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【猫】高齢猫介護士になった経緯

1 猫
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私、一応、仕事人でした

私は長らく、会社に勤める仕事人でした。若い頃は、転勤もどんどんしました。大阪から東京までのエリアを何回引っ越したかな…10回近く引越しをしたと思います。

自分で言うのもなんですが、まあ、どこでもそれなりにキチンと仕事をして結果も出して、それなりに評価もされてきましたし、貴重な経験もたくさんして、そこそこ稼ぎも良かったです。

そんな仕事人間だった私ですが、2002年に三兄妹を保護して以来、ただの猫好きから猫バカになってしまったというわけで…

猫たちと心置きなく暮らせるように家(分譲マンションですが…)を買ったり、転勤しない仕事に転職したりとすっかり猫たち中心の生活に変わってしまいました。ただ、それに値する幸せな生活でした。生後2週間のチビ猫たちが日に日に出来ることが増えていって、手に負えないくらいに元気だった若猫時代、安定した成猫時代、病気がちになったシニア猫時代を経て、終末期の猫介護と、一通りのサイクルを三兄妹で経験しました。

残念ながら、兄妹だとライフイベントがほぼ同じタイミングで起きるんですよねえ…。

何かが壊れた瞬間

2020年の1月に、長女猫と長男猫が同じ日に虹の橋へと旅立っていきましたが、その1ヶ月前くらいから兄妹揃って足腰がたたなくなったため、重介護生活へと突入しました。

当時の私は、休みがとれないどころか、休んだら職場が止まるくらいの時で、毎日クソ忙しい状態。年末年始休暇を挟んだというタイミングもあって職場では朝から晩までフル回転。家では、早朝から、強制給餌給水投薬シモで汚れたものを洗濯をして、夜になると通院して皮下輸液、帰宅すると、また強制給餌給水投薬汚れ物の交換と、家に居る時はじっとしている時間がほとんど無かったくらい。当時の次男猫はさほど手がかかりませんでしたが、いずれも兄妹ぶんだったので、結構大変でした…。

そんなある日、帰宅した時に、ペットシーツの吸収量を超えてあふれたオシッコとゆるいウンチにまみれた長女猫と長男猫が、二人並んで申し訳なさそうな顔と眼でこちらを見上げた時に、私は声をあげて泣きました。公私ともに張り詰めていた時期でしたが、あの時、自分のなかで、なにかが壊れちゃったんだと思います。

もう長女猫や長男猫は老い先短いことは予想していましたし、その後、逝ってしまったのもまあ納得…ただ、次男猫も既に状態としてはよろしく無かったので、もうあんな思いはしたくないということで会社も辞めてしまいました(他の理由もあるけど)。当時は、次男猫も残り数ヶ月だろうと思っていましたし、引き継ぎ期間にぽっくり逝くかと心配してたくらいなので、とにかく残された時間を大事にしようと。

まあ、いい年した社会人がやることではないなと思います。住宅ローンも残ってるのに…まあこの家も兄妹猫のための家だったからなあ…。

専従介護士生活

仕事をしなくなって、ちょうど新型コロナウイルス蔓延による緊急事態宣言が出た時と重なり、とにかく次男猫にべったり寄り添う生活を始めました。ただ、兄妹猫ロスは私だけでなく次男猫にも襲いかかり、腎不全の進行が加速しました。

しかし、効くクスリやサプリメントをあれこれ試し、かなりのレベルまで巻き返すことが出来ました。一時は、退職した時よりも体重も増えて状態が良くなったくらいに。まあ、時間と愛情だけは全部つぎ込みましたからねえ…目一杯の介護は楽しかったです。

以前から弊ブログをお読みの方は、コイツはいったいどういう属性の人間かとお思いだったかもしれません。しょっちゅうブログも書いてるし…

画像出典 : 湾岸ミッドナイト (楠みちはる) 11巻

そうです、全部つぎ込んでたからですヨ

おかげで時間はたくさん取れました。長女猫や長男猫にしてあげられなかったことを全部やってあげられました。やってあげたいことはやり尽くしたという感はあります。

悔いが残ったこととしては、どうにもならない慢性腎不全の進行に対して、クスリもサプリも、もう少し早く始めていればなあ…これに尽きます。慢性腎不全のステージⅡとは言わないですが、ステージⅢの初期くらいからキチンと向き合っていれば、同じことをやっても、もっと効果があっただろうなと思います。

これからの人生

さて、これからどうしたもんかと。もともと、モーレツ社会人な生活をしてきましたので、本来は今のような引きこもり生活は苦手です。しかし、1年以上も社会生活から離れてしまいました…猫飼いとしては幸せでしたが、社会人としては失格…です。まあ、仕方ないです、やりたいことを選んだので。ただ、他の誰かにこの人生の選択はオススメしません

しかし、いつかは…また、猫さんとの生活は続けたいと思います。子猫の可愛さはそりゃもうよく承知しておりますが、さすがにもう手に余るかなと思っていますので、何らかの事情で飼えなくなった猫ちゃんだったり、シェルター等で住む家を待っている成猫さんをお迎えしたいなあと。

しかしながら、キチンと収入を得ないと保護猫さんを迎える審査に通らないので…お仕事探しを頑張らねば。

あのー、猫神さま、お仕事を差配してくれませんでしょうか。落ち着いたらまた下僕業に復帰しとうございます。

「………」

 

 

 

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