わおんわおんと鳴く老猫
ウチの次男猫は、兄妹のなかではあまり鳴かないコでした。
ハイトーンのソプラノボイスでシャウトする長男猫、低音で恫喝するように鳴く長女猫の間に居て、普通に「にゃん♪」と鳴く彼はある意味で最も猫らしい個体で、寡黙ではありますが意外と発言力もありました。
長男猫と長女猫が本格的な闘病に入ったころから、この次男猫の声が少し大きくなってきたような気もしていましたが、彼に構う時間が少なくなって甘えているのかと思っていました。
今となっては、十分に構ってあげていても、わおんわおんと鳴くので、どうやら単に構って欲しかっただけではないようです。
動物病院にも相談してみた
痴呆の可能性もあるし、あとは加齢による難聴かなー
「猫の高齢化・痴呆について考える」によれば、痴呆の症状例としては、
<痴呆の症状例>
●トイレの失敗
●徘徊
●食欲の亢進(よく食べる)
●旋回運動(同じ方向にグルグル周り続ける)
●後退ができない
●わけもなく鳴く
●同じ部分を舐め続けたり噛み続け、自己損傷をする
●攻撃性が出る
●寝てばかりいる猫の高齢化・痴呆について考える| アイリスプラザ_メディア
全てが当てはまるわけではありませんが、昔に比べればトイレの失敗は増えましたし、腕を舐めすぎて一部毛が薄くなってしまったりしています。寝てばかりいますが、これは若い頃からそうだったので、老化のせいとは限らないような気がします。旋回運動等の異常行動や徘徊も無いので、痴呆とはちょっと違うかな…
神奈川にある動物病院の院長さんのブログでは、犬猫も人間と同じように加齢によって細胞が摩耗していき、加齢性難聴になると記しておられます。
(3)聴覚の老化
さて、極めて高い能力を有する動物達の耳ですが、音を聴く仕組みは人間とほぼ同じです。
大まかに音は外耳→鼓膜→中耳(耳小骨など)→内耳(蝸牛など)→脳前庭と伝搬します。蝸牛の有毛細胞で空気の振動として入ってきた音を電気信号に変換して脳へと伝えます。
(一部中略)
この重要な役割を担う有毛細胞は、生後より細胞分裂を行わず、騒音によって磨耗していきます。
つまり再生しないで、加齢と伴に減少していくのです。
そういう意味で、聴覚は消耗品でもあるのです。
院長日記 はまだ動物病院 相模原 犬猫の老化による聴覚を考えて 太字は筆者
我が家の猫も18歳半、人間で言えば90歳です。肉体の衰えはあちこちに出ています。痴呆というよりも加齢による難聴のようです。人間でも90歳になると、さすがに耳が遠くなる方が多いですもんね…
年寄りは敬うもんにゃよ
そういえば思い当たる節が
そう考えれば思い当たる節があります。以前は外から帰宅すると、猫たちがそそくさとお迎えにきてくれていましたが、
どこかのタイミングからか、部屋に入って電気をつけたときにはじめて猫たちが気づくということが増えていました。以前は寝ている時でも名前を呼ぶと耳をぴくぴくさせたり、尻尾をぺたんぺたんと打ち鳴らして返事をしてくれていましたが、撫でたときにビクッと飛び起きて「ビックリさせんなよー!」という顔で見ることが増えていました。あの時から聞こえにくくなっていたのかもしれません。兄妹は同じ年齢なので、みんなちょっと加齢性の難聴だったのかも…。
遅ればせながら対策を
ウチの猫の場合、加齢による難聴のような気がします。その場合、耳の有毛細胞は復活しないということなので、かつての聴力を取り戻すことは無いでしょう…ただ、減耗を可能な限り避けることは可能です。また、私自身の有毛細胞を保護するためにも、対策はした方がよさそうです(笑)。
以前は、生活のタイムキーパー替わりにテレビをつけている時間が長かったのですが、最近はテレビを消している時間が増えました。また、音量も少し控えめにしています。これも慣れると以前は聞き取りにくかった低音量も、キチンと聞き取れるようになりました。以前は音が大きかったのかな…ドラマなどでは字幕表示にすることも増えました。大事なところを聞き損ねると話の筋が負えなくなりますからね…家の中が静かなのは、これはこれで良いことです。
以下は人間の難聴対策の記事ですが、非常に分かりやすいです。
耳にせよ、腎臓にせよ、細い血管が活躍するところですが、こういうところは非常に繊細なんですねえ…
ウチの猫も、胴間声で鳴くことが多いですが、時々、以前のように可愛い声で「にゃん♪」と鳴く日もあります。腎不全からくる高血圧のせいで、なんらかの聴覚異常が継続している可能性もありますが、聞いても答えてくれないので詳細は誰にも分かりません…
ただ、デカい声で鳴いてるからと言って、大したことは言ってないようです。
「風呂場の洗面器に水が張ってなくて飲めない!」とか、「カリカリのトッピングに煮干しを乗せろ!」とか、「そろそろ寝るからブランケットを掛けてくれ!」とか。
大抵、要望に応えると静かになりますからねえ(笑)。
耳を守ろう!
私自身はうるさい音楽が好きですし、若い頃はバンドを組んでデカい音で演奏してました。ライブとかに行ってもなるべく前の方に行きたがるタイプで、音圧を感じないと満足できません…しかし、エレファントカシマシの宮本浩次氏も突発性難聴で休むことを余儀なくされたりとミュージシャンも難聴に悩む方が多いそう。ある日、耳が聞こえないってなったら怖いな…ウチの猫も耳が聞こえにくいのでわおんわおん言っているのかもしれません。
日常生活で少し静かにして耳を守るのもいいでしょうし、ミュージシャン用のイヤープロテクター(耳栓ですねw)を使うと音が自然な感じで小さくなるみたいですよ。ライブとかでも爆音が小さくなって良く聴こえるとか。
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