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【猫】老猫には前から近づきましょう!

1 猫
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ビクッとされるとこっちもビックリ

次男猫の晩年、後ろから近づいて抱っこしようとしたら、激しくビクっとして、こちらもエラいことビックリすることが増えました。普段の様子を観察していると、風呂場やベランダ、お気に入りの煉瓦(これはなぜかゴハンも水も摂らなくても好んでざーりざりと舐めてた)のところまでは、スタスタと歩いて行っていました。なにかにぶつかったりすることもなかったので、どうやら眼はぼんやりとは見えていたようです。

ただ、どうも足音や気配を察する力はひどく衰えてしまっていたようです。もうほとんど耳は聞こえなくなってたのかな…試しに、顔の前で手を叩くと、耳はぴくぴく動きましたので、全く聞こえていなかったわけではないようですが、叩く手の動きを見て反応していた可能性もあります。

離れたところから、こちらをずーっと眼で追う仕草も多かったので、音が聞こえにくいぶん、眼でなんとか周囲の状況を把握しようとしていたのかもしれません。念の為、耳の中を見てみましたが、特に耳垢が溜まっているということもありませんでした。

一年ほど前は大きな声で鳴くことも多かったため、その時から耳はやや聞こえにくかったのだと思います。人間でも耳が遠い人は声が大きくなりますからね…ただ、ここ最近は鳴くことも減っていたので、耳が遠い可能性のことはちょっと忘れてしまっておりましたが、触ってビックリされたのはちょっとショックでした。

若い頃も毛布にくるまっている状態で触った時にビックリされることはあったのですが、もう後ろから歩いて近づいてる私の気配に気づかなくなったのかと…寂しく感じたものでした。

聴力も消耗品?

耳から入ってくる音、つまり空気の振動を脳に伝えるのは、有毛細胞。この有毛細胞は、壊れてしまうと再生することが無いという、腎臓のネフロンと同じく消耗品な細胞です。

加齢性難聴の原因
加齢性難聴と他の理由で起こりうる難聴との区別が難しい場合があります。 人の聴力低下に関係する原因は複数ある可能性があります。

騒音性難聴は、強大音やあまりにも長く続く音に長期間さらされることによって発生します。これにより、きこえに関わる、耳の中の感覚有毛細胞が損傷することがあります。 これらの有毛細胞はいったん損傷すると、再生することはなく、聴力は低下したままです。

高齢者に多い高血圧や糖尿病などは、難聴の原因となります。耳の感覚細胞に有害な薬物(例えば、化学療法薬)も、難聴を引き起こす可能性があります。

出典 : リサウンド 加齢性難聴    ※ 太線・赤字は筆者

上記のサイトでは、大きな音で損傷することがあると書かれていますが、これも加齢によって壊れることがあるそうで、高齢になると音が聞き取りにくくなるのはこの影響が大きいようです。 

また、高血圧の影響もあるかもしれません。腎不全という病気は高血圧になりやすく、さらに輸液すると血圧も上がりますので…高齢+腎不全+皮下点滴という高血圧になりやすい要素が揃っていましたので、これが難聴の原因になっていた可能性もあります。

うるさいのが気にならない老猫

昔は私が咳をしたりくしゃみをしたりすると、「うるさいなあ」と言わんばかりに離れていってしまった猫たちですが、次男猫は、晩年には全く気にしなくなっていました(膝上に居るときは迷惑そうな顔をしましたが)

ここ数年、我が家の周辺ではマンションの建設ラッシュで、常に家の周囲の数カ所で建築工事をしているため、かなりうるさいのですが、工事音がうるさいベランダで平然と寝ていた次男猫、あまり騒音は気にならなかった様子です(私自身は結構イライラしますが)。昔は住んでるマンションの大規模修繕工事の足場を組んでる音も気に入らなかったのにね…。

騒音が気にならないのはある意味うらやましいのですが、聞こえないというのは動物としては不安であることは間違いありません。ある日、急に音が聞こえなくなったら…あるいはひどい耳鳴りがして音が聞き取れない状態になったら、相当に不安にもなると思うんですよねえ…

晩年は、毛布や敷物をほっくりほっくりして、その下に潜り込んでいることが多かったのですが、強い不安があったのか、ひょっとしたら耳鳴りがしていたのか…これは今となってはもう分からないんですけどねえ…

後ろから近づかないように

耳が聞こえにくくなっているなと思ったら、後ろから近づいて触ったりすることなく、前から近づいて、触るよーって分かるようにしてから抱っこするなり、撫でるようするなりにしてあげるのが良いと思います。私の場合、次男猫の前に回って、名前を呼んだりしながら近づいていって、軽く身体をちょんちょんしたりぽんぽんしてから触れるようにしていました。

ビックリさせてショックを与えることで、なにかの発作のトリガーになったりしても困りますし、ビックリすることはやはりストレスになると思います。

何より、飼い主側のストレスにもなります。昔のように、普通に後ろから近づいて抱っこしようとして、愛猫にビクッとされるのって、地味に堪えますよ…。

しかし、音が聞こえるとか、オシッコが出来るとか、当たり前のことが当たり前じゃないというのは、何とも切ない話です…。

 

 

 

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