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【猫】AIM開発促進へ寄付金が一億円を突破!

1 猫
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軽々と突破した1億円の壁

先日、弊ブログでも紹介した東京大学の宮崎徹教授が研究しているAIM(エーアイエム)の寄付金の件ですが…

なんと、早々に1億円を突破してしまいました。

19日夕までに約9900件の寄付があり、総額は1億2370万円に達した。東大の担当者は「史上最速のペース。猫への深い愛情を感じた」と驚いている。

出典 : 読売新聞 「東大の担当者もびっくり、猫の治療薬開発に寄付殺到…総額1億2千万円突破

11日のネットニュースから19日までということなので、10日も経たずして1億2千万円を超える寄付が集まったということになります。ざっくり1万件の寄付とすると、1件あたり1万2千円を超える単価になるので、個人の寄付単価とすると、かなりの高単価なのではないでしょうか。私は大した金額を寄付出来ませんでしたが、個人でもかなりの金額を寄付した方が少なからずいらっしゃるようです。

猫バカたちの猫さんに対する情熱・愛情・パワー、侮るべからずですね。

東大基金の機転の良さ

しかし、今回の件でキラリと光るのは、キチンと受け皿になるサイトを用意して、寄付への敷居を低くした東大基金のスタッフさんの機転の良さ

ネットニュースを見て、「どうすればいいの」「クラウドファンディングか」という声が出た段階で、専用のサイトが速攻で立ち上がったことで、ネットニュースを読んだ方の熱い気持ちがそのまま、寄付サイトへの流入につながったのではないかと思います。宮崎教授のコメントが定期的に上がったのも良かったです。

東大基金、相当なキレ者が仕切っているんじゃないかと想像します。メディアミックスで仕掛けたのか…な?

東大基金はサイトもよく出来ている

今回の寄付をやってみて感じたのが、東京大学基金の出来の良さです。秀逸です。

ふんふんと読み進めながらポチポチして、「え、これで終わったの?」という感じで寄付が終わりましたので、これは見事だなと内心で舌を巻いておりました。出来の良いECサイトのような印象です。また、寄付をした方の応援コメントが公開される「ADD YOUR NAME」も良いと思います。コメントに共感した人が、「じゃあ私も」と思えて、寄付の輪が広がりやすいです。雰囲気がカジュアルで、SNSチックですね。

プロジェクト単位で寄付が出来るというのもなかなかに画期的なのではないでしょうか。各プロジェクトも進捗報告がなされていたりと、寄付する側の興味にフォーカスが当てられているような気がして好感が持てました。

ちなみに、東大動物病院に寄付をした方限定(10万円以上?)で、オリジナルグッズが貰えて医療センター内の見学ツアーもあるそうです。頑張ってるな…

ちなみに、自分の母校の寄付サイトも検索して見てきたのですが…

旧態依然としてて全然アカンかった…です。

OBですら面倒くさく思えるし、寄付金が何に使われるかがぼんやりしてました…というか、ほとんど一任して寄付ってヤツ。いやまあこれまでに母校に寄付したことは一度も無いんですけどね。また、東京大学の次に位置する最高学府の一校であろう京都大学基金のサイトも見てきたのですが、権威主義のニオイがして敷居が高いと感じました。

いずれも寄付を受ける側の立場が前面に出ていて、権威をありがたがる前提で作られてる感があり、寄付する側のストレスが少ない導線や構成になっていないように感じられました。銘板に名前を刻印するとか、感謝状を送るとか…そういうんじゃないんだよなあ。(これは貧乏人の感覚で、セレブや法人だと違うのかもしれませんが)

日本で一番、補助金が多い東京大学ですらこれだけ寄付金集めに頑張っているので、その他の教育機関も寄付を集める方法についてもっと考えた方がいいんじゃないかと思っちゃったりしました。

基金の事務局さんとしては、小口の寄付は処理が面倒くさいとは思うのですが…それはまた別の話。

猫バカの一人として誇らしい

個人的には、ウチの猫たちにAIM製剤は間に合いませんでした。そのことは残念なのですが、東京大学基金史上、最速のペースで寄付が集まっていることについて、日本中の(外国人の方もいらっしゃいました)猫バカさんたちが、その力を見せつけてくれたわけで…このことに関して、猫バカ(自称)の一人として、誇らしい!

なにより、猫バカとしては自分の猫が可愛いのは当然として、「猫という生き物に対する愛情」が見受けられて、素晴らしく、嬉しいことだなあと思ってます。

AIM製剤については、まだ開発途上の研究だけに過度な期待は厳禁ですが、いつかの日か、猫の腎不全に対する画期的な治療方法や薬剤が出来たときにこの寄付のことを思い出したいと思います。「昔、猫は腎不全のせいで平均寿命は15年しか無かったんだよ」という時代になればいいなあ…ちなみに、1980年ごろの猫の平均死亡年齢はたったの3歳だったんですよ。

私の場合、一緒に暮らしていた三兄妹ともに慢性腎不全で闘病しましたし、いずれもが慢性腎不全を原因として亡くしていますので、猫が慢性腎不全にならない世界が一日でも早く来ることを願って止みません。

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