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【猫】高齢猫が吐くのは要注意。突然死のリスクも。

リバース 1 猫
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高齢猫が吐くのは要注意!

猫は、毛づくろいをする動物なので、舐めとった毛玉がどうしてもお腹に溜まり、それを排出するために吐くことがあります。ウンコで出てくれれば良いのですが、胃腸に溜まった毛玉を吐いて排出することもあります。昔、ウチの猫が何度かの嘔吐をした後に、トイレ以外のところでウンコをしたため、ウンコ持参で動物病院に担ぎ込んだことがありますが、毛がたんまり混じったウンコを見せられ、先生に「もっとブラッシングしてあげてくださいね…」と言われて非常に気まずい思いをしたことがあります。
また、食欲旺盛な猫であれば、がつがつとゴハンを搔っ込んだあげくに全部リバースすることもあります(笑)。
「猫は吐くものだから…」

しかし、皆さんもご経験があるかもしれませんが、嘔吐というのはとても疲れます

胃腸というのは、基本的に上から下へ下りていくように出来ています害があるものが入ってきた場合、それを排出する場合など、あくまで緊急時にやむなく下から上に押し上げて排出するのです。

身体の摂理に逆らって、身体の全てを使って排出(=嘔吐)するので、体力の消耗は激しく、心身への負担は相当に大きいものです。それが高齢猫になるとなおさらです。

嘔吐のあとに亡くなった愛猫

ウチの長女猫(当時17歳)は、嘔吐のあとに急死しました。
1月のその日、長女猫は動物病院で腎不全の治療として輸液を受けていました。いつも通りの輸液を終えて、帰り支度をしていた時に、「うっ」という声を出して診察台の上で嘔吐してしまいました。
先生やスタッフさんに診察台を汚してしまったことを謝りながら、猫を抱き上げようとしたのですが、眼を見開いたまま荒い息をして「うーうー」と唸っている猫に気付き、急いで先生を呼んだところ、一目見て「ヤバいっ!」と言うなり、抱き上げて奥の処置室へ連れて行きましたが、その時は既に眼を見開いたまま静かになっていました…
人口呼吸器を挿管して強心剤を何本も射って心臓マッサージをしながら蘇生をして下さいましたが、30分以上経っても猫は眼を見開いたまま。
強心剤で心臓は動いていますが、時間がたつと心拍は落ちていき、自力で呼吸を再開させることなく逝ってしまいました。
彼女は老猫ということもあり、相当足腰も弱っていましたが、それでもその前日の夜は、不自由な下半身を引きずって私の布団に入ってきたり、カリカリを食べたりしていたのです。
先生いわく、「嘔吐で血圧が急上昇することがあり、心不全や脳卒中で急死するケースもある」とのことで、あまりにも唐突な死でした。それ以来、私にとって猫の嘔吐はトラウマになっています。

猫が吐く理由は様々

毛玉や一気食いが理由であれば、「まあ仕方ない」ことで済むでしょう。便秘で嘔吐することもあります。我が家の場合、便秘の際に、いきんで嘔吐することも多いです。
原因がある程度分かる嘔吐であれば、様子見でもいいかもしれません。
怖いのは嘔吐の頻度が上がったり、連続して何度も吐くような状態です。胃液は酸度が高く、胃や食道の粘膜を荒らすため、その結果、更なる嘔吐を喚起することもあります。また、嘔吐により身体の水分まで体外に出てしまうため、脱水症状になってしまうこともあります。脱水症状は、気持ち悪さにより嘔吐を催すことになるため、悪循環です。心身に負担の大きい嘔吐が度重なることで、状況を悪化させることもあります。
腎不全や肝臓の病気、または腫瘍による胃腸の物理的圧迫により嘔吐を催すこともあります。嘔吐が続くようなら、その旨を申し出た上で動物病院で診察してもらうのが安心です。

高齢猫が吐くのは危険

ただでさえ、体力が落ちている高齢猫、老猫が吐くのはよろしくありません。若いころ以上にケアしてあげてください。私の猫のように、突然死するケースもあります。突然死は、非常に悲しいお別れです。「もっと注意してあげれば良かった…」と悔いが残ります。先生がぼそりとおっしゃった言葉、「嘔吐って怖いんですよ…」
猫飼いであれば、どこか「嘔吐は仕方ない」と思っているところがあると思います。私もそうです。猫が嘔吐するたびにオロオロしていては身が持ちません(笑)。ただ、「大丈夫そうな嘔吐」「危険な嘔吐」を見極める必要はあります。
嘔吐により、猫の身体は一時的にもしくは中長期的に衰弱します。正しく対処してあげて、はやく元気になるように飼い主さんとしても気をつける必要があります。
↓我が家の猫も快便自慢でしたが、加齢と腎不全によりひどい便秘症になり、いきみゲロが増えてしまっています。シニアご飯と腎臓サポートに、毛玉ケアのフードをブレンドしています。

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