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【猫/日記】終活というものを考えてみる

1 猫
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知っている人の訃報が増えた

先日、私がまだ少年時代に活躍したロックギタリストがガンで亡くなったという報道がありました。

ジョン・サイクス氏、長身の甘いマスクで激しくレスポールをかき鳴らす姿は本当にカッコ良かったのです。享年65歳。ご冥福をお祈りします。

昔、テレビや新聞で見る訃報は、知らない人ばかりだったのですが、歳を重ねてくると訃報は知ってる人が多くなってきて、私よりも若いのに亡くなってたりします。会社の通達でも同世代の方が亡くなったりするのが結構衝撃的ですし、日々無駄にしてはいけないと思ったりもします。

先代の三兄妹を看取ったことで、「死」というのもを身近に感じるようになりました。三兄妹の猫たちは居なくなる存在ではないと心のどこかで思っていたようですが、実際には死んじゃったわけで…自分もいつかは死んじゃうんだろうなとマジで思うようになりました。命あるものはいつかは死ぬので当たり前のことなんですが。

自分が死ぬその時のことはある程度は考えないといけないなと思っています。

生きることに何の疑いが無い猫

三兄妹は揃って慢性腎臓病を患いました。経過はそれぞれ多少は異なりますが、慢性腎臓病になって多尿による脱水状態の影響か便秘をしたり吐いたりすることが増え、老化もあって筋肉が落ちて足腰が立たなくなったりしました。

長女猫と長男猫は突然症状が悪化した亡くなりましたが、次男猫は身体の全てを使い切ったかのように最後はオシッコが出なくなって尿毒症と思われる症状で亡くなりました。

脱水などで食欲が落ちたりすることはありましたが、彼らは生きることに何の疑いもなく暮らしていました。もちろん「病状を考えて療法食を食べなきゃ」などという高度な判断はしてくれませんでしたが、長女猫は亡くなる日の朝も私の布団に潜り込んで寝ていましたし、長男猫は亡くなる数時間前までカリカリを食べていました。

これが長男猫の生前の最後の写真になるとは…大好きだったちゅ~るをあげればよかった…

きっと身体のあちらこちらは痛かったと思いますし、脱水や尿毒症で気持ち悪かったかもしれません。そうしたことを嘆いたり拗ねたりする姿は一度も見ませんでした。飼い主の私が言うのもなんですが、立派な生きざまでした。

次男猫は、亡くなる前の夜、家のなかの好きだったいくつかの場所をふらつく足を踏ん張って歩いて行って、その場に佇んで何事かを考えて、また次の場所へ…と巡っていました。その姿を見て私も「今夜が最後かも」と思いましたが、彼自身も思うところがあったのだと思います。賢い次男猫でしたから。最後まで振舞いは立派でした。

晩年の過ごし方

三兄妹の享年、猫の18歳や19歳はにんげんで言えば90歳前後。それに比べれば私などはまだ若いのでしょうが、それでも風邪を引けば以前に比べて治るまでに凄く時間がかかりますし、身体のどこかが痛いのは当たり前。疲れやすいし、気力も落ちているし、昔に比べて欲というものが衰えていて、どこかへ出かけたいとか美味しいものを食べたいとかいう感情も以前に比べればあまりなく…ああ、歳をとったなあと思うのですが、シニア期に入ったころの三兄妹はまだまだ元気だったことを思うと、まだまだ頑張らねば…

手術痕は痛々しいですが、本猫は飄々としていましたよ!

長女猫はシニア期になったころに悪性の繊維肉腫を患いましたが、幸運にも皮膚だけで転移は無く、外科手術と放射線治療で寛解してその後も転移や再発もなく余生を終えました。外科手術は身体を大きく切り開いて、腫瘍とその周辺部位をごっそり切除する大手術で傷跡も痛々しいものでしたが、退院後は飄々と普段通りの生活を続けていました。

というのも、個室で安静にしてもらおうと思ったのですが、退院したのに家で個室に入れられることに我慢ならなかったようで、ぶちギレてゴハンや水のお皿をひっくり返す猛抗議を受けました…猫はなりは小さいものの立派で誇り高い生き物だなあと感嘆したものです。

自分の終活は…

そんな立派な猫さま達の老猫生活を看取っておきながら、わが身を鑑みればいかがなものかと反省しきりです。

進行したガンが見つかった時や、治療困難な慢性病が判明した時にどこまで自分が頑張れるのか…

姫ちゃんは今年で5歳、まだまだ若いのですが、あと10年もすればシニア猫になって私と一緒に老後を過ごすことになります。

喜ばしいことに猫の医療技術は凄い勢いで伸びて行っていますし、三兄妹を苦しめた慢性腎臓病の治療も10年後には確立されているかもしれません。(そうなると次はガンが問題になりますが)

自分の先々を考えるときに一番になるのはやっぱり「姫ちゃんを残しては逝けない」ということでしょうかねえ…色々考えてみましたが、姫ちゃんが居る・居ないで私の終活は色々と変わってくるんですよねえ…大病を患った時、姫ちゃんが居ればそれなりにしっかり治療すると思うのですが、姫ちゃんを看取った後だったらどうだろ?

個人的には戒名も不要、お葬式も不要です。骨は実家のお墓に入れてもらうとして…身内は離れて暮らしているから、何かあった時に困らぬように記録を残しておかなければいけない…そもそも、次男猫のように準備をする時間があればいいですけど、突然死だったら残された方が困りますからね…事故死とかはイヤだなあ…通り魔とかはもっとイヤだなあ…

こんな本が出るそうです!

にんげん用は、遺書とは言わないまでもエンディングノートは書いておいてもいいかもね…

コメント

  1. 猫乃三時 より:

    たけさん、こんにちは。
    自分の年齢がどうあれ猫より先に旅立つ可能性はありますよね。
    でも仰有るように高齢になればその可能性はグンと上がるわけで。
    殿が旅立ってから今の悪童をお迎えするまでに数年かかったのは、その事が引っ掛かっていた部分が大きいです。
    でもまぁ成る様にしか成らないでしょうから、万が一の時の用意を出来るだけしておくしかないんでしょう。
    あとは「絶対にこの子達より早く死なない」って根性と気合いですかw
    でも、その出来ることってなんだろう?って考えてしまいます。
    下僕毎に環境が違いますから出来ることの選択肢も色々かと。
    ひょっとしたら明日起こるかもしれない万が一にどう準備したらいいのか、悩ましいかぎりです。

    • たけ たけ より:

      猫乃三時さん、こんにちは。

      いくら健康に気を付けていたところで、一寸先は闇…
      豊臣秀吉が最後に「秀頼をくれぐれもよろしく」としつこく言ったという気持ち、年を重ねた今となってよく分かる(笑)。
      がんとかなら、終活の総仕上げも出来るんでしょうが、災害や事故はホントに困ります。
      というわけで、エンディングノートを買ってとりあえずお金回りの情報を整理しました。
      ネットバンクとかの口座がいくつかあるので思った以上に大変でした。
      兄さんとこはちびーずが長生きするでしょうから、まだまだ元気に長生きしないと!

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