高齢猫は身支度が雑になる
我が家は三兄妹で長く暮らしていたこともあり、兄妹はいつも身なりがキチンとしていました。猫団子になっていると自分だけでなく兄妹間でも毛づくろいをしていたため、いつも毛並みはピカピカ!おかげで、家の中でも動物臭というものはほとんど記憶にありません(慣れて気づかなくなっていただけかもしれませんが)。
しかし、兄妹猫が居なくなり、19歳ちかい我が家の老猫は、たまに前脚や、ウンチをした後などは舐めているものの、毛づくろいをしているシーンをほとんど見かけなくなりました。
昔は身綺麗にしていたんですけどねえ…
歩く姿もぎくしゃくしていますし、たぶん、関節のどこかにトラブルがあるのではないかと思いますが、人間と同様、老化のひとつで関節痛があるのではないかと思われます。一時は関節用サプリメントでかなり改善したんですが、現状では進行を止められないです。
寝たきりになると汚れる
長女猫や長男猫が寝たきりになった時は、自身の毛づくろいはほとんどしていなかったと思います。寝たきりになった長女猫の毛づくろいは、長男猫や次男猫が時々やってくれていましたが、その後は長男猫も寝たきりになってしまい、いかんともしがたい状況になりました。
老老介護状態だった我が家。長女猫の後ろ足や尻尾を洗った後に長男猫がサポートしてくれました。
寝たきりになってしまうと、どうしてもオシッコやウンチが身体に付着していまいます(オムツも吸収キャパを超えれば同じこと)。また、強制給餌をすると、食べ残しや吐き戻しが口まわりや喉元の毛などに付着してしまうことも多々。
これらが時間が経つとそれらが酸化して皮膚への刺激物質になってしまい、そこがハゲてしまいました…これは飼い主にとっては地味ーにダメージになります…口回りはせっせと拭き取ったり、汚れてしまった下半身をぬるま湯で洗ったりしていたのですが、十分ではなかったようです。今になって思えば、本当に可哀そうなことをしました…
この介護を通して、猫は毛づくろいをすることで身体を清潔に、かつ健全に保てている、と実感しました。健康な時の猫では当たり前すぎて考えられないことなんですけどね。
毛づくろいを忘れた高齢猫に
我が家においては、次男猫がちょいちょい寝小便をやらかすことがあり、またペットシーツの上でオシッコをするとどうしても後ろ足にオシッコがついてしまうため、そこはかとなく漂うオシッコ臭が気になるようになりました。どうしても後ろ足まわりがね…臭いのです。
我が家では猫にシャンプーすることは滅多にありませんでしたが、歳を取ってからは身体を濡らすことは体温を奪うことになりかねず、猫にとって相当に負担になると思います。
濡れた毛が乾く際の気化熱は、汗をかかない猫にとっては強烈すぎる放熱になりそうです。
お湯を堅絞りしたタオルで全身を拭いたりしてはいたんですけどね…なかなか、こびりついた汚れは取れないものです。
そこで、猫用の水の要らないシャンプーを買ってみました。
こちらの商品、出てくるのは、泡です。泡は液だれしないので、使いやすいです。
布につけてもいいですし、毛に馴染ませても良いと思います。ウチは主に後ろ足の洗浄が目的なのでがっつりと泡を付けて柔らかいブラシなどで馴染ませます。
しっかり乾いた布で拭き取ったあと、コームやブラシで仕上げてください。
洗いあがりというか、拭き取って乾くと毛がさらさらになります。次男猫の足裏も、べたっと寝ていた毛が、これをやることで、毛並みがしっとり、かつふっくらしてきていました。
微香性でちょっと香りがするのは気になりますが、シャンプーしたところとしていないところを嗅ぎ分けることが出来ますので、多少はニオイがあった方が飼い主にとってはいいかもしれません。本猫は、ニオイについては特に気にしてません。人間にとっては、まあさほど悪くない香りです。
製造元のライオンさんが、動画で使い方を紹介していますので、ご参考までに。
介護期には必要!
身体が弱っている老猫を、じゃぶじゃぶ洗うのに比べれば心身への負荷はかなり減ると思います。介護期になると、どうしてもシモのものが身体についてしまいますので、被毛の清潔さを保つためにも、毛づくろいが減ってしまった高齢猫に対しては、何らかの「洗浄」が必要になると思います。また機会が減ったとはいえ、舐めとる可能性がありますから、やはりペット専用製品を使う方が安心です。
これ、お腹を下しやすい猫ちゃんにも、お尻まわりの洗浄に使えると思います。また、我が家は短毛の雑種ですが、長毛種の猫ちゃんにはもっと必要じゃないかなー。
ゴメンね、キミの時にもっとこういうのを使ってあげたら良かったと思うよ…(涙
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