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【猫】愛猫との別れ「エンジェルタイム」考

1 猫
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愛猫が最後に見せるエンジェルタイム

SNSのフォロワーさん宅の猫ちゃん、物凄い生命力と精神力を見せつけた闘病の末に虹の橋に旅立ちました。私がSNSで知った頃には既に闘病に入っていて、猫ちゃんと飼い主さんご家族、それぞれが相手方に見せる愛情に元気づけられ、勉強させてもらっていました。改めてご冥福をお祈り申し上げます。

ずーっと闘病を見せてくれていたので、勝手に「戦友」みたいな意識を持ってました。どうぞお気持ちを落とされませんよう…。

そんな飼い主さんが「エンジェルタイム」とおっしゃった愛猫が最期にみせる諸々のこと、今になって思えば我が家の長男猫や長女猫にもあったなと思い出しました。

我が家に起きたエンジェルタイム

立った!食った!飲んだ!

亡くなる1週間前くらいに足腰が立たなくなり、寝たきりになってしまった長男猫。慢性腎臓病が進行していて、毎日のように通院して輸液をしてもらっていましたが、とにかく体力をつけさせねばと思い、頻回の強制給餌と強制給水で何度も吐かせてしまいました。恨めしそうな眼で見られるのが辛かったものです。

そんな彼が、ある日突然、やにわに立ち上がり、とことこ歩いて次男猫のカリカリを食べ始めました。もう何日も立てなかったのに。「強制給餌されるくらいなら自分で食べるわ!」と言わんばかりの彼の態度に、私は物凄く喜び、「これは奇跡が起きたのか」と…その時は思いました。

「このまま良くなるんじゃないか」と。

その後も、水場にとことこ歩いて水を飲んでみせました。とはいえ、その日も脱水がひどかったため、輸液のためにそのまま通院したのですが、その時のゴハンと水が彼にとって最後の食事となりました。あの日は通院せずにあの姿を楽しんでおけば良かったな…

彼がスリスリしていた建具のシミは未だに拭き取る気になれず…

何が何でも一緒に寝たがった娘

長女猫は、亡くなる1ヶ月ほど前から足腰が立たなくなっていました。三兄妹は、家の中のあちこちのお気に入りの場所で猫団子で寝るのが基本で、それは長女猫が足腰が立たなくなってからも続き、高いところに上がれなくなった長女猫用の猫ベッドに、兄2人が寄り添うように猫団子になって寝るようになっていました。おかげで長女猫は寒い思いをしなくて済んだのではないかと思うのですが、ある日から動かない後ろ脚を引きずって独りで私の布団にやってくるようになりました。

夜は猫たちが猫団子になっているのを確認してから私は床に入るのですが、電気を消すと隣の部屋から身体を引きずる音とともに枕元にやってきて、布団に潜り込んで私の横で寝るようになりました。夜は居なかったのに、朝になったらいつの間にか横で寝ていたこともありました。朝起きて、長女猫が息をしているのを確認して幸せな気分になりましたが、あれも長女猫がくれたエンジェルタイムだったのかもしれません。

旅立つ時は無言

長男猫、長女猫も旅立つ時は無言でした。もう少し、「ありがとにゃ…」みたいな別れの言葉が欲しかった気がしますが、何か訴えるとか恨み言を言うとかそういうこともありませんでした。腎臓病で身体はしんどかったとは思いますが文句も言わず、こちらに視線をくれることもなく、何かを言うでもなく…旅立ちに専念したようです。既に上記のような心がほっこりさせてくれる態度や行動で彼らなりに私に別れを告げていたのかもしれません。

しかし、次男猫がもう駄目かも…な時に、長男猫の気配が時々ありました。「まだその時じゃない」とお迎えを拒否して説教しに来てくれていたのかも知れんなあ…。

笑顔は伝わる

たぶん…飼い主の笑顔は猫にも分かるんだと思います。
飼い主が喜んでる姿を猫も見たいんじゃないかと。
残念ながら、長女猫や長男猫の介護をしていた時の私は、当時の仕事がクソ忙しく、介護でやらねばならないこと多く、毎日がいっぱいいっぱい過ぎて、笑顔で接することが少なかったように思います。仕事に疲れ、強制給餌や投薬でしんどそうな顔をし、垂れ流しのペットシーツの交換も「またか」みたいな顔でやってしまっていたかもしれません。今になってはそのことが悔やまれます。そんな私を見て、長男猫は自分で食べてみせたり、長女猫は力を振り絞って寝床に来てくれていたのかもしれません。
その分、次男猫が体調を崩した時は、出来るだけ声をかけて、褒めるようにしました。今も何かと話しかけてます。トイレでない洗面所でペットシーツにオシッコしても、「おー!出た出た!」と大喜び…
そのせいか、最近は洗面所がメインの猫トイレになりつつあります…あれ、ホントはあんまり褒めてないんだぞ?(洗面所にも猫トイレは置いてあるのですが、何故かそこではやらずに洗面所の床に敷いたペットシーツでやるのです!)

普通を噛み締めましょう

看病や介護になると、飼い主は長期にわたっての緊張を強いられます。慢性病はなおさらです。私の経験でも結構シンドいです。
ただ、長年一緒に暮らした猫とは、通じるところも多々あるというのも猫飼いの皆さんはよくご存知かと思います。最近は輸液したらご褒美のオヤツが出るのを理解している次男猫、輸液のあとのご褒美を忘れていると、「あれ…?なんかお忘れじゃないですかー?」みたいな顔で見られるようになりました。
最近はとにかくよく褒めます。ゴハンを食べたら「よく食べたなー!」とか、水を飲んだら「おー、よく飲めました!」、ウンチをしたら「でっかいの出たなー!」とか、褒める+喜んでいる波動みたいなものを伝えるようにしています。猫は褒められるのが好きですからね。
ただ、猫もその時が来たら、きっと飼い主を褒めてくれるものだと思います。たとえ、その時は分からなくても、後になって「あれは…そういうことだったのかな」と。
下僕は今日も頑張ります

 

コメント

  1. nono より:

    わかります。
    私も手術した直後から数ヶ月はいっぱいいっぱいで泣いてばかりでした。
    半年経ちやっと余裕がでてきて
    何をしてもエライねー可愛いねーって声かけてます。
    最近では輸液の時間になったら
    どこにいても現れて待っていたりします。
    最期の時まで楽しんで介護していきたいと思ってます。

    • たけ たけ より:

      nonoさん

      きっとこっちを見ているんでしょうねえ。
      こちらが辛そうにしているとあれこれ気を使ってくれているのかもしれません。
      はくちゃん、待っててくれるんですか。エライエライ。
      お互い、頑張っていきましょう!

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