気圧の下降局面では元気がなくなる
これまでも弊ブログでは気圧が健康に与える気象病について何度も言及してきました。
元来、捕食動物である猫は、天気だと獲物が少ないため、無駄に獲物を探すのではなく体力温存のために寝ていることが多いと言われています。なので、雨の日はもともと活動レベルを下げるのは普通なのかもしれません。
しかしながら、歳を取ってから、また慢性腎不全になってからというもの、天気が悪い日には、「おとなしくしている」というレベルではなく、「ぐったりしている」ということが多くなりました。
オシッコが増え、脱水?
我が家の次男猫の場合、こういう時は頻尿という程ではないのですがオシッコの回数が増えるような気がします。気圧が下がって、相対的に体圧が高くなるため、外に出やすくなるのか、はたまた自律神経が上手く働かずにいつも以上にオシッコが出るのか、ホントのところの原因は分かりません。ただ、雨の日は粗相をする確率も高く、一時は「外が雨の日は家の中も雨」などと思ってたこともあります。
こうなると心配なのは脱水です。「排尿量 > 水を飲む量」は、非常に単純な脱水の公式です。雨の日は湿度も高いので、計測したことが無いので体感的なのですが、あまり水を飲まない傾向があるように思います。
身体の脱水が進行すると、気持ち悪さが出てきてゴハンを食べなくなり、その流れで水を飲まなくなるという悪循環になってきます。これまで、天気が悪くなって体調を崩しがちだった我が家の次男猫は、こうした流れが多かったのではないかと思っています。
水分量を補って脱水を避ける
最近は、こうした流れが多いので、気圧が下がることがあらかじめ分かっている時は、自宅での輸液量を少し増やしています。また、ちゅ~るやウェットフードなど、水分が摂れるゴハンやオヤツを増やします。
長時間、寝ている時も時々起こして水場に連れて行って水を飲む機会を強制的に増やすこともしています。これまでは食欲が無くなってからあたふたすることが多かったのですが、食欲が維持出来れば、何かと打ち手が奏功することが多いです。脱水の気持ち悪さがなければ吐くことも減ります。
地味ですが、こうしたちょこまかした施策が効いているようです。口から食べ物や水を入れるということはやっぱり大事ですし、飼い主のストレスも軽減できます。
猫にも気象病の違和感はある?
気圧が下がると、脳や身体の血管が膨張して神経を刺激することもあるので、頭痛や古傷が痛むこともあります。私のように、歯茎が痛むのもこうしたことかと思います。こうした血管の膨張により、もともと高血圧の人は低気圧の影響を受けやすいと言います。
次男猫も、気圧が低い日は大声で鳴くことが多いです。慢性腎不全は高血圧になりますし、輸液をすると体液が増えるので血圧が上がってしまう側面(排出されればバランスが取れますが)もあるようで、頭痛や耳鳴りなどがあるのかもしれません。本来、猫は「にゃー」とは鳴かないもので、人間に甘えたりゴハンをねだったりする時に鳴くので、何かを飼い主に訴えているのは間違いないと思うのですが、室温の調整ならいざしらず、気圧はいかんともし難いので、その他の環境を整えてあげるしかありません。少しでもストレスを減らすために、部屋を暗めにしたり、静かにしたりすると多少はマシかもしれません。
しかし、冬の寒い時期に比べれば、かなりマシ。やっぱり老猫に冬はキツいんだなー。2月の寒い時期もあれこれ試してますが、やっぱり脱水対策してますね。
【ご参考:過去記事】
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