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【猫】クラウドファンディング考

1 猫
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国立科学博物館のクラファンは大成功!

国立科学博物館さんがクラウドファンディングで1日も経たないうちに目標の1億円を軽々上回る支援金を集めたことが話題になりました。今もどんどん増えているようです!

スタート時

その後

もともとは、

ただでさえそんなギリギリの運営体制だったところに、襲い来たコロナ禍。入館料収入は2019年度は約7.5億円のところ、2020年度には約1.5億円まで落ち込み、大きな影響を受けました。

さらに、ここ最近の光熱費や物資の高騰が状況に追い打ちをかけています。

  • 物価高による保管容器や保存液(エタノール等)等の高騰建築
  • 資材や人件費などの高騰による収蔵庫建築費用の大幅な増加
  • 光熱費の高騰(もともと億単位の額を要していたものが、2023年は、2021年と比べて約2倍の費用がかかる見込み)

出典:地球の宝を守れ|国立科学博物館500万点のコレクションを次世代へ より

国立科学博物館は明治10年創立という由緒正しい博物館です。物凄い量の収蔵品があるでしょうし、その収蔵に空調が欠かせない博物館としては電気代が上がるということはシャレにならないダメージ…しかしながら頭の良い学芸員さんが知恵を絞ったのでしょう、かはくのクラファン返礼品がシャレにならない魅力的なモノ

(画像出典:地球の宝を守れ|国立科学博物館500万点のコレクションを次世代へ より)

当館の全研究者が自身の「最推し」標本を選び解説したものを1冊にまとめた本クラウドファンディングの「オリジナル図鑑」というのも見てみたいし、「トートバッグ」も気になります。「標本作成」体験とか、「館長・副館長によるバックヤードツアー」とか…非常に興味深いです。これは集まるよなあ!って感じです。

宮崎徹氏のAIMも大成功

少し前、まだ宮崎徹氏が東京大学に在籍されていた時も、記事がきっかけで東京大学に寄付が殺到するという事例もありました。

これには私も少額ながらも参加しました。その資金もあって宮崎氏は大学を出て研究所を設立されました。その後は、AIM関連のフードやオヤツなどが製品化され、医薬品の開発に取り組んでおられます。これはクラファンではなく東京大学への直接の寄付でしたが、返礼品も無いのに、「猫の腎臓病が治る」ということに多くの方々が共感してその夢に賭けたいという猫バカの皆さんの強さを改めて実感しました。それだけに宮崎氏もプレッシャーを感じていると思いますが。

寄付金サイト対応を急遽行った東京大学さんもお見事でした。さすがです。

「お金に困ったらクラファン」…?

以下は私の個人的な考えです。

私は個人が立ち上げる自身のペットに関するクラウドファンディングには否定的です。

クラファンで、「物凄いアイデアがあって商品化したいが手元に資金が無い。商品化できたら支援への返礼はする」とか、「多くの方が求めているイベントを実施したいが、資金調達がネックなので支援をもとに実現したい」などは全然アリだと思うのです。

ただ、「ペットの治療費の支援」について、「達成できないと支援金が受け取れません」「(可哀想な私のペットが)病気の治療が出来なくなります」とかいう言葉には吐き気がするほど嫌悪感があります(あくまで個人的な見解です)ペット医療費目的のクラウドファンディングが失敗に終わるのは飼い主が悪いからです。

共感が得られないものには出費しない

お金は誰にとっても大事なものなので、払う側の共感を得ることが不可欠です。

個人的には長女猫が癌になりましたし三兄妹猫たちを腎臓病で看取っているため、猫の治療費にお金がかかるのも知っています。今どんな状態で、今後どのような治療が必要で、ご自身がどれだけ頑張っているか…が具体的に分かるようなプロジェクトはあまり無いように思いますが、それって他人にお金を支払ってもらうことを甘く考えてないか?と思うのです。

収支報告をしないとか、余った分はこれまでの治療費に充てる(=ポッケナイナイ)とか、クラファンが成功したらトンズラ…とか、嫌なケースもよく眼にします。そもそもどうしてクラファンが必要なのかの背景が語られていないとか不明瞭なケースが多いように感じます。背景がぼんやりしていると何を言っても説得力がありません。

なので、最近はクラファン系の方からフォローされてもそっとフォローを外してますし、クラファン系のリポストをされる方もミュートにします。個人的に眼に入れたくないので。そもそも共感が得られるストーリーを語ることができる個人の方は少なくない手数料(10%~20%)が必要となるクラファンではなく、直接支援を呼びかけるでしょうね。そういう意味で、Amazonの欲しいものリストを公開してくれている個人や団体さんは支援しやすいです。重要度とか何に使うかを書いてあるリストは選びやすいです。やはり説明を惜しんではいかんと思います。

私自身としては共感できる個人や団体への支援はOKです。まあもちろん大金持ちではないので支援できる額もしれてますが…

 

 

コメント

  1. 猫乃三時 より:

    仰るとおりですよね。
    猫と共に病気と闘う苦労や辛さは下僕なら誰でも知っています。
    それを知っているからこそ「頑張れ」という気持ちで支援します。
    そして支援する側が「知る」ためにはお願いする側の「発信」が必要ですよね。
    どれだけ大変か、どれだけ物が足らないか。
    心なく叩かれる事もあるでしょう、でもそれも覚悟して発信するのは猫への愛情に他なりません。
    腹をくくって猫を保護されておられる方がクラウドファンディングしているのを私は見たことがありません。
    きっとそういうことなんだと思います。

    • たけ たけ より:

      猫乃三時さん、こんにちは。

      正直、手数料を考えるとクラファンってあまり良いとは思えないんですよね…

      仕事で会社からお金を出してもらうプロジェクトだってめちゃめちゃ知恵を絞って企画書を書きますし、
      その後の収支報告だっていい加減にはできません。個人からお金を出してもらうなら尚更だと思います。

      全てのペット医療のクラファンがそうだとは言いませんが、数字がアバウトだったり背景が不明瞭だったりと、
      発信者(依頼者)の誠実さが不足しているケースが多いように感じます。
      「猫が可哀想!」と感情に訴えるだけのストーリーに辟易したので近づかなくしています(笑)。

      まあ誠実さは読み手に色々と伝わりますからね…

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