19歳になった!
もうあれから19年も経ったのか…次男猫19歳。人間だったら大学1年生になるのかな?次男猫が人間だったら、それなりにちゃんと勉強もしただろうし、親孝行にも学費の安い国公立大学に進学してくれていたような気がします。長女猫は要領よく、さっさとどこかに推薦入学を決めていたような気がしますが、長男猫はきっと浪人してるな…私のように。
2002年の5月20日に保護した三兄妹。日を置かずに動物病院で診察してもらって、生後約2週間という診立てだったため、推定誕生日として5月5日にしています。
これは生後1ヶ月目くらいかな?
保護した当時は、眼は開いていてもよく見えていないようで、耳もまだ顔の横についていました。元気で活動的だった長男猫のあとをついて、ぷりぷり歩いていた姿を思い出します。生後2週間というと、ペットショップに居るどの仔猫よりも小さかったので、保護するのもちょっと怖かったのですが、よくもまあ元気に育ってくれたものです。しかし、どんな事情があったのかはわかりませんが、よくあんな可愛いのを捨てられるもんだ…!
1歳。手足も太くて毛並みも良い育ちざかり。
この1年半は寂しそう
2020年、長女猫と長男猫が虹の橋のたもとに旅立ち、それ以来、すっかり老け込んでしまった次男猫。それまでは、具合の悪い茶トラ兄妹に寄り添ってくれたりしながらも飄々と過ごしていたのですが、いざ独りになってしまうと、寂しいのか、日々の勝手が違うのか、それとも気持ちに張り合いが無くなったのか…ゴハンを食べる量が減り、体調を崩すことも増え、腎不全も進行してしまいました…
それまで17年以上、寝るのもゴハンも一緒だった兄妹が居なくなると、ここまで気落ちするのかと思ったり…それでもなんとか18歳の誕生日を迎え、体調は低空飛行ながらもなんとか安定してここに至ります。昨年の春頃は、来年の誕生日は難しいかもと思っていたくらいなので、次男猫は頑張ってくれています。
2020年の春、兄妹が居なくなって、手持ち無沙汰でした
兄妹飼いは正解だった
いきなり三猫の飼い主となった私ですが、「仲良くしてくれない」「猫団子になってくれない」という、よくある多頭飼いさんの苦労なんて無くて、最初から仲良しで猫団子も日常の風景でした。我が家の猫団子写真などは、猫友さんたちから大いに羨ましがられたものですが、当時はそのありがたさが分からなかったんですよね…あまりにも日常の光景すぎて。しかし今になって分かります。あれは毎日の癒やしだったのだと。
騒いでた兄妹が静かになったと思ったら大抵、猫団子になってました
仲良し三兄妹との暮らしは楽しかったですね。兄妹だけど体格も違えば性格も違う、鳴き声も違う、でもよくよく見ると結構似ている顔。手足と尻尾が長く、飼い主に似たのか胴も長いという共通点。兄妹なので成長ステージも同じなので、ゴハンやサプリなども共用できるというラクさもありました。
兄妹飼いのリスク
しかし、兄妹という血の近さゆえか、腎不全の発症は比較的近い時期に始まりました。長男猫の発症が時期的にはやや早く、進行も早かったかな。その次くらいに長女猫も検査数値が悪くなっていったと思います。
しかし、当時通っていた動物病院の先生が「兄妹なので、体調不良や悲しい出来事が連続するかもしれませんよ」と言っていましたが、慢性病の発生や進行は兄妹でシンクロしてしまい、その先生の予言通りになってしまいました。次男猫も、昨年の冬から春にかけては危うい時がありましたが、なんとか彼だけはその連鎖から免れています。
兄妹飼いは、飼育はラクでメリットもあります。しかし、終末期は近い時期にやってきます…考えれば当たり前なのですが、長生きしてくれればしてくれるほど、そうなることになろうかと思います。
それでも三兄妹に出会えて良かった
まあ、それでも誰も里子に出すことなく、三兄妹そろって暮らせたのは彼らだけでなく、猫飼いとしても幸せでした。乳飲み子から介護までお世話できたのは、生きるということ、育つということ、老いるということを私に教えてくれました。兄妹それぞれが違う性格になり、違う甘え方をし、頭が良かったり性格が良かったりとそれぞれの個性を楽しめる猫ライフでした。三兄妹と暮らしていくうちに、私自身は人間としては多少は優しくなったと思うんですよね…猫や動物に対してだけではなく、人間に対しても。
特に最近は、歳をとるとどうしようもなくなることもあるということを教えてくれています。かつては難なくできたことが今はどんどんできなくなっています。
残された時間はそんなに長くは無いと思うんですが、めいっぱいお仕えさせていただこうと思います。
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