みんな特別だけど、それでも特別なのがいる
猫友さんたちとそれぞれの猫ちゃんの関係は見ていても楽しいもの。猫飼いの方はご存知でしょうけど、猫ちゃんにはそれぞれ個性があります。ウチの三兄妹、乳飲み子時代から、同じものを食べて同じ環境で育てても、それぞれ性格が全く違いました。おかげで、楽しい猫ライフを送ってきました。
「自分の飼い猫は特別」なんですけど、それでも「コイツだけは別格」というのもあるような気がします。私の場合は、長男猫は特別な猫の中でもさらに別格なのです。長女猫にも、今居る次男猫にも大変申し訳ないのですが、アイツはちょっと違うのです。
かつて、ある書籍の見開きになったことも!
兄妹猫のオピニオンリーダー
彼は、公園で保護を求めて一番大きい声で鳴き叫んでいましたが、彼のその大声が無ければ我々は出会うこともなかったのです。あの時の必死のハイトーンボイスは今でも忘れられません。
チビの時代から、兄妹の中で何をするのも一番でした。一番良く食べ、一番早く成長し、去勢避妊手術も一番最初。ミルクを飲む早さも、自分でオシッコやウンチをするようになったのも、壁をよじ登って脱走するのも、おもちゃでじゃれたのも、全て彼が一番最初。率先して長男猫が何事も行い(イタズラも含めて!)、私に褒められたり怒られたり。なので、彼を見て弟妹はそれを真似て成長していきました。何故か性格は分かれていきましたが、弟妹が彼に一目を置いていたのは間違いありません。
何より、身体付きが大きかったですからね。チビ時代から手が大きい猫でしたが、成猫になるととにかく太い筋肉をまとい、その周りにしっかり脂肪がついてましたから…力も強かったのです。
見事などえんどえん…
おバカなんだけど機微を汲み取れる
弊ブログにもよく登場する長男猫。控えめに言っても天然系のおバカさん。クレバーな次男猫、唯我独尊な長女猫に比べても、明らかにちょっとオツムが足りない肉体系。頭の中には脳みそではなくて筋肉が詰まっていたのかもしれません。
妙にパンを食べたがりました。飼い主に似て炭水化物好き。
しかし、彼の凄いところは人の気持ちが読み取れるところです。私が嬉しい時はなぜか一緒に喜んでくれ、こちらが凹んで居る時は黙ってじっと一緒に居てくれるという、超デキるオトコ。弟妹猫に比べて、心理的距離感が非常に近い猫でした。体調を崩して吐きまくり、ヨロヨロするほど体調が悪い時に、私が「大丈夫?」と聞くと、相当にシンドいであろう状態にも関わらず、私に眼をあわせたまま尻尾をゆっくりと立てて「心配すんな」と返事をしてくれました。アレは泣いたなあ…
とにかく人に愛された長男猫
今も次男猫がカッコいいと言ってくれる方もいらっしゃいますし、長女猫を「姫」と呼んで下さる猫友さんもいらっしゃいますが、とにかく長男猫は人から愛されました。彼のおかげで私に猫友さんが増えたと言っても過言ではないかもしれません。
彼に会いたさに猫友さんが家に何人もいらしてくれましたが、彼はしっかり接待も出来ました。彼はいわゆる捨て猫(そういう自覚は無いかもしれません)でしたが、人間が大好きだったんでしょうね。お客さんが帰ったあと、玄関でじーっと待っている姿が何とも…
相手から愛されるには、先に相手を愛する必要があると教えられたような気がします。(ただそれが実践できるかどうかはまた別問題ですが)
大事なことは猫から教わるのです。
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