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【猫】自宅輸液のありがたさ 脱水状態の短縮に寄与

1 猫
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三兄妹の同時通院輸液は過酷!

三兄妹は、多少の程度の差こそあれ腎不全で脱水している時間がかなりありました。長女猫と長男猫の末期は、ほぼ毎日のように通院して輸液をしてもらっていました。三兄妹それぞれ、1日おき、3日おき、5日おきと通院頻度が違っていたので、カレンダーに通院日と量を書き込んで管理していましたが、タイミングによっては三兄妹全員になることもあって、その時は自転車の前カゴに次男猫、デイパック型のキャリーには長男猫、後ろの荷台には長女猫という、子沢山お母さんの自転車状態で通院しておりました。

コレに加えておんぶしている子どもが居る状態ですね…

それぞれがバッグのなかから「にゃお」とか「まーお」とか叫んだりすると、周りの人がよく振り向いてました。野良猫狩りと間違われていたかもしれません。

真夏や真冬の気候が厳しい時期や、タイミング的には通院だけど、天気が雨…の時は結構悲惨でした。私自身は自動車は好きで、若いころからクルマに乗り続けてましたが、都心に住むと駐車場代がクソ高い(駐車場だけで数万円…)のと、行き先に駐車場が無かったり激混みしてたりすることが多いので手放しました…タクシーを使った方が安あがり。まあ、貧乏性なので滅多にタクシーも使わないんですが…掛かりつけ動物病院までは自転車ダッシュだとタクシーを拾う時間等を考えるとあんまり変わらない距離ですし。

個人的には自宅輸液はイヤだった

猫友さんの中には自宅輸液をされている方もいらっしゃいましたが、掛かりつけ動物病院までの距離が比較的近く、またいつもそんなに混んでない(!)こともあって、通院して輸液してもらうほうが安心だと思ってました。何より、自分で猫に注射針を差すのに気が進まなかったことが大きい要因だと思います。

しかしながら、慢性腎不全が進行してくるとともに、この通院での輸液間隔がどんどん短くなってきます。以前は月1回だったものが、月に2回、週に1回、3日に1回…。足腰が立たなくなった長女猫や長男猫は、自力で水を摂れなくなったため、ほとんど毎日のように輸液しないと脱水するようになってしまいました。それでも病院がさほど遠くないこともあり、せっせと通って輸液してもらっていました…

今思えば、なんでこの時に自宅輸液に踏み切らなかったのかということが悔やまれます。当時から、朝晩に自宅で輸液をしてあげていれば、毎晩のような通院ストレスを感じさせることもなく、彼らが脱水して気持ち悪さを感じる時間も短くて済んだはずなんですよね…脱水状態が進行すると、体液レベルの脱水から細胞レベルの脱水に進んでしまい、改善しにくくなるのに…。

最初は苦労しました

獣医師先生は、ほとんど鼻歌まじりくらいに気軽にさくっと終わる皮下輸液も、自分でやってみると「こんなに色々やることがあるのか」と思うくらいに手順が面倒でしたし、初めて注射針を刺す時は手が震えました!針が皮膚を突き破る「ぶつっ」という感触も何とも不気味。

そもそも動物病院ではアウェーなのでおとなしくなる猫も、文字通り自宅はホームなので我が物顔に振る舞います。輸液が始まる気配を察すると逃げる隠れるし、輸液中に「はいはい、おしまいおしまい」と言わんばかりに針が刺さってるのに勝手に立ち去ろうとするし。

「あー、なんでこんなこと(自宅輸液)をやっちゃうことにしたんだろ」と天を仰いで呆然とすることもしばしば。3ヶ月前の弊ブログでも、なかなか苦戦しておりますな。

輸液漏れが無くなれば苦手意識は減る!

ただ、針を皮膚に刺すことに慣れ、輸液漏れが少なくなると、気持ちにも余裕をもって輸液が出来るようになります。輸液漏れの原因は、我が家の場合は大きく3つです。

  1. 針先が刺した先から突き抜けている
  2. 針がしっかりと皮膚下まで刺さっていない
  3. 刺した針が輸液中に浅くなってしまう

腎不全等で身体全体が痩せてしまうと、皮がぺらぺらになってしまうので、刺した針が突き抜けてしまうことがあります。またビビって針をしっかり奥まで刺せていななかったり、針をゆるく保持してしまうと知らないうちに針が抜けてしまってそこから漏れることが多いのです。

  • 針先が皮下に位置するよう意識して皮膚をつまむ
  • やると決めたら針を奥までしっかり刺す
  • 針を皮膚と被毛とでギュッと一緒に掴んで針の保持を緩めない

この3つが出来れていれば輸液漏れは起こりにくいです。

慣れたらなんてこともなく

「慣れたらなんてこともなく」というのは、私にとってもそうですし、次男猫にとってもそうなのです。

私も自宅輸液を始めて半年たった今では、手順を間違えることもなく(よっぽど寝ぼけていなければ…)、するすると輸液の準備も出来るようになりましたし、漏れることも減り、漏れたとしてもリカバリーが早くなりました。一方の次男猫も輸液と分かっても逃げ隠れせず、輸液中もじっと我慢の子。

たとえ逃げおおせても、また改めて針をチックンと刺されることを学習したのだと思います。以前は膝でがっちりホールドして保定をしていましたが、今はさほど力を入れずとも、のんびりとリラックスして輸液が終わるのを待っています。針を刺す時だけはピクンと反応しますが、終わったらちゅ~るやちゅ~るビッツのご褒美を貰えることも分かっているのかもしれません。

それが目的か…?早くオヤツが欲しいのか?

動機はどうであれ、協力的なのは助かるぞ。

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