老猫+病猫との暮らしと看取り
長女猫と長男猫の2周忌が過ぎ、次男猫を看取ってから半年が経ちました。長女猫と長男猫は17歳半、次男猫は「19歳の壁」を超えて19歳と2ヶ月で旅立ちました。長女猫は線維肉腫で外科手術しましたがその後の放射線治療を経て寛解しており、結果的には三兄妹のいずれも慢性腎臓病による容態悪化で亡くなりました。
長女猫と長男猫は慢性腎臓病で闘病中ではありましたが、どちらも発作を起こしたように突然に逝ってしまい、直接の死因はよく分かりません。ただ、かなり腎臓は悪く足腰も立たなくなっていましたので、いつ何が起きてもおかしくない状態ではありました。
慢性腎臓病の末期になると、とにかくオシッコの量と回数が増える多尿です。その結果、いつも脱水していましたし、病院で輸液しても夜中に全てオシッコで出てしまって、翌朝には脱水でげっそりしている状態でした。
今見てもツラい脱水状態の長男猫
愛猫を突然に亡くすのはツラい経験でした。その分、次男猫の介護には腹を括って取り組みました。
次男猫は闘病を頑張ってくれましたが、最終的にはオシッコがほとんど出なくなることでの尿毒症になって亡くなりました。多尿も飼い主泣かせですが、オシッコがほとんど出ない乏尿には途方に暮れました。これなら多尿の方がよっぽど精神的には良いというものですよ…
若猫は手がかからない
猫たちがシニア期に入ってからは、何かとひと手間増え、闘病記に入ってからは更に手がかかるようになるのですが、そういう生活を何年か送ってきたせいか、姫ちゃんとの暮らしは本当に手がかからないのです。
黙ってても食べてくれる
高齢になると若い頃のように食べなくなりすし、慢性腎臓病が悪くなると更に食べなくなりました。あまりの食べなさに、強制給餌も行いました。しかし、若猫は放っておいてもしっかり食べてくれます。クリスピーキッスのように大粒のカリカリもバクバク食べます。
オシッコの回数が少ない
慢性腎臓病になるととにかくオシッコが増えます。次男猫も末期になると3〜4時間に1回のペースでオシッコをしていましたが、姫ちゃんのオシッコは1日2回で、猫砂のオシッコ玉も小さいです。こんなに少なくて大丈夫なんだっけ?と心配になるほど。
ウンチはほぼ毎日
猫ちゃんも高齢になると筋肉が落ちることもありますし、慢性腎臓病になると脱水しやすいことからどうしても便秘がちになります。3日ほどもウンチが出ないと、いきみゲロを起こしやすくなることからハラハラしたものですが、姫ちゃんはほぼ毎日しっかり出します。ただ、ちょっと水分が少ないな…
吐かない
三兄妹は若いころからそれなりに毛玉を吐いてたと思うのですが、姫ちゃんは我が家に来て、まだ1度も吐いてないです…吐かない方が良いに決まってますので、ありがたいのですが、毛玉は排出されてるのかな…次の換毛期まで様子見です。
いつかはやってくる高齢期
亡くなった我が家の三兄妹だって、手のかからない時期は10年以上ありましたし、手がかかるようになったのは数年、重介護になったのは数ヶ月程度だと思います。ただ、どうしても要介護期の記憶が濃厚過ぎるというだけで。
姫ちゃんにはこれから何年も成猫期を謳歌してもらいたいのですが、いつかはシニア猫になるでしょう。
ただ、次こそは漫然とシニア猫生活へと移行するのではなく、早め早めに対応したいと思っています。オシッコやウンチ、食餌の量には注意を払い、年齢に合わせて、タンパク質やミネラルの多い食事は早めにシニア食へと移行したいと思います。
考えてみれば、三兄妹と暮らし始めた20年前と比べて、キャットフード事情も動物医療技術も格段に上がっています。猫が高齢になると如何ともし難い慢性腎臓病も、ひょっとするとひょっとするかもしれません。以前にも弊ブログで紹介した東京大学の宮崎徹教授。
AIMは、おクスリよりも先に、フードとして世に出るそうです!
腎臓病の治療薬は現在も研究開発に尽力している最中ですが、まずはネコ用のドライフード「AIM30」が、3月1日(予定)にマルカンから発売になることをお知らせします!
— Toru Miyazaki/宮崎徹 (@Toru51557911) December 29, 2021
サンライズのマルカンさんから、ということなので療法食ではなく、市販食のようですが、楽しみです。
マルカンさんのドライフードはこんな感じ。水素とアガリクスかあ…買って試してみるか。
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