加齢と共にやってくる関節痛
自分が歳をとったな…と実感するのはやっぱり膝や腰が痛くなる時。私の場合、季節の変わり目や、冷えが膝に痛みをもたらし、疲れが溜まると腰に来ます。地下鉄の一駅や二駅はなるべく歩くようにしていますし、ウォーキングやジョギングも気が向いた時にはするので、多少はマシなんでしょうけど、生命体としての劣化は認めざるを得ない状況です。
猫も関節痛を抱えてる
我が家の猫も痛い痛いとは言わないのですが、どうやら関節痛を持っているようです。兄妹ともに背骨の後ろの方で、軟骨のすり減り等がみられるとは指摘されています。今現在の次男猫については、当時よりも状況は進行していて、かつては「いつの間に後ろに来たの?」というくらいに静かな猫足でしたが、今では結構大きなトテントテンという足音を立てて歩いてきます。
猫よ、それでは獲物に逃げられるぞ…
振り向いたら猫がいる。無音で接近する暗殺者だった次男。
以前は、知らない間に背後に忍び寄ってて、気づいたら後ろでこうやって「構ってよ」ポーズをとっていることが多々ありました(何度か踏みかけました)。君は、若い頃だったら立派なハンターだったと思うよ。
猫は我慢強い動物
長男猫も、12歳ぐらいの時だったかな、トイレやゴハン場への行き来に難儀していたのを見て、いつものように抱っこしたところ、突然「シャーッ!!」と激怒されました。
長男猫は、弟妹猫とはケンカをすることもありましたが、人間に対しては決して爪を出さず吠えることもない性格でしたので、飼い主としてはかなり衝撃的でした。ちょっと歩く姿がおかしい程度だったので、抱っこして激怒されるとは思いもよらないことでした。
急いで動物病院に連れて行って検査をしてもらうと、レントゲンの結果、背骨の後ろの方の軟骨がすり減っていて痛みがあるかもしれないという診察でした。当時の彼は肥満体形でもありましたし、便秘癖もあったので、結構背骨に負荷がかかっているとの診たてでした。もともと猫は四つ足体勢なので、どうしても背骨の負担は大きいようです。
人間には超温厚だった長男。肥満は関節に悪いぞ…
この時は炎症止めの薬を処方され、しばらくすると問題なく歩けるようにもなりましたが、猫の12歳というと人間で言えば70歳ちかいわけですから、関節のどこかに痛いところがあってもおかしくないですね…
ただ、猫は「痛みを隠す」我慢強い動物です。敵に弱っているところを見せないという野生の本能らしいのですが、その猫が「痛いだろ!触るな、バカヤロー!!」と激怒したということは相当に痛かったのだと思います。
加齢とともに動きがギクシャク
長男猫は、兄妹のなかでも成長が早かったため、加齢の影響も早く出てきて、痛がることはありませんが、腰を高くあげて歩くようになりました。腰痛持ちの人間が引けた腰であるくようなものでしょうか。
長女猫も大きな外科手術のあとは、動きが以前のようにスムーズではなくなりましたが、手術の影響だけではなく、加齢によるものが大きかったようです。
以前は、ぐにゃんぐにゃんのくねくねしていた猫も、臍天でくつろぐ姿はぐっと減り、香箱座りがほとんどになりました。当時はまだ走ったり、高いところには飛び乗ったりは出来ましたが、関節への負荷も考えて抱っこするときもゆっくりと抱きかかえてなるべくお尻を早くサポートして抱えるようにしました。
猫の生活スタイルも変更
トイレの時に奥に入るときにくぐる姿勢が結構辛そうだったため、関節への負荷を減らすために、猫トイレから天井ドームを撤去し、トイレ手前にホームセンターで買ったレンガを階段変わりに置きました。閉鎖的な環境から超オープンなトイレになりましたが、こちらは無事に慣れてくれました。トイレの縁を跨ぐ機会を減らすために底の浅い猫トイレを増設しましたが、こっちはあまり使ってくれなかったな…天井は無くても、深い猫砂がある方が安心してくれたようです。
また、床に直置きだった水入れやゴハンのお皿も高さのあるところに出すようにしました。100円ショップで買ったシンク下用の収納棚でも十分に機能してくれました。
人間も歳をとると住宅のリフォームをする方が多いようです。自分も考えなきゃいけないんだな、きっと。猫を飼っていると、加齢に関しては教えられることが本当に多いです。
関節の軟骨は治らない
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