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【猫】愛猫の慢性腎臓病(腎不全)との付き合い

1 猫
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前回のエントリーはこちら。

腎不全は進行する病気

先述した通り、残念ながら、腎不全は悪化するのを長引かせることはできても、進行を止められない不可逆性の病気です。

腎臓が持つ大事な機能である「血を濾過して尿にする」ところは再生しないからで、残っている腎機能を大切にしていくしかありません。

過剰なタンパクや、リンなどのミネラルを抑えた療養食と、脱水状態を可能な限り避けられれば、腎臓への負担も抑えられると思います。

しかし、日々猫たちと暮らしていると、ちょっとした変化にはほとんど気づかないものです…

体重減少は重要なサイン

腎臓が悪くなると、体重が減ってくることが多いです。

人間と違って、猫が体形を気にして自ら体重を落とすということはあり得ません

腎臓が悪いと言われた猫が、体重が減り続けてくると腎臓の悪化が進んでいる可能性が高いです。

我が家の猫たちは、健康優良児快食快眠快便自慢体重もやや過剰でした。多くの家猫ちゃんたちもそうだと思いますし、むしろ、「もう少し体重を減らした方が」と言われる猫ちゃんも多いと思います。

総重量17キロ超えの猫団子

我が家の場合も、体重が減り始めた当初はダイエットに成功したと内心喜んだものですが、これは大きな間違いでした。

体重が減った身体が一回り小さくなった食が細くなった

こういう時は腎臓が悪くなっているか、またはほかの病気が進んでいる可能性があります。

血液検査をすれば色々と分かることがあります。早めの受診をおススメします。

体重が減る(筋肉や脂肪が落ちる)と、その後の生活の質に大きく影響します!

便秘がひどくなる

これまでは快便だったのが、ウンチが固くなったとか、小粒でポロポロするとか、数日おきにしかしなくなったとか…

身体が脱水してくると、腸にある便から水分を吸収するため、どうしても便が固くなり、便秘がちになります。

便秘になると、溜まったウンチが腸を膨れさせて胃を圧迫するなどして、食欲を減退させることもあります。

食べなくなるのと同時に水も飲まなくなることが多く、さらに脱水が進むという悪循環になります。

腎臓が悪いと言われた猫が便秘がひどくなっている時は、身体全体が脱水していることによるものが多いと思います。

それまでよりも、飲水ポイントを増やしたり冷たい水やお湯を出してみたり、または水分を摂りやすいウェットフードの比率を高めたりするなどの工夫をしてみてください。

それでもダメな場合は、定期的な皮下輸液が効果的です。

ただ、腎臓が悪くなると、便秘とは長い付き合いになります…

よく吐く

猫はよく吐く動物です。

リバース

季節の変わり目になると換毛期になって、グルーミングで飲み込んでしまった毛玉を吐きます。

クレクレ言ってオヤツをガツガツ食べた直後に盛大に吐きます。

がぶがぶと水を飲んだ後にキャットタワーの最上段から盛大に吐いたりもします。

猫飼いになると、猫が吐くことにさほど違和感を感じなくなりますが、本来、動物が吐くのはあくまで生命に危険を及ぼす異物を強制的に体外に排出する緊急避難的行為なので、猫が吐くことには注意を払うべきです。

ご存じでしょうが、人間も嘔吐をすると体力は消耗します…全身を使って吐きますので。

腎臓が悪くなると、血中の老廃物濃度が高まり、気持ち悪くなって吐くことが増えます。

寝ていた猫が突然むくりと起きて、げっこげっこ吐くのは、食べすぎや飲みすぎではなくて、気持ち悪くなって吐いているのです。

原因がわからないがよく吐くことが続くようになったら、やはり病院にご相談されるのが良いと思います。

我が家の場合でも、よく吐くときは血液検査の結果も悪いことが多いです。

便秘と嘔吐のコンボ

腎臓が悪化してくると、便秘と嘔吐のコンボという最悪の組み合わせが起こります。

便秘すると、食べなくなる+飲まなくなる

→ 水を飲まないので脱水する

ウンチが固いため、いきんでウンチをする

→ いきみゲロをする

→ 吐くことでさらに脱水が加速する

我が家では、こうした負の連鎖がしょっちゅう起こるようになりました。

腎臓が悪くなったら体重維持を第一に!

上記のような状況は、「脱水」が元凶になっていることが多いです。

しかし、腎臓が悪くなり身体の筋肉や脂肪が落ちて痩せてしまっては、身体に水分をとどめておくところが減るため、水分を摂ってもすぐに体外に排出されるようになってしまいます。

つまり、痩せてしまうと脱水しやすくなるのです。身体全体の保水能力が下がるのです。

腎臓が悪くなると、体重を増やすのは至難の業です…!

なので、私が言いたいのは、腎臓が悪くなったら、体重を維持することをまず考えるべきです。(前述しましたが、タンパク質は必要最低限に、かつ高カロリーという条件で)

我が家の次男猫も、かつては5.5キロ以上あった体重が今や3キロ前後をウロウロしています。

かつてはパツパツに張っていた身体も、皮がたるむほどの痩せてしまい、自由落下式で入れる皮下点滴も、何の抵抗もなくスルスルと入っていってしまいます

自宅点滴があっという間に終わりますが、寂しくなります。。。

続きはこちら。

 

 

 

 

 

 

 

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