愛猫の狂暴化?
先日、愛猫が「狂暴化」(?)して困っている女優さんの記事がありました。
記事によると、獣医師先生から『最終手段』についてお話があったようですが、
我々、母子の関係が悪化する位なら『そういう手段もあります』と。だけど、それは愁の身体に大変な負担をかける事になるし人間のエゴでしかないと否定的な思いを抱きました。
と、思いとどまってくださっているようで何より。
この猫ちゃん、どうも噛み癖があるようですので、先生のお話は牙を丸める手術のことを言っているのかもしれません。
この手術、牙を1/3くらい削って丸くするのだそうです。まあ、全身麻酔することになりますので身体には負担になるでしょうけど、噛み癖でご家族がほとほと困っているのであれば、個人的には検討に値するかなあと思うのです。
というのも、牙と同じく猫の武器である爪をとる手術に比べればはるかにマシだと思うからです。
猫の「抜爪」手術はちょっと…
猫による家具などへの爪とぎや引っ掻きにお困りの方もいらっしゃるでしょうが、猫の爪が出ないように取ってしまう手術があるそうです。ただ、これは個人的には受け入れられない…写真とかを見ると、ちょっとゾッとします…
人間の手で例えれば、両手の全ての指の第一関節から先を取ってしまうようなものです…
無いなあ…無いない!
猫飼いなら愛猫がどこか恍惚としながらも妙に真剣な面持ちで爪とぎしている光景をよく見ると思います。そりゃあ、大事なものをバリバリされたら困るのも分かりますが、猫ちゃんの前にそんなものを置いておくのが悪いと思います。バリバリされるのがイヤだから爪を抜いちゃおうという人は猫を飼っちゃいけない人だと思います。
事故とかでなく、ご自身の全て指の第一関節から先が無い状態を想像できますか?
「猫ちゃんの爪、出なく出来るんだって!やってもらおう!」とか軽く考えないでよくよく考えてください。爪を出さないようにするために、指先を切断する手術です!
なかには赤ちゃんが生まれたから…とか、そういうご事情があるかもしれません。赤ちゃんと猫さんと一緒に育てていただきたいところですが、爪が…という方はどうか抜爪手術などを考えず、別の引き取り手をどうぞ探してください。その方が猫さんにとっては幸せです。
先代の三兄妹は爪も牙も…
長男猫と長女猫は、人間に対しては爪も牙も出さないタイプでしたが、兄妹喧嘩しているとマジで噛んでたし爪を出しての猫フックも普通にありました。仲裁に入ったこちらが流血する羽目に…ただ、不思議と人間には爪や牙で攻撃してこなかったです。
次男猫は興奮すると手や牙が出るタイプでした。猫じゃらしに興奮してる時は思いっきり引っ掻かれたりしましたし、爪切りが嫌いで最初は我慢していても、そのうちにキレてガブリとよく噛まれました。腰ポンしていて恍惚としているなと思ったらマジで噛まれたこともあります。こちらが「痛い!」と大きな声を出すと、ハッと我に返って申し訳なさそうな顔をしていました…そんな顔を見ると怒るに怒れず、数日は腕がパンパンに腫れてしまったのも今となっては思い出です。
好みの場所があれば爪は大丈夫
猫は本能で爪を研ぎます。
猫にとって爪とぎはある種のマーキングであり、爪とぎをすることでストレッチにもなっています。爪の鞘を剥いでフレッシュな爪先を出す意味もありますが…このフレッシュな爪はなかなかに殺傷力が高いです。
これまでの猫さんの傾向では、段ボールよりも麻紐系の爪とぎの方が楽しいようです。爪がグサッと刺さるのが良いようです。
姫ちゃんは、段ボールの爪とぎも使いますが、主にキャットタワーのハシゴ部分の麻紐がお好みです。そこでばかりやるので、麻紐を買って補強しています。見栄えは悪くてもなかなか良いそうです。
家具で爪とぎした猫さんを怒るのではなく、猫さんが爪とぎしたくなる場所を作ってあげてください。
決して爪を抜こうなどと思わないでください…
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