朝早くからパトロール
我が家の猫は朝が早いです。
夏場は朝日が出るころから、冬場でもまだ暗さが残る時間から活動しているようです。今朝も目覚まし時計が鳴りだす前からカリカリを噛む音や、盛大にぴちゃぴちゃと水を飲む音が聞こえてきました。私は暖かい布団から出る気になりませんでしたが、老猫飼いとしては、ゴハンを食べる音や水を飲んでる音は何とも安心するものです。
最近は風呂場や洗面所のパトロールもお気に入りのようで、「なうなう」と言いながらウロウロ。宅内は異常ナシか?
今朝も、朝のルーティンを終え、私が活動し始めたのを確認したあと、そそくさと寝床のブランケットに潜って寝てしまいました。
兄妹猫が存命で、病気がひどくなかった時は、枕元にやってきては寝ている私の顔をビンタしたり(娘猫は爪を出して猫パンチしたり、鼻の穴に爪をひっかけたりしてました!)、頭皮にかみついたりとやりたい放題やってくれていました。あの時は迷惑に思ったものですが、今となっては懐かしい限りです。
猫は薄明薄暮性動物
猫は夜行性と言われていますが、厳密には薄明薄暮性動物なのだそうです。
夜には強そうだし、夜に猫の会議が行われているイメージもありますが、肉食動物である猫は基本的には捕食者であり、餌となるネズミや鳥などの小動物の活動が最も活発になる明け方や夕暮れ時など薄暗い時間帯に活発になるようです。
なので、その餌となる生き物が居ない昼間はぐーぐー寝るというのも野生の名残のようです。朝夕の狩りに備えて昼間はエネルギーを温存するのは理にかなっているとは思うのですが、人間用のソファの上で、フリースの毛布やブランケットを被ってぐーすか寝ている姿は野生とは程遠い…(笑)。
ただまあ我が家の猫はネズミなどは見たことも無く、よって小動物を狩ったことも一度もありませんがね。せいぜい、ベランダに弱って落ちてきたセミをよってたかって虐めたことくらいでしょうか。たぶん、生まれてこのかた、捕食ということはしたことが無いはず。
我が家の猫も観察していると、昼間はトイレに行ったりカリカリを摘まんだりはしていますが、メインに動き出すのは夕方からのようです。確かに、ウンチをするのも朝夕が多いな…
「夜行性というより薄明薄暮性」というのは個人的には非常に納得できます。
夜鳴きは痴呆の可能性も
縄張り争いや盛りのついた状態を除いて、基本的に猫同士で「にゃー」と言ってコミュニケーションをとることは少なく、人間に対してにゃーにゃー言うのは甘えたり何かをねだるために学習した習性だといいます。
ということは、家猫が鳴くというのは、何かの理由があるということになります。ちょっと我が家で気になっているのが、ウチの猫が高齢になってからよく鳴くということです。朝方、私がまだ寝ている時間もよく鳴いています。眼や耳が弱っているのか、どこか関節の痛みがあるのかもしれません。ひどい夜鳴きや意味なく鳴き続けるのは痴呆の可能性もあるといいます。
高齢猫が認知症になると、わけもなく興奮したり、昼夜の区別がつかなくなったりするようなのですが、今のところ、そこまでではないようです。構うと泣き止むので、何か不安があるのかな…
猫友さんが言うには、虹の橋の兄妹が来ているのではないかと(笑)。そうだったら会ってみたいものです。
下僕に挨拶しに来てくれてもいいんだぞ
夜にくっついてくる理由
夜になると、やけに猫がくっついてくるのも野生の名残なんだそうです(笑)。
もともと単独行動をする猫ですが、信頼のおける母猫やきょうだい猫には、心を許していたようです。その名残から、飼い猫も体温調節のために、飼い主さんや同居猫に密着するのだとか。 https://news.yahoo.co.jp/articles/e58ccdff7993bbe6b619dbfeada99c81837dbce4
野性味など全くない我が家の猫。しかも18歳という外猫だと考えられない年齢まで頑張ってくれていますが、朝夕に異常なーしと叫びながらパトロールするのも、夜にちょっと身体の一部をくっつけてぐーぐー寝るのも、野生の名残というとちょっと不思議な気持ちになります。
猫は獣である
ただ、よくよく考えてみると、あの鋭い牙や爪は狩猟に使うために装備されている野生そのものなんですよねー。可愛く「にゃん♪」とか言ってるから忘れちゃいますけど、なんだかんだ言っても猫科の獣ですから。人間がマジに素手で喧嘩しても流血は避けられませんからね…(笑)。
そんな爪や牙を滅多に使うことなく(投薬時や爪切り時には行使されることもある)、人間とともに暮らしてくれる猫は、やっぱりコンパニオンアニマルとしてふさわしいのです。
明日の早朝もきっと野生の血が騒いで自宅をパトロールしてくれるでしょう。
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