亡き猫たちを思い出し…
先日読んだ本のせいか、1年前に虹の橋に旅立った長男猫や長女猫のことを思い出しちゃっています。
この時の重介護の経験が、今の次男猫の介護においてもとても役に立っています。一年経って、強い悲しみ感情は少々薄れてきましたが、切ない気持ちはなかなか無くならないものですね。
三兄妹は生まれた時から一緒に居て、我が家で同じものを食べ、同じ環境で育ちましたが、それぞれ全く性格が違ったため、本当に飽きることのない猫ライフでした。
「猫はツンデレ」と言いますが、いずれも確かにツンデレ要素は持ち合わせてたものの、次男猫がバランスの取れたツンデレ猫であるのに対し、長男猫はデレ猫、長女猫はツン猫という感じでした。なんでそうなったかなあ…未だに分かりません。
オス猫はデレ要素が多め
長女猫に比べて、オス猫である長男猫と次男猫は好奇心旺盛で、力も強くて運動量の多い活発な猫たちでした。
家のなかで工事や点検、作業のために作業員さんが家に入ってきた際も、早々に「おじさん、だあれ?」と言わんばかりに興味を示したものです。困ったことに、作業員さんのカバンをくんかくんかして、スキあらばカバンに入ろうとしたり、工具をひっぱりだそうとしたこともありました。恥ずかしい!
私が帰宅しても、「おかえり!おかえり!」と迎えに来るのは男2人。魅惑のカホリがするらしい私の脱ぎたての靴を嗅いではウットリし、汗臭い靴下にスリスリしたものです。何故か、かなりの確率で長男猫は靴下によだれを垂らし、次男猫は猫キック(爪が出てるのでかなり痛い)を食らわしてくれましたが、その理由はよく分かりません。
ただ、次男猫は撫でて貰って恍惚としていたかと思ったら突然に噛み付いたり、爪を切ろうとすると猛虎に豹変して私に流血させるなど、激しいツン要素も持ち合わせていました。
キレたら手をつけられない次男猫。獰猛です!
その点、長男猫は私に対して何かをイヤだと拒否したことは、ほとんどありません(弟妹猫にはよく噛み付いて寝場所を奪い取るというジャイアン的な行動が多かったのですが)。基本、獣医師先生を含む人間にはされるがまま、いつもデヘヘと笑っているようなデレ猫で、我が家に遊びに来られた猫友さんへの接待も行き届いていたのも長男猫。
猫友さんに甘えてオヤツを貰う長男猫。誰に似たのか女性好き。
ただ、ウチの猫たちは猫好きはよく分かるようで、よく懐いてたなあ。
長女はツン猫
その一方、私以外の人間に対してはジロっと湿った視線で観察するのが長女猫。
ナニよ?(じろり)
前述の作業員さんに気づいても「あいつ誰よ」という感じで警戒しつつも無視する態度。お客さんが来ても、私や長男猫、次男猫の様子を見て、仕方なく行動する(ように見せる)というタイプでした。それでいて、無視されるのが大嫌いで、無視を続けていると棚からものを落として注意を引くという高等技術を持ち合わせていました。
どこで習ったんや、そんな技…。
構って欲しい時には構ってもらうためにあらゆる手段を駆使する技能派。抱っこすると、「いやーん」と言いながら、いつもドヤ顔になってましたな…。
ツンがデレになると可愛さ倍増
このギャップがたまりませんね。デレ猫はあっけらかんとしてて開放的で、どっちかというとワンコのような可愛さがあるのですが、ツン→デレのギャップはインパクトが大きいです。普段は藪睨みな目つきの長女猫も、たまに見せる珠のような可愛さは別格でした。
構って欲しい気分なのよー(珍しく)
ツン猫の長女猫も晩年は動かない後ろ脚を引きずって私の布団にやってきて寝るのが常で、彼女が過ごした最後の夜も私と一緒でした(お約束でお布団の中でオネショをしたのですが)。
猫選びの難しさ
譲渡会だったり、知り合いから譲り受けたりで、猫をお迎えする方も多いと思います。基本的には、人懐こい猫ちゃんの方がもらわれやすいと思います。我が家で言えば、長男猫のようなフレンドリーな性格な猫ちゃんは人気があると思います。
初めて猫を迎える方にとっては、人懐こいオス猫のほうが飼いやすいと思います。ただ、運動量や力強さ、家を破壊する力はメス猫の比ではないので、それなりに覚悟が必要ですけど。
ツンとデレのギャップが大きい猫ちゃんの魅力に気づいた今の私だったら、ちょっと悩んじゃうと思います。まあ、「運命の猫」ってそんな気持ちと関係なく出会っちゃうと思うんですけど…。
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