先代の茶トラ兄妹は大の仲良し
先週、茶トラーズのことを思い出して書いてたら色々と思い出されて…
明るい性格で茶トラ男子そのものだった長男猫と、ちょっとフクザツな性格だけど愛情深かった長女猫、生まれたときからずっと一緒だったので、人間には分からない絆みたいなものもあったのだと思います。猫の17歳と言えば人間で言えば80歳を超えます。そりゃケンカをすることもありましたが、生まれてから80歳を過ぎてほとんど1日中くっついて生活していたとあれば相通じるものが生まれないほうがおかしいです。
延命治療中、見守った兄猫
その日は、三兄妹揃って輸液で通院した日でした。
最後に輸液を終えた長女猫が診察台の上で嘔吐して突然の心停止…奥の処置室に運び込まれて、あっという間に挿管されて人工呼吸器管理となり、獣医師先生に昇圧剤をがんがん投入されて蘇生処置と相成りました。
ふだん、長男猫は自分の輸液が終わると「もう帰ろうよー!ねえ!」と延々と鳴き喚くのが常だったのですが、考えてみれば長女猫が処置室で蘇生措置されている間、キャリーのなかで鳴くどころか物音一つ立てませんでした。スタッフさんも「今日は(長男猫)ちゃんも鳴かなかったですね…」と言ってましたが、長男猫なりになにか感じるところがあったのかもしれません。
21:05に長女猫を処置室で看取り、長男猫と次男猫を連れて涙ながらに帰宅したところで長男猫が急変、病院にとってかえしたものの21:50に虹の橋へ旅立ったことを確認。同じ日に茶トラ兄妹が旅立つとは思ってもみませんでした。しかも1時間も経たない間に…こんなことってあるんですね…
長男猫も輸液の後に声も出せず身体を動かすことも出来ないぐらい具合が悪かった可能性もゼロではありませんが、処置室で長女猫が逝く様を感じながらなんか感じていたのかもしれません。だってその日は、長男猫は通院前にカリカリを自分で食べてたくらいで、その頃にしてはむしろ体調は悪くなかったのですから。
猫は猫のタイミングで旅立つ
当時、獣医師先生から「いつ何が起きてもおかしくない」と言われて覚悟を決めていたつもりではありましたが、当時の自分のことを思えば、見えないフリ、気づかないフリをして何事も先送りしていたように思います。
猫さんは猫さんのタイミングで旅立ちます。容赦なく自分のタイミングで旅立ってしまいます。
- どうしてもっと一緒の時間を長くとってあげなかったのか
- 老い先短いのに、どうして食べたがったものをもっと食べさせてあげなかったのか
- 介護のお世話をどうしてもっと気分よく対応してあげなかったのか
こうした思いが私を責めました。
当時の私は仕事が忙しく、有給なんてとれる状態ではありませんでした。逝ってしまってから、買ってあったちゅ~るやオヤツが残っているのを見ると、どうしてもっと食べさせてあげなかったのだろうと療法食にこだわった自分に腹が立ちました。トイレエラーに腹を立てて怒りながらお世話したことも少なからずありました。
しかし茶トラーズが居なくなってから、こうしたことがとても残念に感じられました…
次男猫は悔いなく看取り
仲良し兄妹を喪った次男猫は、以前に増して甘えん坊になりましたが、。進行していた慢性腎臓病に加え、兄妹ロスもあってかみるみる状態が悪くなっていきました。
今度こそは、出来ることを出来るだけやるつもりで看病介護にあたりました。もっとやってあげられることはあったかも知れませんが、次男猫はこちらの都合に合わせてくれて、いつもの私の起床時間に私に合図を送ってくれてから旅立ちました。
兄妹のなかでは一番苦しそうな最期でしたが、私としては平和な気持ちで送り出すことが出来ました。一緒に居る時間を目一杯とり、食べたがるものを与え、シモのお世話も結構ニコニコやってました。
茶トラーズからは「あいつだけズルい!」と怒られそうですが、茶トラーズが旅立ってからの1年半は猫可愛がりしてました!
姫ちゃんはまさに猫可愛がり
そうは言っても、三兄妹は私にとっては初めての猫たち。幼年期から手探りで、介護も初めて、看取りも初めて。行き届かなかったことも多々あったと思います。
行き届かなかったぶんは、姫ちゃんとの生活に活かしていきます。ただまあ物凄く過保護に対してしまっています…!
しかし、三兄妹からは「ご馳走!」と喜ばれたウェットフード、姫ちゃんはあまりお好きでないようで、お汁を舐め取って身を残してしまいます…スープ仕立てが良いのかと思えば「欲しくない」と仰せ。
ウェットフードを好きにさせるのに、なにか良い方法があれば教えてください!
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