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【猫】AIM30の原材料と成分値情報

1 猫
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公式サイトに情報が殆ど無いAIM30

猫飼いさん待望!腎臓病を予防できる(かもしれない)、腎臓のゴミ掃除をするAIMを活発にさせる(かもしれない)成分が配合されたフード、AIM30が2022年3月より発売開始。もう明日から3月なんですね…

細々とした運営である弊ブログでもAIM30を扱った過去の記事は結構なページビュー数になっています。というのも、上記のマルカンのサイトでも、製品情報…特に原材料や栄養成分の情報がホントに無いからかと。

腎臓病を患う猫ちゃんの飼い主さんはキャットフードの栄養成分に物凄く敏感です。合言葉は、「低たんぱく、低リン、高カロリー」。ペットフードコーナーで、キャットフード裏面に記載されている成分表を穴が空くほど睨んでる方の多くは、腎臓病の猫ちゃんを持つ飼い主さんじゃないかと思ったりもします。かつての私もそうでした。

腎臓病を患う猫ちゃんのフードの選択において、この「低たんぱく、低リン、高カロリー」は非常に重要な要素なのです。

ツイッターでの未確認情報

幸運にもサンプルを手に入れられたりした方による製品情報はWebではちょいちょいあります。このタイミングでこの情報はかなり確度が高いものと思われます。以下、パッケージ裏面を撮ってくださった方のツイート。

こちらを整理しますと、

タンパク質 30%以上 脂質 8.4%以上 粗繊維 4.0%以下 灰分 9.0%以下 水分 10.0%以下

カロリー 100gあたり295Kcal

とうもろこし、グルテンミール、チキン、ビーフ、ポーク、動物性油脂、小麦粉、フィッシュエキス、ローストアマニ、食物繊維、植物油脂、酵母、チキンレバーパウダー、おからパウダー、まぐろ・かつお削りぶしパウダー、乳酸菌、アガリクス、クランベリー、セサミン、ミネラル類、アミノ酸類(シスチン、メチオニン、タウリン)、ビタミン類、調味料、酸化防止剤

というふうに読み取れます。

原材料については第一原料がトウモロコシ、第二の原料もグルテンミールなので、トウモロコシベースのキャットフードです。

肉類が少ない分、タンパク質が少ないのかと思いきや、30%以上とのことですので、腎臓ケア食にしてはやや高め。

何よりカロリーが295Kcal/100gなので、むしろ肥満防止のダイエット食なのではないかと思えるほどです。避妊去勢後向けとはいえ、まだ成長する猫ちゃん向けのカリカリとしては少々低カロリーなような気がします。脂分も少ないので、毛並みも心配…。

シニア向け製品はまた違うレシピなのかもしれませんが。

腎臓をキレイにするAIMを増やす材料は?

少なくとも、原材料を見る限り、何やら新しいものが入っているようには見受けられません。「AIMの働きを助けるアミノ酸「A-30」配合」と謳っていますので、添加物としてアミノ酸に記載されている「シスチン」あたりがこの「A-30」なのかもしれません。

宮崎先生がドリアンから抽出した食品添加物が…と仰っていた記事もありました。
時事ドットコム

 

宮崎先生とファンケル社による特許出願の内容がこちら。

【0009】

本発明者らは、多数の天然物や化合物のAIMに対する作用を研究する過程で、多数の天然物や抽出物のスクリーニングを行い、ドリアン果実抽出物及び香辛料に利用されるアサフェティダ抽出物が、血中のAIMとIgMの複合体からAIMを生成させることを見出し、本発明をなした。

(中略)

【0038】

(中略)

以上の試験結果から、ドリアンの果実には、通常血中に存在しないフリー体のAIMを増加させる作用があることがわかった。

【0039】

(中略)

この結果から活性物質の1つは、γ−グルタミルシステインと推定し、標品試薬としてγ−グルタミルシステイン(SIGMA)を入手し、HPLCで保持時間の一致、ToFMSにて分子量組成式及びフラグメンテーションの一致を確認した。

こちらの文書、文系の私が読んでも細かいところはさっぱり分からないのですが、読み進めていると、

  1. 色々試してみたらドリアンが血中のAIMを増やす効果があった!
  2. 分析してみるとγ−グルタミルシステインが有効成分だと突き止めた!

ということのようです。多数の天然物やら抽出物をスクリーニングしたとのこと、地道な研究があったみたいですね…

ちなみに、シスチン(=システィン)を添加アミノ酸として配合しているキャットフードは他にもあります。AIMを増やすために配合されているわけではないと思うのですが。

アミノ酸といえば、アミノバイタルで有名な味の素さんが強いところですが、人間用にシスチンのサプリメントが販売されています。結構、いい値段するなあ。

過度な期待は禁物

多分なんですが、このフードを食べ始めたからと行って腎臓病にならないとは限りません。長く食べていたら、猫の体内で不活性のAIMが、何らかの作用で腎臓の掃除をしてくれるようになって炎症が抑えられ、結果的に慢性腎臓病になりにくくなるかもしれない、というものだろうと思います。効果の有意差が検証されるのは数年かかるかと思います。

サイトには「猫の下部尿路の健康維持に配慮したマグネシウム設計」と記載がありますが、パッケージにはマグネシウム量の記載はありません。(ザ・パーフェクト・ワンも同様)急性腎不全のもとになる下部尿路の疾病には継続して注意が必要です。

(追記:パンフレットにはミネラル類の数値が記載されているようです。マグネシウム:約0.085%、リン:約0.9%、カルシウム:約1.0%、ナトリウム:標準0.37%、と読み取りました)

 

画像引用:AIM猫薬📺出演のミミ🎀です🌟さんのツイッター より

成分値などは、フードマニアな猫飼いさんが納得できる情報量であるほうが良いと思いますよ、マルカンさん!特に、マグネシウムやリンの含有量は選択の際に気になる項目です。記載が無いと、メーカーとして気にしてないのか、言いたくないのかどっちかなと思ってしまいます。

そして何より、「食べてくれるかどうか」が一番重要です!これは個体差があるから何とも言えませんが。

明日はホームセンターのペットフードコーナーに行ってきます!

追記:本日3/1は仕事の関係で買い出しに行けませんでした…明日以降、あちこち見てみます。

 

 

 

 

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