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【猫】腎不全+高齢猫のおトイレ事情

cat_Piss 1 猫
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猫のトイレシーンは愛らしい

昨日、ツイッターで、とあるトラ猫ちゃんが、トイレで用を済ませた後、しゃかしゃかせっせと砂をかけている動画を見てホッコリしました(笑)。後述しますが、我が家ではしゃかしゃかシーンが見られなくなっていますので…猫ちゃんのトイレシーンは猫バカからすればそれが我が子でなくても可愛いものです。

ウンコ2

摂食や飲水と同じく、排泄も重要な日常です。そこから分かることもたくさんあります。腎不全や老猫のおトイレに悩む方のご参考になればと思います。

快食快便快眠だった我が家が…

我が家の三兄妹猫は、トイレを躾けることもなく、自然にトイレをすることが出来ました。保護したての時は、排便排尿の補助はしましたが、それ以降は全く必要なし。ごくごくたまに、娘猫が柔らかいものの上で粗相をすることがあった程度。しかし健康な猫のオシッコってクサイんですよねえ…濃いがゆえに。今はそれさえも懐かしいですが。腎不全のオシッコは悲しいことに臭くないのです…

ただ、3人という多頭飼いでしたので、帰宅してトイレ掃除をする時は、誰のブツかは分からないことがほとんどで、大きいのはあいつ、小さいのはあいつのかな?という程度。我が家の場合、ウンチだけは、それぞれの特長があったので把握していたのですが、摂食量や飲水量、オシッコについては個体ごとに把握できていませんでした。

慢性の腎臓病になると、多飲多尿になってきますが、急性の病気と違って日々少しずつ尿量が増えていくので、飼い主としても気づきにくいところがあります。今になってよくよく思い出してみれば、腎臓病の初期には、猫砂のオシッコ玉は昔に比べて大きくなっていました。しかし、誰のオシッコが大きくなっていたのかは分かりませんでした…これは今となっては不覚に思うところ。

8~10歳以上のシニア期になったら、オシッコの量は以前よりも十分に気にかけてあげてください。慢性腎不全は不可逆的に進行するので治すことは出来ませんが、今なら腎臓に直接作用する薬もあるので、以前よりも進行を遅くすることは容易になっています。

ラプロスは効くクスリですが、お高いです…月に1万円くらいはかかるかな。ただ、代替が無いおクスリなんですよ…。

腎不全が進行すると尿量は加速
血液検査で腎不全が進行していると分かるころにはオシッコの量は相当に増えます。猫砂を厚く敷いていても、オシッコ玉がトイレの底にくっつくような状態になってきます。我が家で使っていたのは鉱物系の猫砂で、固く固まるのはメリットなんですが、時間が経つと掃除が面倒なくらいに固い…底に固着した猫砂のせいで、我が家では何本か猫砂スコップが折れました。
若いころ以上に猫砂は厚く敷いてあげましょう
また、猫トイレを洗ったあと、クルマ用のワックスを猫トイレの底に塗って乾いてから猫砂を敷くと、オシッコ玉がくっつきにくくなります。猫足にワックスが触れると良くは無いでしょうし、多少ワックス臭もしますので、気にならない方のみお試しください。ただ、この方法でオシッコ玉の固着はかなり緩和できます。
悲しいかな、腎不全が進行すると、尿量は増える一方です。むしろ、腎不全が判明してから、尿量が少なくなってくるのは脱水が進行していたり、尿毒症が起きるリスクが高まっています。尿が多いより、尿が出ない(少ない)方が直ちに危険です。
腎不全が末期になってくると、前日の夜に輸液した水分が翌日の朝にはほとんどオシッコに出ていってたりします。こうなると毎日のように輸液せざるを得なくなるのですが、体内に水分をとどめる方法は残念ながらありません。経口補水は、輸液に比べて出ていくのも早いので、点滴による輸液をおススメします。そのためにも自宅輸液は出来た方が良いと思います。
点滴猫

異常行動?

ウチの次男、ある時からトイレに入ると猫砂を舐めるようになりました…兄妹が居なくなったストレスなのか、老化による認知症による異常行動なのか、はたまた口が寂しいのか…いずれにせよ、猫砂を口にするのは、衛生的にもよろしくありませんし、胃腸にも決して良いことではないため、我が家からは猫砂を全て撤去し、ペットシーツのトイレのみ設置となりました。
ユニ・チャームのデオトイレを、デオサンド無しでシーツのみというのがオシッコ用のメイントイレになっています。これだと猫の手足がオシッコに塗れたシーツに触れないのでなかなか良いです。

猫砂を撤去してからは、食事台のかさ上げに使っていたレンガをよく舐めています。血液検査では、血中ミネラルには異常ありませんのでミネラル不足とかではないと思うのですが…ご存じの方、いらっしゃったら教えてください。

脱水からくる便秘

腎不全になると脱水してきますが、身体が腸にあるウンチからも水分を奪っていくので、どうしても便秘がちになります。出てくるウンチも水分のないカチカチのウンチです。以前は蛇かツチノコかと見まがわんばかりの文字通り「大便」をしていた我が家のオスたちも、鹿の糞のようなコロコロしたものを、相当に苦労してひりだすようになりました。やはり出にくいので相当にいきみますので、いきみゲロも増えます。嘔吐はせっかく飲んだ水分も出ていってしまうので困るのです。脱水が無ければウンチもキレイに出るのですが、ウンチが出ないがゆえに脱水が加速してしまうのです。ジレンマです。

かつ、トイレでいきんで出ないのが、その後に急に催してくることもあるようで、二回目以降はかならずしもトイレでないところでいきむことが増えました。起床時や帰宅時、家の中のあちこちにウンチが落ちていることも…。落ちてるウンチは結構固いので、そのままトイレットペーパーでつまんで捨てられますが、最初のころは結構ショックでした。

こういう時は「出ないより出たほうがいい」という呪文が自分を慰めるパワーワードになります。いきんでるときに抱っこしてトイレに連れて行って出なくなったら可哀そう…もういきんでそこで出るなら出しちゃってもらってます。多少、床が汚れようがニオイがしようが出してもらいます。むしろ、いきみゲロをされる方が被害が大きいかと。

ただ、こういう時は、かなり脱水が進んでいると思います。通院の頻度を上げるとか、自宅で輸液するなどをご検討ください。この地雷ウンチ、我が家では、自宅輸液を始めてからはほぼなくなりました

ネコババ中。若いころは地雷ウンチも許せなかったのにねえ…

トイレエラーは体調不良の証

一時は、オシッコもウンチも無法状態だった我が家も、自宅輸液で安定していることもあり、トイレエラーはほぼなくなりました。あの連続したトイレエラーは、認知症やボケではなく、体調不良によるものだったということになります。(腎不全による脱水による軽度の尿毒症だったかも…)
本来、猫はキレイ好きですし、トイレについてもきっちりとルールを守れる生き物です。我が家も15年近くは何事もなくそうやってきました。
ただ、今になって思えば、オシッコ玉が大きくなっていたとか、ウンチが固くなってきた便秘がちになってきた等、病気の進行を示すサインが出ていました。その時に気付いていれば、打ち手はほかにあったかもしれません。病気の進行はともかく、QOL(生活の質)はもう少し高く維持できていたかも…と思うことがあります。
慢性病だと進行にはなかなか気づきません。ただ、上記のようなことが病気のサインであることもありますので、ちょっと気に留めておいていただけると猫ちゃんにとって良いことになるかと思います。

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