10日は二人の月命日
もう1ヶ月経っちゃったのか…またやってきてしまった月命日です。兄妹揃って同じ日に逝ってしまったので、2日を同じ日に偲べば良いという親孝行なんだか親不孝なんだかよく分かりませんが。
出来うる限りのことはしてあげたという気持ちもありつつ、もっと早く治療すれば良かったとか、今ならこうしてあげたかったという気持ちは拭えません。心のどこかで、彼らはずっと我が家に居るものだと思ってたところがあって、彼らが逝ってしまって初めて愛猫が亡くなるということを実感したものです。
かつては、この二人がソファでどーんと寝ているのは我が家においては至って普通の光景だったのですが、こういう写真を見るたびに胸が苦しくなります。
心の猫型の穴
子供が生まれたら犬を飼いなさい、というネット上では有名なことわざ(詩?)があります。
Petra ŠolajováによるPixabayからの画像
英国のことわざとか、海外の詩などと言われていますが、出典がどこにも見当たりません。噂では、日本のネット上で生まれて流行ったもの、ということですが、個人的には秀逸なテキストだなと思っています。
子供が生まれたら犬を飼いなさい。
子供が赤ん坊の時、子供の良き守り手となるでしょう。
子供が幼年期の時、子供の良き遊び相手となるでしょう。
子供が少年期の時、子供の良き理解者となるでしょう。
そして子供が大人になった時、自らの死をもって子供に命の尊さを教えるでしょう。
たしかに、ワンコと子供という関係ではこうした感じになるんじゃないかなー。寝ている赤ちゃんに毛布をかけてあげたり、ゆりかごを揺らしてあげたりするワンコの動画なんかもちょいちょい見ます。とても微笑ましい…
そして、犬版に対比するような猫版のことわざ(詩?)というものもあります。
子供が生まれなければ猫を飼いなさい。
猫が赤ん坊の時、あなたは猫の良き下僕となるでしょう。
猫が幼年期の時、あなたは猫の良き下僕であるでしょう。
猫が少年期の時、あなたは猫の良き下僕でいるでしょう。
猫が大人になった時、あなたはやはり猫の良き下僕のままでしょう。
そして、いつかそのとき、猫は自らの死をもってあなたの心に猫型の穴を開けるでしょう。その穴を埋めるには、また猫を飼うしかありません。
ずーっと下僕かい!と突っ込みたいところですが、ワンコが命の尊さを教えるのに対して、猫は心に穴を開けて去っていく、というところがまことに猫らしいと思うので、こちらもよく出来た詩だと思うのです。
穴は塞がらない
この穴はなかなか塞がらないものですね。昔の写真を見ていても、「こういう時に撮った」とか、「こういう気持ちで撮った」というのを覚えているものが意外と多いです。そして、ほとんどの場合、写真よりも思い出される光景の猫のほうが可愛いです(親バカ)。
かつて彼らが居た場所にふと眼をやった時に、当時の光景が思い出されてついついメソメソしそうになることもあります。亡くなった当時の激しい急性症状はありませんが、すっかり慢性病になってしまいました。慣れたような慣れないような。これがずーっと続くんでしょうかね。
この構図も、かつてはよく見た光景。ご機嫌で去っていく後ろ姿がなんとも可愛いけど今見るとツライです。穴を開けやがって…
ただまあ、君たちの思い出をこの1ヶ月、なんども噛み締めて過ごせました。ありがとね。たまには帰っておいで。
コメント
彼らはパートナーですもん
そして彼らの香りが無性に懐かしいです。
銀と鈴さん
そうですよねえ。彼らは私にとって愛すべき相棒であり、彼女でありました。
忘れる事はできませんし、忘れる必要も無いと思うのですが、
1年半経っても埋まらないなあというか、
自分は元に戻らないなあというふうに感じてしまってます。
その通りですね。ずっと下僕、もう少し下僕続けたかったです。
猫型の穴は塞がらないんですね、どんどん大きくなる感じです。
その穴とうまく付き合っていけるようにならないとですね。
寂しいと想像していましたが想像以上の寂しさで日に日に強くなってます。( ノД`)シクシク…
nonoさん
私の場合は塞がってないですね…穴の縁のトゲトゲしたところは多少丸くなりましたが、穴はむしろ深くなっているような気がします。SNSで出てくる「○年前の写真」が嬉しいようなツライような。
ワンコの詩もニャンコの詩も本当に心に響きますね。ニャンコの詩は泣き笑いで読みました。
たけさんと同じで私もレオが初めてのニャンコなので、たけさんの気持ちを想像するだけで胸が痛みます。これからもずっとそうなんでしょうね。姿は見えなくても、気配を感じたりとか気持ちの中ではずーっと一緒にいられますよね。いつまでも若いヤンチャなままのチャトラーズですね❣️
レオさん
頭では分かっていたのですが、経験してみるとこの喪失感というのは詩の通り、如何ともし難い穴です。
たぶん、それぞれの穴はそれぞれの猫でしか塞がらないんだろうと思いますので、それを悲しむのではなく、一緒に生きていくしかないんだろうと思います。今も茶トラーずの姿が目に浮かびますよ。