記事内に広告が含まれることがあります。

【猫】猫は自らの死をもってあなたの心に猫型の穴を開ける

1 猫
この記事は約6分で読めます。

子供が生まれたら犬を飼いなさい

犬や猫に関する詩やコンテンツは事欠きません。

犬の十戒」は有名ですが、「子供が生まれたら犬を飼いなさい」という英国のことわざも有名です。

子供が生まれたら犬を飼いなさい。

子供が赤ん坊の時、子供の良き守り手となるでしょう。

子供が幼年期の時、子供の良き遊び相手となるでしょう。

子供が少年期の時、子供の良き理解者となるでしょう。

そして子供が青年になった時、自らの死をもって子供に命の尊さを教えるでしょう。

猫と違って、犬は群れの中で自らの役割を全うしようとする生き物です。子どもがいるご家庭では、犬はきっと子どもの「守り手」となり、「遊び相手」となるなど人生の伴走者として傍にいてくれる存在になると思います。

私が生まれ育った環境には犬は居ませんでした…三兄弟だったのでそれどころじゃなかったのだろうと思いますが。

母自身は犬を飼っていたことがあるそうです。犬を亡くした時の悲しみの大きさゆえに、その後は一度も犬猫を飼おうとしませんでした。

子供が生まれなければ猫を飼いなさい

「犬の十戒」に対応するように「猫の十戒」もあります。猫の十戒は日本で生まれたものですが、猫さんらしく秀逸!

そして、「子供が生まれたら犬を飼いなさい」に対応する「子供が生まれなければ猫を飼いなさい」というのもあります。子どもの有り無しで犬猫を選ぶなんて!という野暮はこの際置いてといて。

猫が赤ん坊の時、あなたは猫の良きしもべとなるでしょう。

猫が幼年期の時、あなたは猫の良きしもべであるでしょう。

猫が少年期の時、あなたは猫の良きしもべでいるでしょう。

猫がおとなになった時、あなたはやはり猫の良きしもべのままでしょう。

そしていつかその時、猫は自らの死をもってあなたの心に猫型の穴を開けるでしょう

その穴を埋めるには、また猫を飼うしかありません。

この「猫型の穴」、先代の三兄妹を看取るまではなんとなくのイメージしかありませんでした。

しかし、この猫型の穴ってありますね。

しかも、いやらしいことに、それぞれの猫の型をした穴が開くので塞がらないのです…

穴はふとした拍子に出現する

いつ買ったか思い出せないくらい前にダイソーで買った段ボールと不織布で出来た500円(税別)スツール。

これがなかなかに優れものでして、耐荷重量60キロなので女性はもちろん男性でもちょっと腰掛けるくらいは全然OKで、ソファ前にオットマンとして使ったりするのは余裕です。

このスツールのクッションに不織布カバーがついた蓋部分が、長男猫にとっては最高の爪研ぎだったようでしょっちゅうバリバリしてました。あて布などでせっせと補修しましたが、その後も長女猫がこの上でゲローっとしたり、次男猫がジョジョ〜っと粗相したり…その後も使用には問題無かったのでなんとなく使っておりましたが、とうとう蓋部分が傷んできて閉まらなくなってしまったので二代目にチェンジしました。

しかし、引退するスツールを畳んでいると、長男猫がバリバリしてる姿が目に浮かんできてフラッシュバックのように切ない気持ちが襲ってきました。

今、我が家には姫ちゃんが居ますし、普段はこの穴を意識することはないのですが、時々この厄介なフラッシュバックが襲ってきます。

結局のところ代わりは居ない

当たり前のことではありますが、亡くなった愛猫の代わりは誰でもなり得ません。

我が家の事情で言えば、長男猫に似た外見で長女猫に似た性格の姫ちゃんですが、それぞれの穴を塞ぐことは出来ません、当然ながら。

ただ、姫ちゃんの存在で、この穴を意識することは殆ど無くなりました。先代三兄妹の猫を懐かしく思い出せるのは姫ちゃんのおかげだと思います。

気づかないようにはしてくれていますが、たまに古傷のように痛むのは仕方ないのですね。

そして、この先、姫ちゃんが逝ってしまったら凄く大きな猫型の穴が開くのでしょう。その日を思うと今から怖い…

姫ちゃんは不老不死だから心配無用!

 

コメント

  1. 猫乃三時 より:

    以前、私は猫型の穴ではなく猫型の幸せだと呟いたことがあります。
    今でもそう思ってますが、結局のところ凸でも凹でも懐かしさや淋しさや嬉しさは同じなんだな、と最近気付いた次第であります。はいw

    • たけ たけ より:

      猫乃三時さん、こんにちは。

      先日、ふとしたきっかけで三兄妹ロスのフラッシュバックが襲ってきまして、「穴」と書きました。
      ウチには姫ちゃんが居ながらコレなので、兄さんなんかは大丈夫かなと心配になりました。
      このご時世、受け身ではなかなか猫運には恵まれないかもしれません。

      ただ、譲渡会でお迎えした直後に街中で出会ったりしそうですがw。

  2. アール より:

    猫たちは、猫の形の幸せを残して、猫の形の穴を空けて旅立ったような気がします。
    そして猫を看取ることで、「子供が生まれたら犬を飼いなさい」のワンちゃんのように、命について私に教えてくれました。
    猫は最後の最後まで生きようとしていました。
    弱っていく様子を見ているのがつらくて、人間の方が先に挫けていたのに、猫のあの強さはどこから来ていたのか、今でもずっと考え続けています。

    最近はNNNから派遣される猫さんに出会うために、公園や路地裏などアヤシイ場所をチェックして歩いているのですが、保護ボランティアさんのお陰か、最近は本当に外猫さんを見かけなくなりましたね。

  3. たけ たけ より:

    アールさん、こんにちは。

    ほんと、ほんとにおっしゃる通りです!
    猫を看取る過程において、命について、また生き様について教えられました。
    あの当然のように生きることに迷いがない姿は見習わなければ…と考えさせられました。

    最近は保護ボランティアさんのおかげでアヤシイ場所でも猫さんを見かけませんね。
    NNNさんも最近は一般人よりもボランティアさんを優先しているのかもしれません。
    ウチの近所も数年前は普通に外猫さんは居たんですけどね…ここ数年は見ていません。

タイトルとURLをコピーしました