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【猫】慢性腎臓病の希望の光、AIMはどうなるか

1 猫
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AIM薬は未だ道半ば…

先日、AIM医学研究所所長の宮崎徹先生がTweetされていましたが、新薬の開発は未だ苦戦中の模様…

宮崎先生が現在取り組んでいるのはサプリメントやフードではなく、動物用医薬品なので相当にハードルが高いとは承知していますが、なんとか早くならないものか…。

薬となると、効き目だけでなく、安全性や安定性も含めて担保される必要があるのでなかなか…海外で効果が認められたコロナワクチンとは違い、「日本発」の医薬品になるので産みの苦しみがあると思いますが、闘病中の飼い主さんとしてはたまったもんじゃないです。

動物医薬品の申請と承認 ラプロスの場合

人間用の薬は厚生労働省の管轄ですが、動物用医薬品は農林水産省の管轄です。厚労省もお役所体質といわれますが、農水の愛玩動物用の医薬系はもっと鈍いという話を効いたことがあります…基本的に畜産系がメインということで…

画像出典 : 公益社団法人日本動物用医薬品協会 「開発の流れ」

東レのラプロスについては、平成27年(2015年)の6月に申請がなされて、2017年の1月に承認されています。ラプロスの場合は人間用の薬「ベラプロストナトリウム」が主成分ですが、それでも効果や安全性をはかる上で申請から承認まで1年半もの時間がかかっています。もちろん、申請前に治験やら何やらでもっと時間がかかっているのでしょうけれど。

AIMについては人間に対しての実績も無いので(素人考えですが)もっと時間がかかるかもしれません。薬を投与したら病気は治ったものの他の病気を発症してQOLが著しく下がったとか早死にしてしまったなどということになると目も当てられないので、中長期的に健康に影響が無いことを確認するためには仕方ないかもしれません。

2023年の3月に目標としていた治験数をクリアしたとのことなので前進しているとは思いますし、研究者として論文は重要とは思うのですが、猫飼いとしては「はよ申請してよ!」と言いたくはなります。ただ中途半端に申請してNG食らうともっと時間がかかることにもなりますし…

AIMのフードには効果がある?

先日の宮崎先生のTweetに呼応するかたちで多くの猫飼いさんたちがリプライや引用Tweetを寄せられていました。少なくない数の「うちの猫には間に合わなかった」との声もありましたが、なかには「AIM30を食べて数値が安定している」という声もありました。

個人的にはAIM30の販売前は相当に期待していたものの、現物を知ると「何とも微妙…」と感じたのが正直なところ。それでもまあAIM入りというとサプリなんかはついつい買って試しています。

しかし、考えて見れば先代の三兄妹が慢性腎臓病と戦っていた時は、AIMという希望の光は無かったのです…

いなばさんのクランキー For AIMが凄い

先日、何気なく見つけたいなばペットフードさんの「クランキー For AIM」。ペットフード、特にドライフードについては、ついつい栄養成分を見ちゃうのですが、タンパク質が26.0%以上、リンが0.72%以上でカロリーが400Kcal/100gシニア猫向けには結構いいスペックなんです!この数字だけみると、「高齢猫なので腎臓に気をつけた食事を」と獣医師先生に言われている猫ちゃん、加齢とともに体重が少し減少気味な猫ちゃんにはとても向いています。140gの小分け包装というのも嬉しいです。

こうしてみると、AIM30よりもいいかもしれない…

肝心の嗜好性については、かなり良いようです。我が家ではいつもドライフードは1日あたり目安の小瓶(だいたい45g)に小分けにするのですが、ちょっと私が席を外している間に姫ちゃんが食卓の上に飛び乗って小分け作業中の袋と瓶に鼻を突っ込んでいるところを目撃しました!姫ちゃんのそんなハシタナイ泥棒猫みたいな光景を初めて見ました。トッピングに使っていますがコレだけ食べてしまうのが困りもの。イナバのクランキーなので、粒はちょっと大きめですが薄いタイプです。お魚フレーバーもあります。次男猫が生きていればマグロ味を買ってあげてお腹いっぱい食べさせてあげたかったな…

ただ、何故か「クランキー For AIM」はいなばさんのサイトに載ってないんですよね…うーん…

 

 

 

コメント

  1. 猫乃三時 より:

    「次男猫が生きていればマグロ味を買ってあげてお腹いっぱい食べさせてあげたかったな…」
    たけさんは優しいですね。

    今はFIPも治るし、自宅で輸液も出来るようになった。
    猫を取り巻く環境や自分自身の下僕スキルが上がった今、
    その今が昔だったらと考えるのは皆同じなのでしょう。

    先に活かしていきたいですね。

    • たけ たけ より:

      猫乃三時さん、こんにちは。

      次男猫が元気(?)に闘病していたころはまだ覚悟が足りなくて療法食メインだったのです。私の腹が括れた時にはもうゴハンをあまり食べられなくなってました…三兄妹がまだ比較的元気だった頃にこういうフードを腹いっぱい食べさせてあげたかったです。

      治療法もフードも進化しています。飼い主もUPDATEしていかないといけませんね。兄さんもいつか来る新入り猫さんのために…。

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