先代の三兄妹が居た頃、我が家では「猫団子」が日常の光景でした。

乳飲み子の頃に保護して以来、あの子たちはいつも三匹でくっついていました。真夏のクソ暑い時期だけは流石にバラけていましたが、それ以外の季節はほぼ確実に誰かがどこかにくっついている。そんな毎日でした。
猫友の方々に「猫団子が羨ましい!」と言われても、当時の私は「そう?」くらいのリアクションしかできませんでした。それが日常すぎて、羨ましがられる理由が今ひとつピンとこなかったのです。
今となっては、その感覚がよく分かります。あの光景が今はとても恋しい…
姫ちゃん、「寒い」を訴える
5月に入ってから暑い日が続いていたと思ったら、急に肌寒い日が続きました。そんな中、姫ちゃんがいつも以上ににゃーにゃーとやかましく鳴くようになりまして…
最初は何を言っているのかさっぱり分かりませんでしたが、どうやら「肌寒いからホカペのスイッチを入れろ」と言っていたようなのです。スイッチを入れてやると、にゃーにゃーがぴたっと止まりました。猫語の解読、どうやらまだまだのようです。

「とっととホカペいれろっつってんの」
三兄妹の頃はこういう場面がありませんでした。なぜかというと、あの子たちは猫団子で互いに暖をとっていたから。寒ければくっつく、それで解決していたわけで。姫ちゃん一人だとそうはいきません。寒さ対策は飼い主の仕事になります。猫団子の「防寒」という機能を、あらためて実感した出来事でした。
しかし、猫さんは毛皮を着ているわりには寒がりなんですね…
猫団子とは何か
2匹以上の猫が体を寄せ合い、ひとかたまりになって休んでいる状態が「猫団子」。

丸くなっていても、伸びていても、密着していれば猫団子。英語では “The cats are cuddling” などと表現(直訳すれば「猫たちが寄り添っている」)されるそうですが、「猫団子」という言葉の愛らしさには及びません。日本語、えらい!
日本語で猫に関する言葉が多いのは、昔から日本人が猫をよく観察してきたからでしょうか。個人的には「猫背」とか「猫ババ」という単語が好きです。まあ、姫ちゃんはあんまり砂をかけないタイプです。姫ちゃんは、感情もウンチも隠さない派です。
なぜ猫団子になるのか
おそらくは寒さ対策というのがいちばん大きいんじゃないかと思います。姫ちゃんの件でも身に沁みましたが、猫は寒がり。体温を保つために寄り添うのは、子猫時代からの本能的な習性です。先代の三兄妹なんかは習性以上に習慣という要素も大きいかと。

芸術的な奇跡の猫団子サークル
でもそれだけじゃなくて、本来は警戒心の強い猫が体をぴたっと密着させるというのは、相手を深く信頼しているから。仲間のぬくもりや寝息が、子猫時代の安心感を呼び起こすとも言われています。つまり猫団子は、防寒と信頼と安心が一度に詰まった行動なんですね。
私は猫じゃないので姫ちゃんとは猫団子になれませんが、よくソファで並んでいると姫ちゃんがお尻をこちらにくっつけたり、私の脚の上に自分の後ろ足を置いてきたりします。なんか嬉しいです。

どんな猫が猫団子をするのか
猫団子はどの猫でも見せるわけではないようです。フレンドリーな性格の猫、兄弟・親子など血縁のある猫、子猫(特に生後5ヶ月くらいまで)、あとはシンプルに寒がりな猫——そういったタイプで見られやすい行動だそうです。
面白いのは、血縁があっても猫団子をしない猫たちがいる一方で、血縁のない雄同士でも猫団子になることがあるという点。先代の三兄妹は血を分けた兄妹でしたが、それだけが猫団子の条件ではないようです。猫同士の相性や、育った環境、性格の個体差も大きく関係しているようです。

茶トラ兄妹は特に猫団子時間が長かったですね
そして今
三兄妹のうち、茶トラーズが虹の橋に旅立ったあと、残された次男猫の防寒用に初めてペット用ホカペを初めて買ったのを思い出しました。そして今、我が家に居るのは姫ちゃん一人。猫友さん宅の猫団子写真を見るたびに「ほえぇ~」と変な声が出てしまう今日この頃。そして姫ちゃんにとってはホカペは標準装備品です…。
姫ちゃんと一緒に暮らせる新しい猫を……と考えなくもないのですが、仲良くなれなかった場合のことを想像すると、なかなか踏み切れずにいます。仲良くなれるか、猫団子になれるかどうかは、実際に一緒に暮らしてみないと分からない。そのリスクとどう向き合うか。猫飼いには永遠のテーマかもしれません。
まあ他にも、姫ちゃんと新猫さんがあんまりにも仲良くなるとそれはそれでこっちが寂しくなってしまうんじゃないかという懸念もあったりします。
Chat-GPTに三兄妹と姫ちゃんの猫団子を合成してもらいました。叶わぬ夢ですが、こんな風景、見たかったな…(左下に姫ちゃんが控えめにJoinしています!)
今、皆さん宅の猫たちが猫団子を見せてくれているなら、それはとても幸せなサイン。当たり前に見えていても、案外当たり前じゃないんです。ぜひたくさん写真を撮っておいてください。
未来の自分が必ず喜びます!

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