記事内に広告が含まれることがあります。

【猫】積極的な放置も選択肢 強制給餌ばかりが答えではない

cat_food 1 猫
この記事は約4分で読めます。

猫への関与はケースバイケース

先週末から胃腸炎を発症し、完全に体調を崩してしまった我が家の猫さん。18歳だし、腎不全だし、脱水の影響もあって便秘だし食欲にムラがあるし、体重も若いころの半分の2.8キロしか無いし、ゴハンを食べない、水を飲まない時はシリンジを使っての強制給餌・給水をしてきました。通院するたびに体重の増減に一喜一憂しますし、減ってしまった体重を戻すことに一種の強迫観念みたいなものがあったのかもしれません。

ただ、今回の胃腸炎はこれまでのやり方が一切通用しなくてほとほと疲れ果ててしまっていました。

週明け時点ではちょっと諦めていた

強制給餌・強制給水をするとカラダを震わせて吐く、下痢をしてそのままぶっ倒れそうになる、寝床で遠い眼をしながらじっとしている…猫の看取りを経験されたことがある方はお分かりでしょうが、何をやっても裏目にでるのは飼い主にとって本当にツラい状況です。ちょっとは良くなることを願って通院しても、帰宅してぐったりしている姿を見ると本当にこれで良いのかと思ってしまいます。同じ経験をしている飼い主さんや獣医さんのブログを読みながら、散々考えたあげく、自分なりに一つの結論を出しました。

「本猫の意思に任せよう」

強制給餌や給水を受け付けないということは、本猫としてはゴハンや水を受け入れられない状態ということ。今回は、「胃腸が動かないのでゴハンも水も消化吸収できませんよ!」と言っているのだと。ただ私は、これまでの経験上、猫は「もう俺、このまま死んじゃってもいいんだ」などとは思わないことを知っています。大病しても大手術しても、粛々と淡々と生きる努力をする姿を見てきました。もしも、生きるつもりがあるのなら、きっとゴハンも水も摂るだろうし、そのお手伝いはしよう。ただ、このまま食べることや飲むことを放棄したまま、逝ってしまうことがあったらそれを受け入れようと。猫にも尊厳というものがあるんじゃないかと思います。

少し前にも食欲が廃絶したことがあり、かかりつけ獣医さんに経鼻チューブの設置を相談したことがあるのですが、

「プライドが高い猫の場合、気分が落ち込んで更に病状が悪くなることがある。この子の場合、そうなる可能性が高いと思います。」

そうだね、キミはスタイリッシュでスマートなヤツだもんね。

少し改善の兆しが

一昨日あたりから、少し状況が変わっってきました。以前は、鼻先にゴハンを持っていっても「要らないです…」と顔をそむけていたのですが、ここんとこ、いつものゴハン場に自分で歩いていって、匂いを嗅いでちょっと考え込んだあとに、少しずつ食べるようになってきました。初日はほんの数粒でしたが、二日目になるとちょっとまとまった量になっています。何故か、消化に良さそうなウェットは食べずにカリカリばかり食べています。食欲廃絶して5日。絶食絶飲して胃腸が休まったのかもしれません。カリカリを噛み砕く音や嚥下する音は、やっぱり猫飼いにとっては最高のBGMです。

ニンゲンのクチャラーは生理的に駄目なんですけど、猫の咀嚼音は幸せを呼ぶ音です!

消極的な放置ではなく、積極的な放置も選択肢

体調を崩した猫さんに、積極的に給餌・給水するのは尊い行為だと思います。大好きな猫さんが嫌がることをするのは、本当にツラいことです。引っかかれるし噛まれるし(笑)。ただ、その気持ちをぐっとこらえて「放置するのも選択肢の一つ」かと思います。あれをやっても駄目、これをやっても駄目となると飼い主さんとしても絶望的な気持ちになります(飼い主のメンタルがやられます)。そんな時、ちょっと一歩引いて猫のやりたいようにさせてみる「積極的な放置」も一つの方法なのかもしれません。我が家の場合もまだ治ったわけではありませんが、猫も私も眼が釣り上がったように切羽詰まった雰囲気がかなり緩和されています(笑)。

ただ、放置するにしても、かかりつけの獣医さんとよく相談なさってくださいね。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました