年齢ステージによってゴハンは変わる
乳飲み子時代からシニア期まで一緒に暮らしてきて、ミルクから離乳食、幼猫食からシニア食・療法食まで一通り経験しました。我が家は三兄妹の多頭飼いで、かつ健康な期間が長かったので、歯の健康やコスパの面からも、基本ドライフードオンリーな期間が長かったのですが、ゴハンに関しては手のかからない猫たちで飼い主としては助かりました。
若くて元気なころは、ゴハン選びで困ったこと無かったなー。出したら完食が当たりまえ、むしろ一気食いして吐いたりしたくらい。その分、シニアになってからはちょっと苦労しています。
選び続けたヘアボール&ライト
三兄妹を保護して、離乳食を終えたあたりでペットショップのサンプル戦略に見事にハマり、ロイヤルカナンの子猫用フードを与えるように。
よく食べる三兄妹はどんどん成長し、中でも成長がもっとも著しかった長男猫は生後6ヶ月くらいで体重が4キロを超え、去勢手術を期に「もう肥満防止用のフードに変えた方がいいですよ、去勢手術後、1歳になるまで子猫用フードを与えてたら肥満に…」と当時の掛かりつけ獣医さんに脅され、成猫の肥満防止用フードに切り替えることに。
若かりし頃の次男猫。身体は柔らかく、よく捻じれてました。
当時も色々と調べて選んだのですが、当時のフードのなかでは原材料がしっかりしていたロイヤルカナンを継続。兄妹でせっせとグルーミングをするため、毛玉ゲロが多かった(しかも自分の毛じゃない)ことから、肥満防止+毛玉ケアを見込めるロイヤルカナンのヘアボールコントロールのライトへと落ち着きました。
ヘアボールコントロール+ライトというのは、随分前にロイカナのラインナップからは無くなっていますが、これはホントに残念。我が家では、大袋(8キロだったか、10キロだったか)を買って、長年、毎食完食の毎日快便、病気知らずでした。今、考えれば夢のような状態でした…
1歳の頃。みんな厚みがあってデカいな!
しかし、当時の獣医師さんの言うことを聞いておいて良かったです。去勢・避妊手術後は、「食べるのだけが楽しみ」と言わんばかりに食欲がさらに増して、どんどん大きくなっていったのですから。
決めては原材料とたんぱく質
当時の選択基準は、原材料の一番最初に肉が来ること。基本的に猫は肉食なので、「肉」第一主義。あとはたんぱく質が多くて毛玉ケアのために繊維が多いこと、そして何より、肥満傾向なので脂肪が少ないこと、カロリーが低いことでした。今だと、ロイヤルカナンのライトウェイトケアになるのかな。食物繊維も多いですしね。
今は、腎不全で食が細くなっているので低たんぱくで高カロリーのフードを探しているわけですから、全く逆のフードです。
ただ、やっぱりちょいちょい飽きがくるみたいだったので、オヤツやフリカケには、主食とは毛色の違うものをブレンドすることもありました。我が家で人気のオヤツは、ニュートロ・ナチュラルチョイス。
袋を開けた途端、むせるほどの強い香りがして、袋を開けるだけで鼻をひくひくさせた三兄妹が駆け寄ってくるほどでした。ただ、脂が多かったのか、ウンチが少々ゆるくなるのと、顎にニキビが出来ることが多かったかな。長女猫が特に好きでした。
ただ、最近は国産の市販のペットフードも品質が高いものが多くなってきているように思えます。以前ほど、「プレミアムフード」との差は無いような気がします。
フード市場は良くなっている!
ペットブームということもあって、一昔前と比べてペットフード事情は各段に良くなっていると思います。かつては「一般食」か「総合栄養食品」くらいしか選べなかったし、療法食は動物病院でしか買えなかったのですが、今やペットショップだけでなく、ホームセンターやスーパーにも各種の特長をもったプレミアムフードが並ぶようになり、総合栄養食ながら、年齢ステージに気遣ったフードも増え、「〇〇に配慮」した製品も数多くあります。療法食も通販等で手に入りやすくなりました。
特に昨今目覚ましいのは、市販のペットフードの「配慮食」です。実際に栄養成分を見ると、腎臓向けには低タンパク+低リンだったり、下部尿路向けにはマグネシウム等を思い切りカットした製品だったりします。本当にペットフードの環境は良くなっています。
「〇〇に配慮」系は、いなばさんのちゅ~るが特に進んでいるような気がします。最近知ったのですが、ちゅ~るの中でも、「心の健康に配慮」した製品があって、リラックス効果のある「ラクティウム」が配合されているとか。いなばさん、すげえな…
ただ、なかには「〇〇に配慮」と書いてあっても、個人的には「ん?どこが?」と思うスペックの製品もあるので、ご注意を。
老齢になると食べることが大事!
我が家の三兄妹の場合、7歳くらいが健康のピークだったと思います。みんなデカいし、ソファに座ってる私の膝に乗られると腰が痛くなることもしばしば。
総重量17キロ越えの猫団子
次男猫は、今の2倍以上ありましたし、再末期の長男猫はピーク時の1/3近くまで小さくなってしまいました。
食べることは生きることの基本です。病気持ちの場合は、療法食でコントロールすることは大事ですし、療法食をしっかり食べてくれるなら何の問題もありませんが、療法食を食べないことで身体を弱らせてしまうことは個人的には反対です。私もかつては療法食のみを与えることに必死な時期もありましたが、今思えば失敗だったなと思ってます。
個人的には、療法食に「〇〇に配慮」の配慮食をトッピングして療法食をたくさん食べてもらうのが良いように思っています。煮干しやおかかをトッピングするよりはよっぽどいいと思います。ただ、ウチの次男猫は煮干しに目がないんです…
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