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【猫】そろそろ次男猫の一周忌です

1 猫
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夏が来れば思い出す…

昨年の夏は、全てが無くなった季節でした。

我が家の猫といえば「姫ちゃん」しかご存知ない方もいらっしゃるかもしれませんが、我が家には2021年の7月まで19歳の猫が居ました。彼は2002年に生後2週間くらいでどうした経緯かは分かりませんが人間に遺棄された三兄妹猫の一人です。たまたま、公園を散歩していた時に気づいて、連れ帰りました。

三兄妹のうち、誰かを残して残りは里親探しして…という当初の目論見は早々に反故になり、三兄妹揃って我が家の住人になりました。200g〜300gだった幼猫は、いつしか4.5キロ〜8キロ近い大柄な猫たちに成長しました。

シニアになってからは揃って慢性腎臓病を患い、17歳に長男猫と長女猫が虹の橋へ旅立ち、その後は次男猫が一人で闘病しておりましたが、昨年2021年の7月6日に力尽きたのでした。

得も言われぬ一体感

今でもなんとも説明がつかないのですが、先の見えない終末期介護をしていながらも、次男猫とはそれまでに感じたことのない一体感のようなものを感じていました。

人懐こかった長男猫に比べて、クールで自立心の高い次男猫とは、長年暮らしていても心理的な距離感がありました。「人間は人間、俺は俺」という態度で、人間には媚びない猫…そして最期まで媚びない態度ではありましたが、終末期の数ヶ月は、気のせいかもしれませんが、お互いに分かりあえていたような気がしてなりません。

輸液やお給餌もしましたし、クスリやサプリを口の中に押し込んだりしなければならず、飼い主としてはツライ気持ちもありましたが、最後の方は次男猫も受け入れていたように思います(抵抗する気力体力が無かったのかもしれませんが)。

最後の夜、次男猫が我が家のあちこちにある彼のお気に入りの場所をうろうろと巡っては、じっとそこを見ている姿を見て「ああ、今夜が最後になるんだな…」と思いました。

その夜は枕元に次男猫を置いて、撫でながら寝ましたが、朝になって荒い呼吸で私を起こし、そのままの流れで虹の橋に旅立ったのでした。19年間、我々は仲良しでしたが、最期の数ヶ月はその中でも一番仲良しだったように思います。言葉は通じなくても、なんか分かりあえたような気がした数ヶ月でした。

ジェントルだった次男猫

天然な長男猫や女子らしい性格の長女猫という茶トラ兄妹と、毛柄のせいか、ちょっと違ったところが多かった次男猫。人間に対してはとてもジェントルでした。

私の膝に乗るときも、「乗っていい?」と言わんばかりに「にゃーん」と鳴き、私が膝をぽんぽんと叩くのを見てから乗ってくる礼儀正しい猫。

「細かいことはいいから」とか言いながら無理やり膝上に乗ってくる長男猫と違って…

長女猫は、寝ている私の鼻の穴に爪を引っ掛けて起こしたり、眼をパンパン猫パンチして「起きてゴハンを出しなさいよ」という暴虐ぶりでした。

次男猫は枕元に立って私の肩をポンポンとたたいて「布団に入れて欲しいのです」と催促し、私が布団を持ち上げるといそいそと入ってきて足元で丸くなる賢い猫でした。

私にとっては三兄妹いずれも可愛い猫でしたが、次男猫が一人残された状態の時は三猫分の愛情を注ぎこむことができました。だから余計に可愛く思えるのかもしれません。

愛猫との時間を大切に

この1年、Twitterのフォロワーさんや猫友さんとこの猫さんもたくさん虹の橋に旅立ちました。そしていまも少なからぬ猫ちゃんと飼い主さんがやっぱり闘病していらっしゃいます。

私としては見守ることで応援することしか出来ませんが、時々、次男猫と闘病していたときと同じような気持ちになって強烈なフラッシュバックのようなものに襲われることがあります。闘病中の猫の飼い主さんにはやっぱり共感できることが多いようです。

病院でツラさをとってあげるべきかそれとも家で静かに過ごさせてあげるべきかとか、末期になっていつまで輸液をしてあげるべきか、クスリやサプリを無理やり飲ませるべきか、強制給餌をいつまでやるべきか…葛藤するお気持ちはよく分かるのです。

個々の猫ちゃんの病状だったりご家庭環境も関係するので、それはもうそれぞれとしか言いようがありません。ただ言えるのは、限りある時間をとにかく大切にして欲しいということです。

次男猫も末期には毎日何度も吐きましたし、オシッコはあちこちで粗相するし、ウンチは催したところで致すし、サプリやクスリはペッペするし…でも、虹の橋を渡った後、それら日々煩わしかったこと全部無くなりましたが、そうしたことすら愛しかったのだと思い知らされました。本当に寂しくなりました。

闘病中は飼い主さんも辛いしイライラすることもあると思います。ただ、無くなっちゃうとホントに寂しいものですよ…。当たり前だと思っていた愛猫との生活が当たり前でなくなる日がいつかはやってきます。どうぞ、いつもの毎日を大切にお過ごしください。

Amazonとかで、「最後にこの商品を購入したのは2021/○/○です。」と出てくると凄く切なくなります。メルミルにはホントにお世話になりました。

 

 

 

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