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【日記】最初にして最後の私にとってのアイドル

3 日記
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ゴリゴリのメタラーな私

個人的な音楽の趣味ですが、私は結構ゴリゴリのヘビーメタル派です。未だに80年代や90年代のハードロックやヘビーメタルを好んで聴きます。

何なんでしょうね、昔ワクワクした音楽は、今聴いても心地良いのですよ。ヘビメタを聴いて心地よいとはヘビメタ好きではない方にはご理解いただけないと思いますが、ええ、気分がいいんです。IRON MAIDENの”Ace’s High”なんて最高です。

邦楽では、ラウドネスとかアンセムとかを好んで聴いてました。アメリカ系よりも欧州系の方が好みです。高校生の時は、メタルバンドを組んでこうしたうるさいヤツをせっせとコピーしたもんです。楽しかったなー。

しかし、ふとしたきっかけで人間、変わることもあります。

街を歩いてた時に、コンサートの招待券を配ってたんですよ…テレビで見たことある程度に知ってる歌手の。実際、興味は無かったのですが、バンドをやっている身としては音楽に関する幅広い知見を身に着けた方が良いかもしれないなどと思い、足を運んだのがYukkoこと岡田有希子さんのコンサート。

岡田有希子さんとは

1984年にデビュー。サンミュージックに所属し、同じ事務所で当時の超売れっ子だった松田聖子さんに続く正統派アイドルとして一斉を風靡し、1986年に自身初のオリコン1位を獲得するも、その後自ら死を選び18歳にて没。1ファンとしては、彼女が死を選んだ理由などは知りたくもないのです。いつの間にか、ユッコくらいの娘が居てもぜんぜんおかしくない年齢になってしまいましたが、芸能界入りを反対されていたご両親のお気持ちを考えるといたたまれない気分になります。

しかし、初めて足を運んだコンサートでは、彼女がステージの上で楽しそうに幸せそうに歌って語っていた姿をよく覚えています。youtubeには当時の音源が上がってたりします。おそらく客席での隠し録音だと思われますが、彼女のコンサート音源が公式には出ていないことから歴史的に貴重なものです。

まさにこれ、私が行ったコンサートですね。ただ、当日はダブルヘッダーで私は午後イチの部、この音源はその日、2回めのものだそうです。

MCでは、憧れだったスイスへ行った時のことをあのコロコロした声で嬉しそうに話すところ、本当に可愛らしい…スイスで撮った笑顔は自然なものが多く、楽しかったんだろうなあ。

ただ可愛いだけじゃなくて歌が上手なんです。うーん、多少ピッチを外すことが少なくないので歌姫とは言えないのですが、色んな歌声を使い分けるというか、表現力が豊かな歌声。この「ファンタジアン」コンサートでは杏里さんの「16BEAT」や松田聖子さんの「天使のウィンク」をカバーしていますが、すっかりご自身の歌のように歌いこなしています。

個人的には、このコンサートの後に発売になった「10月の人魚」が最高のアルバムと思ってますが、最後のアルバムとなった「ビーナス誕生」では大人っぽい小悪魔的な曲を歌いこなしたりしています。コンサート音源では、可愛い曲が好きだったみたいですね。「彼はハリケーン」や「風の魔法で」とかが好きだったんじゃないかな…。

有能なスタッフ陣が作り上げた芸術品

コンサートに行った後は、レコード(当時はCDじゃなかった!)を買ってカセットテープ(!)に落として何度も何度も聴きました。

自分がバンドをやってたりしたこともあるのですが、「たかがアイドル」と思って聴き始めたアルバムの完成度が高くてビックリしたものです。アイドルらしい甘い歌声ではあるのですが、フレーズが斬新だったり、アレンジの落としどころが見事だったりして。当時のディレクターさんの記事とかを見ると、本当にスタッフの皆さんに可愛がられてて、育てあげられたんだなあと感じます。

ちなみに、コンサートではバックバンドの皆さんも結構ノリノリでした。バンド紹介で皆さん、短いソロの時間があったんですが、皆さん揃って派手なソロをキメて演奏していらっしゃいました。演奏するほうも楽しい曲が多いんだろうなあ。

こちらの記事も面白かったですが、個人的にはこのディレクターさん(国吉美織さん、旧姓は飯島さん)の作品が好みなんですね、私。

ちなみに、「10月の人魚」のオープニング曲「Sweet Planet」は、当時はまだ無名だった小室哲哉さんが初めてメジャーシーンで第三者に提供したもの。この後、渡辺美里さんの「My Revolution」や自身のTMNでの「Get Wild」などで時代の寵児になっていくのですが、このSweet Planetは曲のスケール感とかが凄くいいんです。

小室哲哉氏作曲、三浦徳子氏作詞、松任谷正隆氏編曲って凄く豪華な布陣…

しかし今聴いても気持ちが落ち着く歌声です。コンサートの音源や当時の歌番組の姿をyoutubeとかで見ると、昨今のアイドルの「ダンス至上主義」じゃなくて「」なんですよねえ。正直、昨今は生歌はずっこけるからヤメて!むしろ口パクでお願い!みたいなのが多いですから…。

「また会えるって分かるから泣いたりしません」って歌ってくれたじゃないですか…お小遣いを貯めて買った次のコンサートチケットは結局払い戻ししませんでした。

音源は手に入りにくくなりましたが、Amazonプライムミュージックとかでお聴きいただけます。シングルカットされていない名曲がいっぱいあるのです。多くの楽曲を提供された竹内まりやさんがセルフカバーされたアルバムを出されていますが、あれはアレでアリかとは思いますが、Yukkoの歌には竹内まりやさんと言えども勝てないんですよ…

その後も他のアイドルのコンサートに足を運んだこともありましたが、心惹かれることもなく…キョンキョンの「あなたに逢えて良かった」とTOKIOの「リリック」はCDを買いましたが。
画像はいずれもlast.fmさんより無断で拝借…

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