2002年、私が拾ってしまったのは、公園で捨てられていた猫たち三兄妹。
幼猫はお世話が必要!
幼猫なんて見たこともない触ったこともない私が飼い猫ハウツー本を読んで自習してて気付いたのは、全くもって当たり前のことなのですが、親猫が居ない幼猫の世話は人間がしなければいけないということ。
…ま、そりゃそうですな…。
しかしながら、メモを取りながらハウツー本を飛ばし読みしていると、これは一筋縄ではいかないということを痛感せざるを得ませんでした。
- 猫用ミルクを与えよ、牛乳で下痢したら死ぬかも
- 局部を刺激して排泄を促せ。出なければ死ぬ
- 保温には最新の注意を払え。冷えたら死ぬ
上記、いずれも「命に関わる」こと。
この時点で、正直、「エラいもんに手を出しちゃったな」と後悔してました。
今、考えれば全部普通のコトなんですが、当時は恐れおののいたものです。だって体温のあるものを飼ったことは無かったし、野良猫は自分で生きてましたので、お世話は必要なかったもんですから。
冷蔵庫にある牛乳は避けて出来れば猫用のミルクを飲ませてあげて、食後がいいと思うんですが、ぬるま湯でちょっとあっためたティッシュで局部をちょんちょんと刺激してオシッコとウンチを排泄するのを手伝ってあげて、冷えないようにタオルや毛布でくるんであげて…
仔猫を保護した時はこの3点を守って、なるべく早く獣医さんに診てもらうのがよいかと思います。
幼猫は安心して爆睡
(残念ながら、当時のデジカメがポンコツで、この超絶可愛い天使時代の写真はほとんどピンボケなのです。本当に残念…)
プルプルしながら室内を探検していた幼猫たちは、落ち着いたのか、タオルを敷いた靴の箱で茶トラが二人にキジトラが一人の三匹寄り添ってくーくーと爆睡に入りました。
ぴゃーぴゃーとは鳴くものの、この子たちはあんまり怖がることは無かったです。親から引き離されて怖い目に遭うことなく私が保護できたのかもしれません。手のひらに乗せようが、身体をじゃぶじゃぶ洗われようが、普通に受け入れてました。
不思議なオーラが漂う幼猫
幼猫を保護したことご経験ある方はご存知かもしれませんが、幼猫はとびきり可愛いものの、それと同時にいつ死んでもおかしくない「儚さ」みたいなのも色濃く漂っているんです。
その「儚さ」と同時に、ものすごい眩しいくらいの生命力のオーラが漂っています。あの相反するそれぞれの雰囲気は今でも忘れることはできません。
ペットショップで見かける仔猫たちにもそういう感じはあるのですが、幼猫は比べ物にならないくらいに色濃い「儚いオーラ」を放出します。あの儚い感じが「守ってあげたい」気持ちにさせるのかもしれません。
何度も幼猫を保護してしまう人はあの儚いオーラにやられてしまうんだろうな…
本猫たちにとっては命がけのプレゼンテーションですもんね…
いざ買い出しへ
ハンドソープの残り香とともにふかふかになった被毛をまとったネズミみたいな塊が、呼吸とともにふくらんだりしぼんだりするのを見ていると時間が経つのを忘れそうです。母猫が居ないわけですから、私が何か食わせないといけないわけです。
しかしながら、当時の我が家には、猫を育てるのに必要な猫アイテムは何一つありませんでしたので、当座、必要となるもののメモを片手にペットショップへ駆け込むことに。
ペットショップのスタッフさんに事情を説明したところ、もう顔は全然覚えていませんが、満面の笑みで色々と教えてくれたことを今でも覚えています。なんかとっても嬉しそうに、商品の一つ一つを詳しく説明してくれて、たしかちょっとしたオマケやサンプルもくれたんじゃなかったかな…ただ、あれこれ買うのも楽しいんですよね、これが。
まずは、栄養を摂らせるためにミルクと、それを飲ませる哺乳瓶を購入です。
この哺乳瓶、懐かしいなあ…お世話になりました。
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