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【猫】自宅輸液のススメ

1 猫
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自宅輸液が気になる方が多い模様

私のブログでも、腎不全や老猫・高齢猫の流れでお越しいただくことが多いようです。日記やビジネスネタの閲覧が少ないのは個人的には残念なのですが、それはさておき、自宅輸液に関する記事の閲覧数が多いので、気になっている方が多いのだろうと推察します。腎不全等で、皮下点滴が必要になる猫は多く、これは飼い猫の長寿命化に伴って今後も増えてくると思います。猫飼いなら誰しも検討しておくべき事項です。

もうおよそ自宅輸液を始めて1か月になりますが、結論としては「自宅輸液は出来た方が良い」ということを強く申し上げておきます。迷っている方は、やるかやらないかはともかく、「出来るように準備をしておく」ことをおススメします。備えあれば憂いなしです。

準備だけでもしておこう!

自分の猫に対してとはいえ、皮下輸液は動物への医療行為ですので、獣医さんの許可なしには出来ません。自宅での輸液を検討していることを獣医さんにご相談ください。

通院や診察が患畜にとってストレスになっていることは獣医さんも認識されているので、自宅輸液に応じてくれる獣医さんも多いようです。

始めに、獣医さんに皮下輸液のやり方を教えてもらいながら、病院で何度か飼い主ご自身でやってみることをおススメします。いきなり最初から自分で…はさすがに難しいです。短時間で皮下点滴を終えることが、猫にとっても飼い主にとっても良いことですし、そのコツやツボがあります。教えてもらった通りに出来るかどうかという問題は別途ありますが(笑)、知っておいて損はありません。

以下は、獣医師さんが教える自宅での皮下点滴のやり方のブログですが、とても分かりやすく、重要なポイントもあちこちに言及されてます。自宅輸液をやられている方は、「そうそう!」というところが多いのではないかと。これを読んだ後に、掛かりつけの病院で皮下点滴シーンを観察すると、書いてあることの意味がよく分かると思いますよ!

他にも、自宅で輸液をされている方のブログやYoutube動画もたくさんあります。皆さん、色々と工夫されているので、こちらも勉強になります。ただ、やったことがなくて見るのと、やった経験があって見るのとでは受け取れる情報量が圧倒的に違いますので、実習後に改めてご覧になるのがよろしいかと。

加えて、すぐに必要にならなくても、自宅用の輸液セットを病院から買っておきましょう

休診日や深夜など、万が一の時に「自宅で皮下点滴ができる状態にある」ことは精神的にはとてもラクになります!我が家も輸液セットが使わない状態で何か月もありました。

自宅輸液のメリット

通院ストレスが減る
誰しもご経験があることと思いますが、ほとんどの猫は通院が嫌いでしょう。我が家の猫もキャリーバッグを出す音を聞くと逃げて隠れるほどに嫌いでした。また、酷暑の時期や寒冷期などは、室外に出るとそれなりに身体にも負荷がかかります。待合室や会計待ち、往復の時間など、猫にとっては面白くない時間でしょう。
人間にとっても動物病院への通院は、診察時間や予約時間を気にするなど一定の緊張を強いられるますが、通院が無いとこのような緊張からも解放されます。
脱水している時間が減る
我が家の場合、2~3日ごとに通院時に300mlの皮下点滴を行っていましたが、どうしても通院前には脱水していました。脱水が進むと腎臓にも悪影響があります。脱水しない状態を維持するには、高い頻度の皮下点滴の方が良いのは間違いありません。我が家では、80ml程度の皮下点滴を朝晩の2回に分けて行っていますが、調子は安定しています。
ZEROどうぶつクリニックさんも、輸液の吸収効率という点で大量に1度に入れるよりも分けて輸液したほうが良いと仰せです。こちら、参考になる良い記事です。
費用面でメリットがあることも
病院によっては、診療時よりも輸液セットを安く販売してくれる場合もあります。我が家の場合、診察料(再診料500円)が不要なだけですが…。ただ、1回分の費用で3日程度をカバーできていますので、結果的にはコスパは良い状態だと思います。

自宅輸液のデメリット

飼い主の負担が大きい
これまでは先生にやってもらっていた「医療行為」を自分がやることになるので、その分の負担は大きいです。「注射針を刺す」ことに心理的な負担が大きい方がほとんどでしょうし、「保定」に不安がおありでしょう。実際、この2点に関して、私は今でも試行錯誤中です。
病状を見逃すことがある
腎不全以外にも持病があったりする場合は診察の機会が減ることで、その他の病気の進行を見逃すことがあるかもしれません。自宅輸液と並行して定期的な診察を受けることでこちらは解決できるかと。我が家の場合、腎性貧血もあるため、造血ホルモンの注射には定期的に通院しています。
感染症等のリスクがある
病院の診察室に比べては清潔度は劣る我が家…また、病院では使い捨ての注射針も我が家では2~3回使いまわしたりしているので、決して褒められたものではありません。病院だと液漏れした段階で針を変えてるからなあ…。
メリットがある分、デメリットもあります。幸いにも、我が家では注射したところが化膿したことなどはありません。ただ、今でも針を刺すのは緊張するし、保定が上手くいかない時もあります
しかし、現時点ではメリットがデメリットを上回っています。
脱水している時間が短いせいか、よく食べるようになりましたし、そのおかげかウンチもよく出ますし、いきみゲロ以外の嘔吐も圧倒的に減りました。以前に比べて好循環だと感じます。
点滴猫
何度も繰り返しますが、するかしないかはともかく「自宅での皮下点滴は出来た方が良い」です。そのためには、それなりの準備や学習が必要なので、どうにもならなくなってから準備をするよりも、検討されている段階でご準備を始められることをおススメしております!
やらねばならない状態になったら意外と慣れるもんですよ…

 

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