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【猫】猫に長生きしてもらうお金のかけ方とは

1 猫
この記事は約19分で読めます。

試算を見ると…ん?

なかなかに眼を引くタイトルです。誰しも、猫飼いであれば愛猫に長生きして欲しいもの。長生きして欲しいお金のかけ方に興味が無いはずがありません。

こちらの記事にて、「最低限」ということで提示された試算が以下。

食事代 年間費用(1~3万円)×平均年齢(15.03歳) =15.03万円~45.09万円
医療費 年間費用(1~3万円)×平均年齢(15.03歳) =15.03万円~45.09万円
諸経費 年間費用(1~3万円)×平均年齢(15.03歳) =15.03万円~45.09万円

出典 : 猫に長生きしてもらうためのお金のかけ方とは?獣医師が解説!

基本的に、これまで猫との暮らしにあたっていくらくらい必要かと考えたことは無かったので、ざっくり検証してみようと思います。

食事代

我が家は基本的にドライフードをメインにしていて、3兄妹全員が同じものを食べてくれたため、4キロの大袋を買えたのでローコストでした。ウチの猫たち、病気の末期にはウェットやペーストも与えましたが、それまではほとんどドライフードだったためか、老齢になっても口腔トラブルとは無縁でした。

ただ、私自分が知覚過敏とかになってみると、老猫や腎臓病持ちの猫が歯周病や虫歯になるとちょっと厳しいな…と感じました。歯や歯茎が痛かったり沁みたりすると、飲み食いしたくなくなるんですよね…歳をとったり腎臓に不安がある猫さん、全身麻酔が必要な口腔治療はちょっと怖いです。

さて、今回の試算では、原材料の良さとコスパで評価のよいピュリナワンのドライで試算してみます。体重4キロの猫ちゃんにピュリナワンのドライを与える場合、ざっと一日に食べるカリカリの量は50gとすると、50g×365日で18,250gとなり、2kg袋換算では年間では約10袋が必要で、1袋をamazon価格の約1,700円で買い求めた場合は、年間約17,000円の食費となります…ちゅ~るやその他のオヤツも買ったとしても、まあ3万円には収まりそうです。

ただ、ウェットをメインにすると、食費は跳ね上がります。同じくピュリナワンのウェットを給与目安通り与えた場合、4キロの猫ちゃんだと1日に3〜4袋が必要で、ざっくり1日500円、年間だと約18万円になります…

医療費

うーん、この医療費の年間費用が1~3万円という設定は、かなりビミョーな金額です。血液検査や尿検査、便検査、レントゲンを用いた健康診断とワクチンで2〜3万円はかかります、はい。1万円だとワクチン1回とちょっとした検診か、軽い治療の2〜3回程度になろうかと思います。ただ、シニアになる7歳以上は、早期に慢性病を発見するためにも尿検査と血液検査などを年に1度は受けていただきたいです。

皮膚がんの手術と放射線治療をした長女猫は、この「15歳までの医療費総額45万円」を治療期間の半年で軽ーく超えました。猫用の医療費積立はホントに大事です!

ただ、大病を防ぐためにも、定期的な健康診断というのは欠かせません。3種ワクチンは3年に一度程度にしたとしても定期的な健康診断をお忘れなく。

また、動物医療においては、動物専用の医薬品というのはまだまだ少なく、人間用の医薬品を流用したり、足りないところはサプリメントなどが利用されることが多いです。このサプリというやつ、ハマればどんどんお金が出ていきます…

諸経費

諸経費とは、消耗品となる猫砂やペットシーツなどトイレの消耗品や、おもちゃ、爪とぎとかでしょうか。これらもピンきりです。

猫砂も、多尿となる腎臓病になるとかなり減りが激しくなりますが、元気な時はさほど高額にはなりません。我が家は猫砂にエバークリーンを使ってましたが、消臭力も固まる力もピカイチです。

