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【猫】「猫の十戒」は長女猫の面影

1 猫
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犬の十戒

TheOtherKevによるPixabayからの画像

初めて犬の十戒を読んだ時は、ワンコの飼い主に対する愛情の純朴さに涙したものです

おそらく、三兄妹と一緒に暮らし始めたころだったかな、最初に何かの機会で読んだのは。ああ、ペットとはかくも飼い主に愛情を抱くものかと思ったものです。

結果的に、猫たちに対する私の態度にも影響を及ぼした十戒です。長くなりますが引用します。

犬の十戒

  1. 私の一生はだいたい10年から15年です。あなたと離れるのが一番つらいことです。どうか、私と暮らす前にそのことを覚えておいて欲しいのです。
  2. あなたが私に何を求めているのか、私がそれを理解するまで待って欲しいのです。
  3. 私を信頼して欲しい、それが私にとってあなたと共に生活できる幸せなのですから。
  4. 私を長い間叱ったり、罰として閉じ込めたりしないで下さい。あなたには他にやる事があって、楽しみがあって、友達もいるかもしれない。でも、私にはあなたしかいないのです。
  5. 時々話しかけて欲しい。言葉は分からなくても、あなたの心は十分私に届いています。
  6. あなたがどのように私を扱ったか、私はそれを決して忘れません。
  7. 私を殴ったり、いじめたりする前に覚えておいて欲しいのです。私は鋭い歯であなたを傷つけることができるにもかかわらず、あなたを傷つけないと決めているのです。
  8. 私が言うことを聞かないだとか、頑固だとか、怠けているからといって叱る前に、私が何かで苦しんでいないか気づいて下さい。もしかしたら、食事に問題があるかもしれないし、長い間日に照らされているかもしれない。それとも、もう体が老いて、弱ってきているのかもしれません。
  9. 私が年を取っても、私の世話はして下さい。あなたもまた同じように年を取るのですから。
  10. 最後のその時まで一緒に側にいて欲しいのです。このようなことは言わないで下さい、「もう見てはいられない。」、「居たたまれない。」などと。あなたが側にいてくれるから最後の日も安らかに逝けるのですから。忘れないで下さい、私は生涯あなたを一番愛しているのです。

健気で泣けます…

最近は犬を虐待している飼い主がテレビで取り上げられたりもするようになりましたが、未だに「引っ越しだから」とか「赤ん坊が生まれたから」などの理由で、飼い犬を保健所に持ち込む人間もまだまだ多いと聞きます。飼えなくなる理由は色々あるでしょうけど、保健所に行く前にせめて里親を探してよ…ワンコをお迎えする前に、これを読んだのかと問い詰めたい…!

猫の十戒はなぜか笑える

こっちが今日の本題です。

猫にも「猫の十戒」というものがあります。これは、ワンコの健気な言葉ではなく、猫らしい傍若無人な物言いに終始するのです。

猫の十戒

第一戒
私の生涯はだいたい15年くらいしかありませんが、たまに20年以上生きてしっぽが裂けます。ほんのわずかな時間でもあなたが離れていると腹が立ちます。私が家族になってやるので、そのことを覚悟しなさい。

第二戒
あなたが私に望むことを理解するつもりはありません。待っても無駄です。

第三戒
私を崇拝しなさい。私にとってそれが一番大事なことなのです。

第四戒
私を長い時間叱ったり、罰として閉じ込めたりしてはなりません。でも狭いところは好きなので段ボール箱を用意するのは許可します。あなたには仕事や楽しみもあり、友達だっているかもしれませんが、私のお世話をすることに勝る悦びはないはずです。

