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【猫】腎不全にも良いちゅ~るがあった!

1 猫
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食欲不振に陥っても、なんだかんだで助かるイナバ食品のCiaoちゅ~る。我が家もお世話になっております。

ただ、「腎臓病が…」ということでちゅ~るを与えることに躊躇する方も多いのではないでしょううか。

ちゅ~るの栄養成分調査!

先日、SNSでフォロワーさんに、「ちゅ~るのおススメ」を聞かれて、考えてみたのですが…

確かに、ちゅ~るは非常に多くのフレーバーがあるのと同時に、様々な機能を標ぼうする製品があります。(ただ、クスリじゃないので、「配慮」という言葉を使っています)

弱っている猫にはタウリンを増やしたりカロリーを高めにした「エナジーちゅ~る」だったり、関節に配慮した製品にはグルコサミンやコンドロイチンを添加するなどした製品であるということは知っていましたが、そもそも栄養成分に差があるのかまでは調べたことがありませんでした。

弊ブログにお越しの方は、老猫・高齢猫、慢性腎臓病等をお持ちの猫と暮らしておられる方が多いと思いますので、ご参考になればと思います。

意外や、ちゅ~るはなかなかに栄養面では予想以上に良いものでした!

このブログの一番下に、比較表を付けておきますねー。ぜひ最後までお付き合いください。

比較対象はロイカナの腎臓サポート

今回、比較するのはロイカナの腎サポのウェットです。病院や通販で買ったことのある方も多いのではないでしょうか。(結構いい値段しますよね)

このフードに関して言えば、

たんぱく質:6.0%以上 脂質:6.0%以上 粗繊維:1.5%以下 灰分1.3%以下 水分 80.0%以下 カロリー128Kcal/100グラム

と記載があります。(灰分は、ミネラル類です)

ざっと見て、タンパク質は低くコントロールされているのと同時に、脂質の多さカロリーの高さが目を引きます。

これは、絶食や食欲不振でカロリー不足になってしまうと、身体が、自身の筋肉を分解して必要な栄養素を確保しようとしてしまうため、筋分解を起こさないために、脂質等でカロリーをしっかり摂る必要があるからです。低タンパク質(正しくは、必要な量だけのタンパク質)でも推奨されるのは低カロリーではないのです。老猫や腎不全でもカロリーは摂らねばなりません。むしろ、高カロリーであることが望ましいです。

また、繊維は腸の消化によって出る老廃物(アンモニア:BUNの原材料)の排出にも重要です。よって粗繊維も高く調合されているようです。

こちらの獣医さんのサイトにて腎臓病の猫の食餌療法について記載がありますが、こちらに沿った成分になっているように思います!

Ciaoちゅ~るの栄養成分

では、いわゆる普通のCiaoちゅ~るの栄養成分は、以下の通り。

たんぱく質:7.0%以上 脂質:2.0%以上 粗繊維:0.1%以下 灰分1.5%以下 水分 91.0%以下 カロリー50Kcal/100グラム

腎臓療養食と比較すると、タンパク質は多く、脂質も粗繊維も少なくて、ミネラルは高め、意外とカロリーは少なめです。うーん、やっぱりロイカナの腎サポと比べると栄養的にはアンバランスなというか、むしろ逆。

それはそのはずで、一般的なCiaoちゅ~るは健康な猫たちのオヤツとして作られているので、療養食と比べる方がおかしいのです。健康な猫の飼い主の多くは、むしろ肥満に気を使っているはずなので、一般的にはオヤツは低カロリーの方が良いに決まっています。我が家もかつてはそうでした。

普通のCiaoちゅ~るはあくまでオヤツなのです。ちなみに、かつおやささみなど、ほかのフレーバーも同じ栄養バランスのようです。

配慮系ちゅ~るはかなりのハイスペック!

ちゅ~るの中には、泌尿器系の下部尿路配慮や、腎臓に配慮した製品。これらの違いはどうでしょうか。意外と(失礼)キチンとチューニングされてました!

下部尿路配慮

たんぱく質:6.5%以上 脂質:4.0%以上 粗繊維:0.4%以下 灰分0.8%以下 水分 91.0%以下 カロリー79Kcal/100グラム

Ciaoちゅ~るに比べればやや低タンパク+結構高めの脂質になっています。また、ミネラル分はかなりカットされていて0.8%以下になっており、カロリーも通常品の1.5倍以上になっています。下部尿路配慮は、やや腎不全の療養食に近づいていると言えます。

腎臓の健康維持に配慮

たんぱく質:5.0%以上 脂質:4.0%以上 粗繊維:0.1%以下 灰分0.5%以下 水分 88.0%以下 カロリー86Kcal/100グラム

「腎臓に配慮したちゅ~る」は、かなりスパルタンなスペックです。

たんぱく質とミネラルは思い切ってカットしてきており、これは腎臓の療養食を下回るスペックです。カロリーと脂質は療養食にはかないませんが、低タンパクの低ミネラル、高カロリーという腎臓に病気を持つ猫のオヤツとしてはかなり優秀だと思います!

総合栄養食

たんぱく質:7.0%以上 脂質:3.8%以上 粗繊維:0.5%以下 灰分3.0%以下 水分 85.0%以下 カロリー93Kcal/100グラム

しかし、個人的にはこの総合栄養食ちゅ~るはよく出来ているなと思います。泌尿器系に配慮した製品に比べれば、タンパク質とミネラルも高めなのですが、なんといってもカロリーが高いのです。

そもそも、著しい食欲不振でエネルギーもタンパク質も足りない状態であれば、栄養素のバランスが多少腎臓に負担が出るとしても、食べないよりは食べた方が良いのです。そういう状態であれば、タンパク質やミネラルが多少多くても食べられるのなら食べさせるべきだと思います!エネルギーやタンパク質が欠乏すると筋肉が失われますので、これはなるべく避けるべきですから…。

低たんぱく食とカロリーについて、人間向けですが、分かりやすい記事はこちら。

↓ 今回、紹介したちゅ~る各種。

栄養成分比較表

他にも我が家にあったフードも含めて栄養成分を比較した表が以下です。

↑クリックで拡大

なんかあまりの食いつきの良さからちゅ~るに関してはジャンク品的な視線で語られがちですが、いわゆる「〇〇に配慮したちゅ~る」製品は、キチンと栄養成分を真摯にチューニングしているように思えます。

腎臓機能に配慮した製品は、低タンパク+高脂質+低ミネラルの路線をキチンと実現しています。また、総合栄養食品も、オヤツ以上に栄養バランスが良さそうです。「ゴハンは食べないけどちゅ~るなら…」という場合は、かなり使い勝手の良いモノだと改めて思いました。

さて、ウチも腎臓用のちゅ~るを買っておかねば!

 

 

 

 

 

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