ただ、腎臓病の多尿になってからは、あまりの消費量の増加に、他の猫砂をブレンドするようになりました…色々な鉱物系猫砂を試しましたが、西友のPB「きほんのき」ブランドの猫砂は最強のコスパを誇ります。
西友のネットショップや、実店舗でもお買い求めいただけます。これが税込み300円強なので、月に2袋使ったとしても700円くらいです。「固まる紙製」の猫砂も良いといううわさを聞きました。
猫じゃらしとかは、あっという間に破壊されるので定期的に買い直しが必要です。爪とぎも使い捨てのものもあれば、ミニキャットタワー型のものまで、色々とあります。こうしたものを色々買って試してみるのも猫飼いの楽しみであります…。ダンボールタイプの爪とぎは、爪が深く刺さって気持ち良さげではあるのですが、出るゴミも多くなるので、個人的には麻タイプを愛用しています。

諸経費として年間費用が1~3万円とあり、大型のキャットタワーとか、ケージを買うとこの限りではありませんが、飼育期間15年で均すとこれくらいに落ち着くかもしれません。ただ、猫のために住宅のリフォームなんかをやっちゃうと青天井です!

医療費が最大の変数!

先の記事の結論としては、健康であれば15年を均したらそんなもんかなあと。健康な猫ちゃんだったら、さほどお金はかからないというのが個人的な感想です。若い頃より、歳を取るにつれて費用はかかる傾向があり、特に医療費が一番大きく変動するところ

手術が必要な病気・怪我や、慢性病になってしまったりした場合は、この医療費はグンと跳ね上がります。我が家の場合、三兄妹が相次いで慢性腎臓病になってしまい、それが進行し続けたため、それまでの金銭感覚が破壊されるほどに諭吉が出ていきました

私の場合、新聞も取らなくなったし、ケーブルテレビとかも解約しました。生活における固定費のカットですが、まぁこれらは無くても困りませんでした。そのお金があったら輸液とか血液検査の回数が増やせるし。

ペット保険も検討の余地がありますが、保険会社や商品によって色々とあり…こちらはまた改めて書こうと思っています。ただ、まだ商品自体が未完成で流動的なせいか、なかなか評価が難しいところです。治療で保険を使ったら年次の更新が拒絶された、という話もあり…

結論としては、猫との暮らしの経済面で、何より注意しなければならないのは医療費です。

猫の医療費を軽く見てると痛い目に遭います。

愛猫が病気になったら、自分の食費を切り詰めても良い着たきりスズメになっても良い、と思える方でないとなかなか難しいです。そのご覚悟が無いのであれば、猫を飼うのは諦めたほうが良いとすら思います。老猫や病猫を捨てる外道も居ますが、そんな鬼畜のごとき行動ができる飼い主のほうが畜生です。

そうならないためにも、猫ちゃんの適切な栄養十分な飲水による健康維持定期的な健康診断早めの治療ストレスの少ない環境というものが大切です!

 

コメント

  1. nono より:

    こんな費用で賄えると軽い気持ちで猫を増やさないで欲しいですね。
    うちも病気になるまではカリカリだけでしたが、一応プレミアムフードおあげてました。
    おやつ、砂、玩具、医療費、保険、ザックリ10〜15万。腎臓悪くなってからは療法食、医療とどんどん高くなっていきますよね。
    砂の消費が半端ないのわかります。さらにペットシート。
    手術になり輸液、投薬と計算したくないわー(^◇^;)
    食べなくなってからのロイカナのリキッドが半端なく高い!

    病気しなくても15年生きたとて、安く見積もっても150万はいくはず。

    どんな統計とってるんでしょうね。(-。-;

    • たけ たけ より:

      nonoさん

      ウチもnonoさんとこも長生きしましたからね…

      確かに「猫ちゃんの飼育費は安い」と思わないほうがいいですね。病気すりゃ人間の子どもよりお金がかかるという…

      記事では、生涯15年で45万円から135万円とかなり幅がありますが、nonoさんとこはいいゴハンだったし、病気になってからはかなり濃厚治療をされてたのでこんなモンではないでしょう。ウチも三兄妹居ましたからねー、計算したらエラいことになってそうです。
      まあ、もったいなかったとは思わないですけどね。「私が生きるための必要経費」だったので。

      仰せの通り、軽い気持ちで猫を飼わないほうがいいと思います…シニアで病気になると、気力体力財力の全てが問われます!

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