AIMの分かりやすい記事!
先日、JBpressさんで公開されたAIMに関する記事。他の媒体でも流れていたようですが、出典もとがやはり一番です。未読の方はぜひ。
これまでもAIMに関するニュースや記事はたくさんありましたが、個人的にはかなり好きな記事。AIMがどういう役割を果たすのかとか、にんげんにはどのような効果が期待できるのかとか、理解しやすく書かれています。
筆者の方が、末期の慢性腎臓病の愛猫の看病・介護を経て看取りをされたばかりということもあって、かなりの思い入れを込めて記事にしてくださったのかもしれません。生きることになんの疑いもない愛猫と進行する老いと慢性病、だんだん反応が悪くなる治療、どうしてもあげられないという無力感、治療と緩和ケアとの迷い、看取り後も続く自身の選択が果たして正しかったのかどうかという苦悩…個人的には三兄妹の介護と看取りで人生観が変わりましたからね…
AIMの働きを三行でまとめると…
上記の記事は大変分かりやすいのですが、さらにそれを個人的に三行でまとめると以下のようになります。
【前提】AIMとは1999年に宮﨑氏が論文発表した血中タンパク質
- AIMは体内の老廃物等に貼りつき「これはゴミです」という目印をつける粗大ごみに貼るシールのような役割を果たす
- マクロファージなどの貪食細胞が「AIMシール」を目印に対して、老廃物等を除去する
- ネコ科の動物は、先天的にこの「AIMシール」が台紙から外れにくく、腎臓の老廃物の掃除が遅れて腎臓病を引き起こす
どうしたことか、猫はこの「AIMシール」が剥がれにくく、掃除されなかった老廃物が炎症を起こしてしまうのだそうです。
特に腎臓は再生しない細胞の臓器なので、炎症を起こさないようにする(炎症範囲を大きくしない)ことが重要になります。なので、L-シスチンというアミノ酸を定期的に身体に入れることで、AIMシールを台紙から剥がしやすくして老廃物の掃除を活発にする=慢性腎臓病を防ぐ流れだと理解しています。
これ、にんげんの医療にも色々と期待できそうだとか…マジか!
ようやくここまで…
慢性腎臓病の猫飼いにとって、慢性腎臓病の治療薬は悲願でした。今では、ラプロスという非常によく効く治療薬が出ましたが、それまではどっちかというと対症療法的な薬がほとんどでした。
AIMという、それまでは都市伝説的な存在だったものが、爆発的に世の中に広がったのが当時、宮﨑氏が籍を置いていた東京大学の寄付募集でした。
約半年で寄付金2億8千万円が集まり、ちょっとした社会現象になりました。私も次男猫を看取った直後でしたので少額ながら寄付をしました。
ウチの三兄妹は揃って慢性腎臓病でしたがAIMは間に合わなかった…その後は、総合栄養食やトリーツなどが次々と販売され、今ではAIMの療法食も出てきています。
個人的には、予防として総合栄養食やトリーツが重要かと思いますが、本丸はやっぱり「お薬」かと。身体的・精神的に(できれば経済的に)に大きな負担なく治療できる薬が出来れば最高です!
慢性腎臓病はホントにツラい病気
ウチの先代の三兄妹猫たちはシニアになってから揃って腎臓が弱ってしまいました。
慢性腎臓病は、猫さんにとってだけではなく飼い主にとってもホントにツラい病気です。
あんなに丸々していた猫たちがげっそり肉が落ち、あんなに好きだったゴハンも食べられなくなって…最後まで頑張っていた次男猫も最後の2日くらいは腎臓が機能しなくなってしまったようで本当にしんどそうでした。
ある日突然ぽっくり逝かれてもツライのですが、愛猫が病気で苦しそうにしている姿を見るのは飼い主にとってもツライもの。穏やかなお別れの時間が共有できるのが理想ですが…
個人的には「アンチエイジング」というと少々眉唾な気がするんですが、猫さんにとってのアンチエイジングの「抗酸」「抗炎症」として「モエギイガイ」はガチでした。下手な薬より効いた感じがしました。姫ちゃんにはシニア期に差し掛かったら「モエギタブ」を予防的に与えようと思っていました。
ただ、AIM製剤にホンモノの「抗酸」「抗炎症」の効き目があるんなら…期待!
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