安楽死についての獣医師さんのブログ
オーストラリアで獣医師として活躍されている「てりやき🇦🇺豪州獣医」さんのブログ。この記事は、猫飼いの皆さんはぜひお読みになって欲しい。
動物病院で暮らしているEnya(エンヤ)ちゃん。気ままに病院で暮らしていた時の姿は本当に微笑ましいのですが、病気が進行していく様子を淡々と描写されているのが読んでいてツラい。
安楽死の日の描写も淡々と続きます。しかし、冷淡ではないことがよく伝わってきます。外国人はこういうところはドライなのかと思っていましたが、当日は休暇だったり分院勤務のスタッフさんが次々とお別れの挨拶にやってくる姿は印象的。
そして処置の描写も相変わらず淡々と。それでいて、悲しさはしっかり伝わってきます。感情的ではないものの、感情を揺さぶられる文体。目の前の事象を客観と主観を行ったり来たりしながら折り合いをつけられているからでしょうか。説得力が違う。見習いたいところ…

てりやき先生は以前にも安楽死についてブログをまとめられています。

「殺処分」と「安楽死」の違いなどがにんげん視点でまとめられていてこちらも必読です。
ですが、こうした考察をされて数多くの動物を看取っていたてりやき先生でも、その日は本当にお辛かったようです。
自分の場合はどうだったか
我が家ですでに旅立った三兄妹の場合、長女猫と長男猫は状況はあまり良くは無かったものの、長女猫は亡くなる日の朝は私の布団に自力で潜り込んできて朝まで一緒に寝ていましたし、長男猫は数時間前までカリカリを自分で食べていました。調子は悪かったものの、亡くなるその日まで目力はありましたし、安楽死の選択は無かったかも。

最期の一枚が食事シーンとは食いしん坊の彼らしい…
次男猫は、兄妹より1年以上長生きしましたが、慢性腎臓病の影響かてんかんのような発作を何度も起こしたり、脳に何かあってか四肢が麻痺して寝たきりになったり斜頸が出たりもしました。
そういう時に安楽死は脳裏をよぎったこともありましたが、彼の場合は不死鳥のように回復してきました。結果として、安楽死を選択しなくて良かったように思います。
ただ、次男猫は亡くなる数日前からゴハンを食べなくなり、態度や表情から明らかにフェーズが変わったことが伝わってきました。なんか諦めたというか…恐らくは慢性腎臓病のせいで、てりやき先生の言う「二日酔いで吐き続けるような」状態だったと思うのですが、それでも家の中のお気に入りの場所を自分の足で巡回したり、夜は布団で一緒に寝たがったりしていたので、結果としては正しかったのかなーと思ったり。
三兄妹とも、末期はそれなりに苦痛が伴っていたとは思うのです。どこかのタイミングで安楽死を選択していたら苦痛からは解放できたかもしれないとは思います。ただ、個人的には選択しなくて良かったかな…苦痛からは解放されたかもしれませんが、その後、ずっと心の中でぐるぐる回っていたと思うので。
個人的には「痛み」が重要
三兄妹とも、慢性腎臓病でBUNもCreも高かったので、気持ち悪さというのは続いていたと思います。それでも輸液をするとゴハンを食べられていましたし、関節痛もあったと思いますが、歩けていました。顔つきも次男猫の最期の数日間を除いて目力がありました。
三兄妹に共通しているのは「痛がらなかった」ということと、制限がありながらも「日常生活が過ごせていた」ということ、そして「顔つきがちゃんとしていた」ということ。それがが揃っていたので安楽死の選択はしなかったんだと思います。
ただ、私個人的には痛みに弱いのです。どこか痛いと本当にダメです。拷問されたら秘密なんて守れません…

なので愛猫が痛がっているのも耐えられません。愛猫に痛みが間断なく襲う状況で改善の見込みがない状態であれば、迷うことなく安楽死を選ぶと思います、自分だってそうだから。
私は安楽死を選択した飼い主さん、選択しなかった飼い主さんを批判したりするつもりは全くありません。愛猫と寄り添い、看取ろうとする飼い主さんの選択は常に正しいと思っていますので。
にんげんだって選択する時代が来るかも
にんげんの安楽死を認めている国はいくつかありますが、有名なのはスイスで外国人でも手続き次第では可能だとか。
しかしながら、日本は医療の進歩もあって超高齢社会に突入しています。ここんとこ、私自身も病院に掛かる機会が増えていますが、年を取ると病院に掛かることが増えることを実感しています。これまでのような健康保険医療がそう長くは続かないと思っています。保険医療費という社会リソースは無限ではないのですから…
個人的には本人の意思が確かであれば、安楽死はあっても良いと思いますし、私自身も選択する機会があることを希望します。自分自身で旅立ちの準備が出来る方がいい!
過労死や孤独死よりも尊厳死の方がいいに決まってます…

茶トラーズを看取って思ったのは「突然死」は逝く方も困るでしょうが、残される方も困る…にんげんも猫さんも「終活」が出来る状態が望ましい…。「死」については、考えておいて損は無いと思います。
その時までにまずは家を片付けなきゃ…



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