第五戒
私に話しかけなさい。あなたの話していることが何かはどうでもいいですが、話しかけるあなたの声はわかるのです。ほめ言葉は特に。

第六戒
あなたが私にどんなふうにしてくれたか、私は決して忘れません。恨みは倍返しします。

第七戒
私をたたいたりする前に思い出しなさい。私の歯はあなたの手の骨をかみ砕くことぐらい簡単にできるのに、気が向いたときにしか噛まないようにしていることを。

第八戒
私が言うことを聞かないと怒る前に、まずは自分に問い掛けてみなさい。たっぷり食事を与えましたか?それは私の好きなシーバですか?日なたで気持ちよく昼寝をしているのをじゃましませんでしたか?もしかすると年を取って体が弱ってきているのかもしれませんが、どのみち私がしたいことに従わないほうが悪いのですから、あきらめなさい。

第九戒
私が年をとっても世話をしなさい。あなたも同じように年をとりますが、私は年をとってもかわいいのです。

第十戒 
私が年をとっても世話をしなさい。そばにいて私を見送りなさい。「かわいそうで見ていられない」とか「私のいないところで逝かせてあげて」なんて言うのは許しません。なでなさい。なで続けなさい。かわいいね、いい子だねと言いなさい。言いまくりなさい。そうすれば私は着換えの時間を少し短くしてやってもよいです。まあ、気が向いたら。

犬の十戒のパロディになっていて、初めて読んだ時は爆笑しました!

犬は懇願系なのに、なぜに猫は命令口調なのか。猫飼いなら皆さん、分かることとは思いますが、猫の人間に対する態度は懇願ではなくて命令なんですよね。

17年半の生涯で、もっとも凛々しく撮れた一枚。

パロディなので、犬の十戒を知っているとより面白いと思います。これを書いた方は分からないらしいのですが、犬も猫もよく知っている方が書いたのだろうと思います。個人的には、「私のお世話をすることに勝る悦びはないはず」というのがツボです。

長女猫を思い出して涙…!

先日、久々にこの猫の十戒を目にする機会があったのですが、昨年亡くなった長女猫のことを思い出してしまいました。

三兄妹のうち、やはり昨年に亡くなった長男猫などは、猫というよりもむしろ犬じゃないかと思うぐらいに喜怒哀楽を隠そうともしないストレートな性格でした。彼はむしろ犬の十戒の方が近いかもしれません。存命の次男猫は、長男猫に比べれば猫っぽいのですが、どこか飄々としたクールな性格で自己主張も少なく孤独にも強いタイプです。

兄猫二人に対して、長女猫はある意味でもっとも猫らしい性格でした。

常に藪にらみの目付き(長女猫の写真の7割はこんな顔)で、たまの鳴き声もだみ声。基本的に常に省エネ運転で寝てばかりで、動きだすのも三兄妹の中ではもっとも遅く、寝床に戻るのは常に一番手。

ただ、気が向いた時は眼をくりくりさせて鈴のような声で鳴いたものです。

あの可愛さはちょっと異常

くねくねしながら「撫でて~♪」とすり寄ってきて、自分が飽きるまで膝の上にいて、撫でる手を休めていると催促して鳴き、それでも撫でなかったら、気分を害して爪を出した手で顔を猫パンチしてくる横暴さもありました。

メシが気に入らないと替えるまで、猫草が食べたくなるとベランダに出るガラス戸を開けるまで、目的が達せられるまで延々と鳴き続けるという自分の欲望には愚直なまでに忠実な猫でした。

猫友さんたちからは、そんなキャラを評して「」と呼ばれていた我が家の長女猫。まさに、猫の十戒を地で行く性格でした。

そんな彼女も亡くなって1年が経ちます。

長男猫は、たまにふとした時に家の中で気配を感じることがあるのですが、長女猫を感じることはありません。私が鈍いのでしょうか。夢の中でもいいから出てきてもらいたいものです。

猫の十戒を読んで涙している私のことも、少しは気にしていただけないものでしょうか。

彼女の大好きだったちゅ~るは、いつも写真の前にお供えしています。

老猫の十戒、老犬の十戒もあります。

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