が現れます。
初めは疲れやすい、体がだるいなどの症状が出現し、さらに、体のむくみ(浮腫)やせき・呼吸困難、胸に水がたまる尿毒症性肺などの症状も現れます。ほかには、食欲低下や吐き気などの消化器症状や、睡眠障害、知覚異常やけいれんなどの神経精神症状がみられることもあります。また、腎臓の働きが低下すると、エリスロポエチンという造血ホルモンの産生不足や赤血球の寿命の低下により、貧血(腎性貧血)がみられることもあります。これらの症状は、すべての患者さんに同じように現れるわけではなく、尿毒症になった原因の病気や病態によっても異なっています。
本ニャンたちとしては、だんだんと身体が辛くなっていたことと思います。
17歳当時の三兄妹。次男猫がまだ一番元気でした
15歳を超えたあたりからは食が細って痩せ始めました。次男猫も18歳を過ぎるとどーんと食欲が落ち、19歳になってからはクスリやサプリでドーピングしながらも、昔に比べればつまみ食い程度にしか食べなくなりました。亡くなる1ヶ月前になるとさらに目に見えて食べる量が減り、亡くなる1週間前には大好きだったカリカリを一粒も食べられませんでした。ギリギリでちゅ~ると介護用メルミルを口にする程度に…最終的には、次男猫にはこの介護用メルミルが最後の命綱でした。高カロリーで低たんぱく・低リン、かつ水分も摂れるという優れモノ。
食べてくれないツラさがよく分かる
Twitterのフォロワーさんや猫友さんなど、多くの病猫さんや老猫さんの飼い主さんが、愛猫が食べないことを嘆いておられますが、その気持ちは本当によく分かります。私も、朝、ゴハンを入れていたお皿のカリカリが減っていないと、ガッカリしたものです。昔はあんなに好きだったオヤツやウェットも、ニオイを嗅いでプイッと行ってしまう姿をみると、絶望的な気分になったものでした。
昨冬も、気温が下がる局面で、あまりにも食べないので頭を抱えていました。
この時は、暖かい日が続いた後に急に気温が下がったせいか、食べない飲まないという状態だったようです。寒くて運動量が減ったこと、それによる体温の低下、また腸の動きも落ちていたようで、この時はサツマイモとヨーグルトを与えて腸活したことで、何とか持ち直したようですが、毎日がこうしたトライ・アンド・エラーでした。
あーでもない、こーでもないという日々は、ブログには結構書いてますが、ブログの半分くらいは食べないことを嘆いていたような気がします。
次男猫が居た場所は
なぜか、次男猫をよく居た場所には、ソファを除くと、姫ちゃんはあんまり行かないのです。
姫ちゃんは、三兄妹のいろんなところが似ていますが、その一方で全くの別猫です。布団やブランケットに潜るのが好きだった三兄妹に対して、姫ちゃんは敷く派。ゴハンはクレクレ言うのではなく、黙って圧をかけてくる派。
そして、箱に入るのが大好きだった三兄妹に対して、何故か姫ちゃんは箱には入りたがりません。なんでだろ、嫌な思い出でもあるのかなあ…昔はAmazonの箱もなかなか捨てられなかったんだけどな。
姫ちゃんは狭いところではなくて、広いところで伸びて寝るのがお好き。もはや、ホカペの主になっています。留守中は電気代の面でも、小さいホカペの方がお財布には優しいです。今日もきっとホカペの上でぐーすか寝ていることでしょう。
ただ、そのホカペは、次男猫兄さんに買ったものだぞ。姫ちゃん、感謝して使うんだぞ。
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