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【猫】「浮世絵ネコづくし」に行ってきました

1 猫
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江戸にゃんこ 浮世絵ネコづくし

浮世絵の所蔵で有名な太田記念美術館(東京都渋谷区)で開催されている「江戸にゃんこ 浮世絵ネコづくし」展に行ってきました。絵心は全く無く、美術館とかにもあまり縁のない私ではありますが、ちょっとおもしろそうだったので。

しかし日曜の渋谷、しかも表参道を歩くと物凄いヒトが歩いていて酔いそうになりました。その半分くらいは外国人じゃないかと。日本人もお召し物は気合が入ったヒトが多かったような…ああ、やっぱり渋谷とかあの界隈は個人的には苦手です。そんな原宿っぽさが満々のラフォーレ原宿の隣にひっそりと建つ浮世絵の聖地、太田記念美術館はちょっと威厳がありました。

画像:太田記念美術館公式サイト より

日曜日、しかも猫関連の展示ということもあってか中々の大入りだったと思います。チケットやグッズの購入には少し並びました。内部は撮影禁止ということもあって、写真は撮っていませんがかなり混んでいて人の流れはゆっくりでした。じっくり観ている方が多く、さーっと流して観る感じではありませんでした。

江戸時代も可愛がられていた猫

江戸時代から明治初期にかけての浮世絵ですが、絵を観ているだけで非常に可愛がられていたことがわかります。多くの女性が可愛がっている猫は赤い首輪をしているのが多く、中には鈴や小判のチャームが着けられているのもいます。

歌川貞秀「猫を抱き上げる美人」(一部 図録より)

こちらは猫がこたつの上でご機嫌な様です。我が家でもよく見かける顔です。現代でのホカペの上の猫ですかね…笑ってます!猫は白猫や三毛猫が多かった印象があります。

歌川貞景「江戸自慢美人揃」(一部 図録より)

明治期に入ると絵も色鮮やかになります!

二代歌川国明「しんはん猫つくし」(一部 図録より)

1階→2階→地下1階と順路がありますが、私の場合、一回りするのに1時間半かかりました。また、絵も解説もバッチリの図録(カタログ、190ページ!)は買って損は無いと思います。

この展示、前半が4/1〜4/25、後半が4/29〜5/28で展示物が変わるとのこと。大人は入館料1,200円ですが、リピーター割引として半券提示で200円引きになるそうです。現物を観たい!という方は足を運んでみてください。

日本人と猫

日本人と猫の関わり合いは非常に深く、日本の歴史や文化、民俗、芸術にも多大な影響を与えてきたようです。

日本では猫が飼われるようになったのは平安時代。当時、中国(唐)からもたらされた猫、「唐猫」を貴族たちは愛玩動物として飼育し彼らが描いた絵や詩、文学にも登場します。戦国時代になるとネズミを取る益獣として使われていたようですが、江戸時代になると益獣だけでなく、猫は普通に可愛がられていたようです。縁起物として猫の置物や絵が作られたりするようになります。後々の招き猫ですね。

今回の展示でも招き猫の原型となる置物が描かれた絵がありました。

これから行かれる方へ

そもそも原宿を舐めておりました、私。エラいこと混雑します。GWはもっと混み合うんじゃないでしょうか。

今回、館内で観ていると「これはタッチが…」とか「着物の柄が…」などと1点ずつしたり顔で批評をしながら進む人が居て少なからずイラッとしました。美術館では声のボリュームには気をつけましょう…(やり過ごして他の人を挟みました)ゆっくり静かに鑑賞したいなら平日がオススメかもしれません。ただ休館日にはご注意を!

現物を観た方がそりゃ良いのですが、あまりにも混雑しているようだと、入り口で図録だけ買うのも良いかも知れません。この図録は読み物としても十分なボリュームがあって楽しめそうです。

東京圏外にお住まいの方は書籍でも楽しめます。人間と猫の関係を歴史に沿って思いを馳せるのも楽しいものです。タイムマシンに乗って江戸時代や平安時代を見てみたいものです。

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