【猫】ペットライン懐石「腎臓の健康維持」が優秀！

2024年秋「懐石」シリーズがリニューアル
懐石「腎臓の健康維持」のスペックが優秀！
小分けパッケージを開けてみた
気になる食いつきは良好！

2024年秋「懐石」シリーズがリニューアル

キャットフードの「懐石」シリーズ、ホームセンターやドラッグストアでも良く見かけるペットフード製品です。

日本の猫に、和の旨味を。猫ちゃんの本能に語りかける素材そのもの味・旨味。懐石は、素材そのものの奥深い味わいから贅沢な旨味を引き出す和食の手法で、猫ちゃんが感じる美味しさを追求してきました。

ペットラインさんは、「懐石」シリーズ以外も複数のブランドをもち、下部尿路系の「メディファス」や動物病院向けの「ドクターズ」シリーズなど、機能性を謳う製品も販売されている国内ペットフード製造会社のなかでも屈指のメーカーさんです。次男猫の介護期には、「メルミル」で大変お世話になりました。ありがとうございました。

懐石シリーズは、先代の猫たちもちょいちょい食べておりましたが、食いつきが良いものが多く、療法食へのトッピング、慢性腎臓病末期には主食としても使っていました。

が、製品パッケージの写真や諸々の情報が多すぎて、その垢抜けなさ（失礼！）がちょっと苦手…色々と訴求したいのはわかるんですけど…

しかし、この懐石シリーズ、2024年の秋からリニューアルするとのことで、パッケージも今風に洗練されたように感じます。

既に店頭にも並んでいますが、旧製品からの移行という事情のせいか、現時点ではブランドサイトでの情報は少なめで、旧製品とは成分値も少し異なるようです。

懐石「腎臓の健康維持」のスペックが優秀！

猫友さんに教えてもらった、このペットラインさんの懐石シリーズにおける「腎臓の健康維持」。その後、たまたま、スーパーのペットフードコーナーで見かけたので買ってみました。

パッケージデザインもなんだか今風でスマートになり、外箱の質感もちょっとマットな紙質へと変更となり、会社としての意気込みを感じます。これまで「懐石」シリーズについては、主に療法食へのトッピングとして使っていたことから栄養スペックはさほど気にしたことはありませんでしたので、今回深堀りしてみました。

今回は、療法食「ロイヤルカナン腎臓サポートスペシャル」と、総合栄養食「ピュリナワンドライ高齢猫用優しく腎臓の健康サポート」、加えて「AAFCOの総合栄養食基準値」と、腎臓系に影響のある成分値を比較してみました。

結論から言うと、低たんぱく＋低リンという目的に特化した療法食には敵いませんが、腎臓機能に配慮した「総合栄養食」としてかなり上等なスペックとなっています。

この「懐石　腎臓の健康維持」は、愛猫がシニア期になって腎臓を保護する日常食として十分に良いフードだと思います。特に、低たんぱくと低リンという点では非常に優秀だと思います。マグネシウム値は高めですが、比較的若猫に多いストルバイト結石よりも、シニアになってから増えるシュウ酸カルシウム結石を意識しているのかもしれません。

その一方、比較対象として挙げたピュリナワンのシニア腎臓配慮フードについては、高齢猫向けとは言いながらたんぱく質、リンなどのミネラルも高めなので、自分なら選択しないなあ…という印象です。ピュリナワンは品質の割にコスパが良いので重宝しているんですけどねー。

また、国産フードは輸入品に比べて流通が安定しているのも強みです。輸入フードは船便でやってくると思うのですが、世界情勢によって流通が不安定になったりします（コロナ禍で学習しました！）し、為替の影響で値段が上がったりもします。ペットフードは輸入品が少なくありませんが、調達の安定度を考えても国産のフードも食べられるに越したことはありません。

また、2024年の秋からロイヤルカナンの療法食は、動物病院でしか買えなくなります。これはまあ本来の姿なんでしょうが、療法食に近いスペックのフードが市販で買えるのはありがたいところです。